2020/12/19
991.
「ついに・・・ついに、この時を迎えるというのだな・・・!」
「そうね・・・長い、長い道のりだったわ」
「いよいよ、990の大台に乗ったってワケだ」
「カウントダウン開始、ってやつか」
992.
「いやー振り返ってみてどうよ? 私たちの軌跡」
「こういうのって普通、1000話なってからするんじゃないのか?」
「しょうがないだろ中途半端に尺あまったんだから」
「そこも作者の技量不足、とな」
993.
「私はとにかく作者に振り回されっぱなしだったわ。“本作品の良心”たる兄さんには分からないでしょうけど」
「俺だって大変だったんだぞ。周りがワケ分からん奴ばっかりで」
「さすがみずき兄、自分の妹のおかしさをよく分かっている」
「一番おかしいのは美々香ちゃんなんだが」
994.
「そりゃあ私は主人公だからな。ちょっとぐらいおかしくなきゃ主人公は務まらないんだよ!」
「世界中の主人公に謝れよ。おかしくない奴なんていくらでもいるだろ」
「まあ? 私からすれば全ての人間は大なり小なりおかしいんだが?」
「全ての人間にも謝れよ」
995.
「全く・・・相変わらずね、美々香は」
「しょうがないさ、この作者のキャラはクズになりやすいから」
「キャラをクズ化させることでしかギャグを作れないものね、この…スゥッ」
「みずきーーーーー!!」
996.
「あいつ! 1000話を目前に消されやがった!」
「やってくれると思ったよ、我が妹ながら」
「どうするんだ? このまま戻って来なかっ…あ、復活した」
「ハァァッ、あ゛ぁ゛~~っ・・・何だったの、今のは・・・」
997.
「おかえりみずき。どうだったか? 消された気分は」
「なんとなく、あのまま漂っていたら本当にそのまま消えてしまいそうな感覚がしたわ・・・」
「だろう? それが、消えるってことさ」
「恐ろしいわね・・・こんなのと隣り合わせで生きていかなきゃいけないの・・・?」
998.
「フッ、それぐらい背負わなきゃこの作者のキャラクターなんて務まらないさ」
「本当よ、もう・・・」
「そうこうしてるうちに、998話になったな」
「んじゃ準備すっかー!」
999.
「緊急告知!」
「何だ!」
「次回、最終回!」
「じゃないよ!?」
1000.
「兄よ!」
「妹よ!」
「・・・せーのっ」
「「1000!!」」
1001.
「フーーーーッ! 1000話キターーーー!」
「1000話になるのがどうしたとか思ってたけど、いざ迎えてみると感慨深いものがあるな」
「まあ、1つの区切りにはなっただろう」
「そんなことより、肝心の1000話で私たち兄妹の出番がないってどういうこと?」
1002.
「諦めろよみずき、そこは主人公の特権だ。それとも変わるか?」
「嫌よ。この作者の主人公なんて。とてもではないけどメンタルがもたないわ」
「安心しろ。そこでメンタルがもつようなキャラ設定にされるから」
「もっと嫌よ。その結果が美々香みたいな主人公でしょ?」
1003.
「正直この作者の場合、主人公の友人ポジの方が散々な目に遭ってるけどな」
「う・・・それは否定できないわね、当事者として」
「主人公の兄ってのも楽じゃないけどな」
「その3人の中に飛び込まされる、主人公の友人の兄も大変だぞ」
1004.
「要は、この作者のキャラって、何かと気苦労が絶えないということね・・・」
「そういうことだな。だが、こればかりは付き合っていくしかない」
「とゆーワケでこれからも頑張ろー!」
「「「おー・・・」」」