2020/11/22
909.
「今週の冒頭、作者が体調を崩したらしい」
「マジか。珍しいこともあるんもんだな」
「だろ? あの頭がおかしい作者がだぞ? こりゃ来週雪でも…」
スゥッ。
910.
「あーあ、余計なこと言って消されちまったよ美々香のヤツ」
「ふぅ、驚かしやがって」
「随分と早い復帰だったな」
「ああ。作者の体験談を話してやるって言ったら解放された」
911.
「カゼ引いてた間の体験談をか? いくらネタがないからってそんな…」
スゥッ。
「全く、我が兄ながら愚かなヤツだ」
「・・・あぁ~~。久々に消されたわ」
912.
「お、そっちこそ随分早く戻って来れたようだな」
「美々香の話に付き合うって言ったら解放されたぜ」
「んじゃ、始めるか」
「だな」
913.
「始まりは、夜中だった」
「寝てる間に崩れたのか」
「深夜に目が覚めた作者は、異様なまでの暑さと異様なまでの寒さに襲われた」
「どういうことだよ」
914.
「作者曰く、蒸されるような暑さと内側から震えるような寒さが同時に襲って来たらしい」
「わかんねぇよ」
「暖房代をケチるために着込んだゆえの暑さと、汗に体温を奪られたがゆえの寒さだったのではないかと作者は推測している」
「あ~、着込んで寝たらそうなる気もしてきたな」
915.
「暑いのだが、悪寒の方が深刻なので作者は布団の中で丸まった。さらには、もぞもぞと動き回った」
「寝るどころじゃなかったようだな」
「やがて、血の巡りが良くなったのか、悪寒は和らいだらしい」
「敵が暑さだけになったんだな」
916.
「体を冷まそうと布団から出た作者は、水を飲んだ」
「カゼ引いたら水ガブ飲みするタイプだからな、あいつ」
「しかしまたすぐに寒気に襲われたので、作者は布団に逃げ込んだ」
「暖房つけろよ」
917.
「今度こそ寝付くべく、格闘を続ける作者」
「すぐには寝付けんだろうな」
「やがて、作者は走馬灯を見た。スイカの種がマシンガンのように飛ばされて来る夢、なぜかバスケをやってる夢、なんか覚えてないが妙な感じの夢・・・」
「“夢”って言ってんじゃねぇか」
918.
「そして朝、完全に目が覚めた作者は・・・、」
「体が縮ん…」
「そうじゃない。普通に頭痛と吐き気、そして倦怠感に襲われた」
「悪化してんじゃねぇか」
919.
「寝付ける気もしなかった作者は、テレビを見て気を紛らわすことにした」
「時間が解決するからな、こういうのは」
「しかし、困ったことが起こる」
「どうしたんだよ」
920.
「吐き気がして水さえも飲む気になれなかった作者だが、腹の虫だけは鳴った」
「嫌なシチュエーションだな」
「そこで作者は、即席スープをいただくことにした」
「結局腹に入れちまったのか」
921.
「幸いにも、リバースはしなかった作者。しかし、腹を下すことにはなった」
「絶対夜に水ガブ飲みしたせいだろそれ」
「しょうがないさ。水ガブ飲みして代謝上げてさっさと直す、が作者の理論だ」
「それで腹下してたんじゃ意味ねぇだろ」
922.
「この日、何度もトイレに駆け込むことになった作者」
「アホか」
「全身がだるい中、これだけが体を動かす原動力となったらしい」
「終わってんな・・・」
923.
「そんな中、作者ネット通販であるものを注文した」
「何だ?」
「腹巻きだ」
「そうか・・・」
924.
「昼を過ぎ、多少は落ち着いてきた作者は、寝ることにした。しかし、横にはなりたくない」
「吐き気する時って、横にはなりたくないよな」
「金が溜まったら、リクライニングベッドを買おうと心に誓ったらしい」
「そんな日が来るのかよ。普通のベッドさえないクセに」
925.
「それはそれとして、こんなこともあろうかと作者は、座椅子を持っていた」
「背もたれに服掛けてるだけだったのにな」
「いい感じの角度で止めればイケると思ったんだな」
「で、傾いて床に頭打つパターンだな」
926.
「そこで作者は考えた。座椅子の角度を決めたあと、浮いてる部分に箱を置いた」
「ま、妥当だな」
「そして、ヨダレ対策のタオルがあれば完ペキだ」
「カゼ引いてる時って、異様にヨダレ出るよな」
927.
「そんなこんなで多少は動けるようになった作者、体が冷えてきたので風呂に入ることにした」
「まだ暖房つけてなかったのかよ」
「ジャージ、パーカー、着る毛布、リアル毛布、7000円の布団の5段構えだからな」
「それで汗かいて夜も体冷えたんだろ」
928.
「シャワーで暖を取った作者。しかし、ここである問題が発生する」
「何だよ」
「シャワーを止めると寒い」
「無策でシャワー浴びるからだろ」
929.
「しょうがないさ。普段からシャワーで済ませてるのが染みついてるからな」
「もう浴びてるシャワーでそのまま湯舟に溜めろよ」
「ところがどっこい、熱いシャワーを出しているのに、溜まる頃には冷えている」
「普段から湯舟に浸かる習慣がない弊害が出たか・・・」
930.
「なんとか気合いで体を拭いて服まで着た作者。無論、腹を下すことにはなった」
「当然のように腹下すなよ」
「そして冷凍のエビチリを食い、しばらくぼーっとして眠りへとつく作者。明日の回復を信じて・・・」
「あいつ、何気に治るのだけは早ぇからな」
931.
「実際、その後は回復へと向かった」
「それで昨日は無事に900話記念が書けたってことだな」
「まあ、休んでる間に書いたのだが」
「休めよ」
932.
「だが、腹は3日は下し続けた」
「尾ぉ引いてんじゃねぇか」
「ついでに吐き気も蒸し返してきて、ついには即席スープしか口にしなくなる」
「栄養失調なるぞそれ」
933.
「これまでこんな経験がなかった作者は、病院に行ってみた」
「どうだったんだ?」
「普通に腸炎だった。ま、食当たりだな」
「肉とかたまに多少赤くても焼き直さないからな、あいつ。これがいいクスリになっただろ」
934.
「作者は1つ、習慣にしておいて良かったと思えたことがあるらしい」
「そんな要素あったか?」
「常に即席食品のストックがあることだ」
「大事だな、食料」