2020/09/13
696.
「兄よ!」
「妹よ!」
「・・・せーのっ」
「「シックスハンドレットナインティシックス!」」
697.
「何気にもうすぐ700話だな」
「結構頻繁に来るよな、これ」
「夏祭りの回が異様に長かったからな。気付いた頃にはまた100話の区切りが訪れる」
「絶対作者もこれ面倒臭がってるでしょ」
698.
「そう言ってやるな、作者にも色々あるんだよ」
「今回697話スタートで作ってたら実は696話からで急きょ1話増やして700に合わせたりな」
「あーあ、ぶちまけちまったよ」
「そこまでして700話記念をやるとは、殊勝なこった」
699.
「でもあれは間違いなく、1000話超えたら楽になるとか思ってるだろうな」
「だな。 まあ? 私らとしても? その区切りに付き合ってやってるんだが?」
「何気にお前もノリノリだろうが」
「主人公の務めさ。というワケで700話記念、行ってみよー!」
700.
「にゃおーーーーーーん!」
「げっ、クレセント! テメェ横取りしやがって!」
「にゃんにゃにゃんにゃニャッハッハッ」
「なに? 取ったモン勝ちだって? よーし良い度胸だ。受けて立とうではないか」
701.
「いや、もう勝負ついただろ」
「それとは別の勝負さ。クレセントごときが主人公たるこの私と張り合おうなんざ片腹痛いっちゅう話よ」
「ニャー、ニャニャー!」
「ほう。“そのケンカ、買った”とな? では、やろうではないか」
702.
「よーし、俺がレフェリーに入ろう」
「好きにしろ。レフェリーが必要なほど際どい勝負にはならんがな」
「さぁ、両者の意地とプライドを懸けたこの勝負、一体どうなる! 次回、“主人公の涙、美々香玉砕”、絶対見てくれよなっ!」
「おいレフェリー!」
703.
「にゃおーーーん!」
「しまっ…うわあぁぁぁぁ!!」
「ニャハッ♪」
「ぐ、おぉ・・・。だが、まだ、だ・・・ぁっ! 次回、“驚異の主人公補正! 美々香、必殺の一撃!” チャンネルは、そのまま!」
704.
「ゼェ、ハァ・・・。よくも、やってくれたな・・・。だが、こいつで終わらせてやる・・・っ。 食らえっ! 美々香クラッシャーーーーー!!」
「ニャニャッ!」
「おい、その技の名前だと・・・」
「ん・・・? え・・・ぐ、ぐわあああぁぁぁぁぁぁ!!」
705.
「ば・・・バカ、な・・・・・・」
がくり。
「バカはお前だよ。確かにそのバカさは驚異の主人公補正だったし、必殺の一撃にもなったがな。どいう訳で勝者、クレセント!」
「にゃおーーーーーーん!!」