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2022/04/30

3016.


「ここで、ひとつ問題提起をしたいと思う」


「ああ。前々から言われていたことだな」


「そう。俺たちの周りには・・・」


「「“お姉さん”がいない」」



3017.


「くそっ! どういうことなんだ! 年上の女が親と教師しかいないなんて!」


「落ち着け涼太。叫んだところで“お姉さん”は現れないぞ」


「でもよぉ! 新しく来る奴は男女問わずみんな年下なんだぞ!」


「主人公が年下だからしょうがない」



3018.


「というか年上の男なんて現れてもしょうがないだろ」


「確かに。先輩面してイキられても厄介だしな」


「しかし本当にツテがない。何でお前女子大生の知り合い居ないんだよ」


「お互い様だろうが」



3019.


「もう面倒だから学食に侵入してるOGに声かけようぜ」


「そうだな。あいつら来るたびに男子生徒眺めてるからな。年下を可愛がりたい年頃なんだろう」


「問題はゴールデンウィークに突入してしまったことだが」


「ああ。俺たちには3連休・3連休・2連休だが大学生なんてどっか遊び行ってるだろう」



3020.


「くそっ! どういうことなんだ! 俺たちが学校行く日も大学生は遊んでるなんて! OGならどんな連休があっても母校に顔出すもんだろう!?」


「待てよ母校しか遊び先がない寂しい女子大生と仲良くなってもしょうがないだろ。活発な女子大生に、その行動力を駆使して遊園地やら水族館に連れてってもらう。それが醍醐味だと思わないか?」


「崇、お前・・・頭いいな。だが、活発で、かつロングスカートな女子大生はいるのだろうか」


「心配するな。母校の学食に侵入するような奴にロングスカートはいない」



3021.


「でもさ、たまにゲームであるじゃん。道端歩いてたらミニスカートに勝負を挑まれるやつ。それと同じ要領でロングスカートが勝負を挑んで来るかも知れないだろ?」


「それはゲームの話だろう。現実を見ろ」


「おっと俺としたことが。“お姉さん”と縁が無さすぎて都合のいい解釈をしてしまったぜ」


「早いとこ解決しないと本格的にやばいな」



3022.


「いいか、この際スカートが短いのは妥協しろ。“お姉さん”を見つけるのが先決だ」


「見つけるだけなら簡単だ。その辺歩いてるだろ、勝負を挑んで来ないだけで」


「勝負挑まれても仲良くなれる訳じゃないけどな」


「そうだったな。負けた方はカツアゲされるんだったな」



3023.


「じゃあこれはどうだ? 誰も挑んで来ないのなら俺たちの方から挑む」


「いやそれ普通にナンパなんだが」


「まぁ聞けよ。それで、さすがにカツアゲはできないから負けて、リベンジしたいからと連絡先を交換する」


「それで応じてくれると思ってるのか?」



3024.


「まぁ見てろって。ちょっと行って来るから」


「お、おい!」


「あの、すみません、ちょっといいですか?」


「ん・・・私?」



3025.


「ここで会ったが100年目。俺と勝負してもらいます」


「え・・・は?」


「さあ、モンスターを準備してください。俺は俺のモンスターを出すんで」


「え、えっと・・・わかったわ」



3026.


「見せてあげる。いや、聞かせてあげる。君が一瞬で逃げ出すようなのを呼び出すから」


「望むところです。それでこそ声を掛けた甲斐が・・・っ・・・それは・・・!」


「もしもし、警察ですか? 今、変な人に絡まれてて、“俺のモンスター”とか言い出して・・・はい、はい」


「そ・・・それだけは召喚しないでくれぇぇぇぇぇ!!」

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