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2022/04/02

2884.


「こんにちは」


「おやおや、これは遠藤先生。どうされましたか?」


「先日のアイドル部のライブ、好評だったそうですね。榊坂先生が顧問をしてらっしゃるんだとか」


「ええ、そうなんですよ」



2885.


「一時は若者との思想の乖離で崩壊しかけたこともありましたが、今はすっかりみんな楽しく、かつ真剣に取り組んでいて嬉しい限りです」


「そうでしたか。それは羨ましいですね」


「遠藤先生はどこかの顧問をしておられましたか?」


「私は何も。その代わり、谷崎さんの後を継いで生活指導担当になりましたが」



2886.


「それはそれは、さぞ大変なことでしょう。クラス担任もあの満月さんのところではなかったですか?」


「そうなんですよ。まあ、見える場所にいてもらった方がマシなんですが」


「ははっ、そうかも知れませんね。もっとも、アレのいるクラスの担任だから生活指導担当を振られた可能性もありますが」


「それを言わないでください」



2887.


「生徒たちは春休みですねえ。アイドル部はライブも終わったばかりだというのに今日もあんなところで練習を・・・満月さんとは大違いです」


「人間、何か打ち込めるものがあると輝きますね。アレにも何か仕込んだらどうですか?」


「長続きしませんよどうせ。そもそも周りをかき乱すのを趣味にしてるような人ですし」


「全く、困ったものですね」



2888.


「さて、仕事に戻りますか。満月さんがいないというだけでこちらも春休み気分になれますし」


「はははっ、違いありませんね」


ヴィ~~ッ、ヴィ~~ッ。


「あら、電話? もしもし、遠藤です。はい。はい。・・・え!? 満月さんが騒ぎ起こして警察も・・・!? すぐに向かいます!」

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