2020/04/19
202.
「今日は、ニッポンの教育について語りたいと思う!」
「何なんだよいきなり」
「なぜ! 我々は学校に通わなくてはならないのか!」
「しかもそこかよ」
203.
「考えてもみろ! どうせ学んだことの大半は仕事では使わない!」
「足し算とか漢字は使うだろ」
「そ、それは・・・職場の先輩が教えればいい!」
「そこから現場任せかよ」
204.
「ガキの間に遊んでた奴より勉強してた奴の方が欲しいだろ。その差を付けるための学校さ」
「ではいっそ子供さえも働けるようにしたらどうだろう! そしたら差は付かない!」
「んなことしても“学校行きたくない”が“会社行きたくない”変わるだけだろ」
「私はお金を稼ぎたいんだ!」
205.
「いや高校生の年代なら法律的にもオッケーなんだが」
「誰が雇ってくれるんだ! 中卒の小娘なんて!」
「お前の場合大学出ても雇ってもらえんだろ」
「クレーマーにケンカ売り返すぐらいならできるぞ!」
206.
「いやクレーマーと戦うような奴いらんだろ」
「レジ打ちも電話番も学校教育なんか要らないだろ!」
「聞けよ。そういうとこも学校で学んで来いって話だろ」
「学校で学び、職場でも学ぶ。二度手間じゃないか! 必要なことだけを、必要なだけ教えればいい!」
207.
「ただでさえ人手不足なのにそんな教育に労力割ける訳ないだろ」
「みんな中卒で働けば労働人口は増える! 15歳の教育なんて18歳にさせればいい! つまり大人を新人教育に割く必要はない!」
「かと言ってお前みたいな奴は要らんだろ」
「そこは矯正してもらう! 職場で!」
208.
「人任せにも度が過ぎるだろ。高校にもなってその性格なら矯正なんて無理だ」
「そこを何とかするのが大人だろ!」
「その結果15歳も役立たずだと判断されて高校ができたんじゃないのか?」
「それが失敗だったんだ! 人類の!」
209.
「オイ何てこと言ってんだよ」
「義務教育は中学まで! つまり! 中学までで社会に出るための全てを叩き込むのが大人の仕事じゃないのか!」
「それなのにお前は高校にもなってそのザマだもんな」
「そうだ! 大人たちの失敗によって私はダメな高校生になってしまったんだーー!」
210.
「考えてもみろ! 15歳でも役立たずなら18歳まで学校に行かせればいいだなんて、そんなことをしたらニッポンのレベルが下がってしまうぞ!」
「美々香のクセに一理あること言ってんじゃねぇよ」
「教育の質の向上を怠けて教育期間を延ばした! このせいで私は3年長く学校に通うハメになったんだぞ!」
「お前学校行きたくないだけだろ」
211.
「結論!」
「疲れたからさっさと締めてくれ」
「学校メンドくさい!」
「そこかよ。まぁ敢えて結論を出すなら、教育なんぞに頼ったお前が悪い。自分で切り拓くしかなかったんだよ。お前はもう手遅れだ」




