表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
97/336

2021/02/06

1157.


「兄よ!」


「妹よ!」


「・・・へぇっくしょい!」


「おい」



1158.


「今の、一緒に”2月”って叫ぶとこだっただろ」


「しょうがないじゃんクシャミ出ちまったんだから。あーさみ」


「確かに寒いな。何とかならんのかこれ」


「待つんだ! 春の訪れを!」



1159.


「そう思うと、時間が解決してくれるっていいよな」


「でもまた時間が経って冬になれば寒くなる!」


「それが季節ってもんだからな」


「そう、同じ苦しみが、何度も何度も押し寄せて来るのだ・・・」



1160.


「つってもそれほど苦しくもないけどな」


「しかし寒い! もう何もする気おきないから寝る!」


「寝るな! 寝たら死ぬぞ!」


「いや死にはしないだろここ家の中だぞ」



1161.


「しょうがない、即席のカフェラテでも飲んであったまるか」


「粉にお湯突っ込むだけだからな」


「しかし! コタツから出なければならないという問題が!」


「出るんだ妹よ! そこで、勇気を出して! その勇気の先で、人は体の内側からあったまれる!」



1162.


「えーでももうコタツん中に全身入れちまえばよくね?」


「甘いぞ。そんなことでは喉の渇きは癒せんだろう」


「私の喉が心配ならついでに準備してくれよ」


「ふざけるな。コタツから出るというリスクを負うんだぞ、自分のだけで精一杯に決まってるだろう」



1163.


「1人分を2回沸かすより2人分を1回の方が省エネになるだろ?」


「いいや、水の温度上昇に必要なエネルギーは水の総量に比例する。つまり、変わらない」


「まとめてやれば作業をするのは1人で済む。つまり、変わる」


「お前が作業せずに済んでも俺にメリットはない。以上、証明終了」

明日以降、基本的に土日更新として連載を続けていきます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ