2020/04/18
193.
「友よ!」
「何?」
「200話を前に、私たちには何ができるだろう」
「ねえ、やめて?」
194.
「にひゃく。そう、それは、神秘の数字」
「200のどこが神秘なのよ・・・」
「その、全てが」
「だからどこがよ」
195.
「カウントダウン開始!」
「は?」
「200まで、残り5!」
「1人でやってなさい」
196.
「残り、4!」
「・・・ねぇ、この空きでは何を話せばいいの」
「なんじゃ? みずき。 “この空き”とは何ぞ? お?」
「う・・・何でもない!」
197.
「200まで、残り3!」
(・・・本当に、何話せばいいのよ・・・)
「・・・・・・」
(ちょっ、美々香、カウントダウン以外は喋らないつもり?)
198.
「残り2!」
「1!」
「ちょっ、みずきフライング!」
「あんたの都合なんて知らないわよ」
199.
「正真正銘の、1!」
「ゼ…もっぐぐぐ・・・!」
「言わせない・・・絶対に言わせないぞ・・・!」
「もぐ、ぐぐぐぐ・・・!」
200.
「キターーーーー!」
「ぷはぁっ! 美々香、あんたね・・・」
「はっは~ん。運命の瞬間を横取りされてたまるかってんだ」
「けどあなたはまだ言ってないわ。“ゼロ”! 200話よ!」
201.
「ああ~~~~~~!!」
「おバカさんね。訳の分からない奇声でカウントダウンを忘れるなんて」
「みなさん、聞きました? みずきの口から“200話よ”なんて言葉が出ましたよ?」
「ああ~~~~~~!!」