2020/11/21
900.
「兄よ!」
「妹よ!」
「・・・せーのっ」
「「900話!」」
901.
「ついに、ここまできたか」
「言ってもまだ900だけどな」
「でも1000も見えてきたんじゃね?」
「まあな」
902.
「しかし1000と言っても、私らが“兄よ!”とか言ってるだけで1話だからな」
「それでも1000は1000さ。素振り1000回だって1回1回はすつ終わる。こういうのは積み重ねだ」
「積み重ねの先に辿り着けるものがあるってこったな。野球選手が言ってたっけ」
「1ずつ刻んだ先の、1000なのさ」
903.
「こうしてる間にも903だぞ! いい感じで稼げてるな!」
「稼ぐとか言うな」
「んなこと言ったって、どうせいつも大したこと言ってないじゃんか」
「作品の根幹を揺るがすな」
904.
「よくもまあ、こんなくだらんことばっか話して900まで来たもんだ」
「自分で言うなよ」
「しょうがないだろ? 世界の歴史とか数学の超定理を私に話せってか?」
「・・・無理だな」
905.
「しかし、今後も続いていくに当たり、盛り上がるようにする方法はないだろうか」
「どうしようもないだろ。この間メンチカツの話で何話使ったと思ってるんだよ」
「メンチカツではない! エビのフリッターだ!」
「それさえも最早どうでもいいんだが」
906.
「その前は何だったっけ?」
「主に借金だな」
「あー、そうだったな。最近誰も貸してくれないんだよ」
「当たり前だろ。人を何だと思ってるんだ」
907.
「しかし、こう考えるのはどうだろうか。私の金欠がこの作品を支えていると!」
「ふざけんな。巻き込まれる方の身にもなってみろ」
「文句は作者に言えよ。私は女子高生でありながら負債負わされてんだぞ?」
「安心しろ。誰も貸してくれないからお前は何も負ってない」
908.
「おい、せっかくの900話記念なのに大したことできてないぞ」
「いつものことだろ。平常運転だ」
「このまま1000話まで行ってしまうというのか!」
「だろうな」