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2020/07/12

464.


「あぢ~~~。晴れたはいいけど暑すぎでしょ~~」


「雨でも晴れでも気分乗らないよな、この時期って」


「梅雨明けたら暑いってだけの日が続くんしょ~?」


「しかし夏休みが待っている!」



465.


「それだけが生きるモチベーションだぜ!」


「なんか妙に大層な話になってないか?」


「生きている限り、常に人生を意識するものさ」


「その辺動物ってどうなんだろうな。な、クレセント?」



466.


「猫にも人生は・・・いや、この場合はネコセイか?」


「語呂悪いな。なんかないのか、動物における“人生”に相当する言葉」


「もう“人生”でよくね?」


「だな」



467.


「にゃー」


「クレセントもいいってさ」


「でも厳密にはどういう意味なんだろうな、人生って」


「なになに? ・・・人がこの世で生きること、生きている期間、人間の生活だってさ」



468.


「やっぱ人間限定なんだな」


「人生という単語があるのはまだいい。だがなぜ! それを人間用にしか作らなかったのか! これは動植物の人権侵害だ!」


「だから動植物の“人権”ってなんだよ」


「彼らの! 彼ら自身の! 価値観をその身に宿す権利!」



469.


「じゃあ英語ならどうだ? life。これなら“人”の字が入ってないから全生物共通だぞ」


「でも日本語訳が“人生”じゃん?」


「だが欧米人にとっては“life”だ。彼らは人間に限定していない」


「つまり日本人は自分たち人間のことしか考えずに“人生”っていう言葉を作ったんだな。愚かな」



470.


「まあ俺たちも日本人だけどな。実際お前は救いようのないバカだし」


「しかし! 私は! 誰よりも人類と動植物の対等を大事にしている!」


「そのよく分からん思想はどこから出て来るんだよ」


「In my justice」



471.


「てかさ、もしかして“人権”の英語も全生物に使える言葉だったりするの?」


「調べてみるか。“人権 英語”と・・・。 human rights だってさ」


「がっつりhumanって出て来たな。ってことはhuman外せばOKか?」


「今度は“right”か・・・確かに、権利って意味が入ってるな」



472.


「そもそも“human rights”なんだから“human”を変えれば何にでもできる」


「なるほど。しかし日本語はこうだ。人間だと“人権”、他の生物は“〇〇の権利”。つまり! 人間だけに特別な言葉が用意されている!」


「別にいいだろ人間が使う言葉なんだから」


「それは私の正義に反する!」



473.


「お前の正義って時々イミフなんだけど」


「フッ、それでいいさ。理解されなくても貫くのが“正義”なんだから」


「その“正義”で人様に迷惑かけるようなマネはするなよ」


「それは時と場合による」



474.


「人間はな、自分の正義の為なら手段を選んでられないんだよ」


「それ争いの火種だぞ。てかお前は人間と動植物の対等を訴える前に自分のクズい言動を見直せ?」


「妹に対してクズとは何だ! まあ家族や友人は貶してナンボだがな!」


「お前の正義の中に人間同士の対等はないのか?」

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