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2023/10/29

4842.


「はぁ? 谷崎の奴ついに警察のお世話になったのか?」


「全く、懲りない人ですわねあのお方も」


「くっ、私があの有働とかいう女の見張りを頼んだばっかりに」


「お前のせいかよみずき」



4843.


「おい、サバハーモニーの力で何とかならないのか?」


「先に警察に連れて行かれてしまいましたからね・・・お金で解決することはもちろん可能ですが、谷崎先生は既に一度インド洋に行ってしまっています。次は二度と日の光を見ることのできない深海水槽ですからね」


「そりゃ警察の方がマシだな・・・」


「まぁ大丈夫でしょ。形としては女子高生を見てただけだし、私も出向いてワケは説明したから厳重注意で解放されたわよ。学校に連絡が行って謹慎になったけど」



4844.


「まぁ、中年オヤジが女子高生バイトをずっと見てたら通報もされるわな。みずきの人選が悪い」


「だって偶然隣に谷崎先生が来たんだもの。見張りぐらい頼むわよ」


「いや有働の見張りぐらい自分でやれよ。カレーうどん食いながらでもできるだろ」


「しかしそもそも、飲食店で自校生徒を見かけたからと言って隣に座るのかという問題もありますけれど。しかも女子生徒の隣なんて」



4845.


「そこは許してやれよ。きっと谷崎のやつ奥さんと上手くいってないんだって」


「それはローアングルの写真を撮ってばかりいるような人だからでしょう。よりにもよってこのわたくしを狙ったこと、許す訳にはいきませんわよ」


「でももうインド洋に懲りてローアングラーは引退したんだろ?」


「実行に移さなくなったところで人の本質は変わりませんから・・・」



4846.


「話を戻すが、みずきお前さっき谷崎のフォローのためにワケを説明したって言ったが、警察はお前の話を理解できたのか?」


「私を何だと思ってるの? ちゃんと、あの女バイトが私の意中の相手にちょっかいかけないか見張っててもらったって説明したわよ?」


「それで警察は理解できたのか?」


「まぁ、有り得ない話ではないのではなくて? 警察の方々は背景事情を知らないでしょうし、美々香さんの義理の姉になりたいだとかいう話を出さなければ」



4847.


「そうか・・・普通に考えれば、男性バイトに片思いしてる女性客が、バイト仲間の女を見張るよう知り合いに頼んだだけか」


「十分に面倒なシチュエーションであることに変わりはないですけれど・・・という訳ですので、みずきさんや涼太さん周りの背景事情を、警察庁や司法関係者の方々にインプットしておきました」


「おい!! つまりそれは、私らは既に警察や裁判所の連中に覚えられちまったってことか!!?」


「そうなります。ついでに、素行や口が悪いことなども含めて叩き込んでありますから、揉め事などは起こさないことをお勧めいたしますわよ?」

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