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2022/01/15

2609.


「友よ!」


「・・・・・・」


「・・・せーのっ」


「・・・・・・」



2610.


「何だよみずき、機嫌悪いなあ。新年の最初の出番を3週目にされてことをまだ怒ってるのか?」


「当たり前でしょう。美々香’sファミリーならまだしも、兄さんやサバ令嬢さんよりも後だなんて、これを怒らずしてどうすればいいのか分からないわ」


「おいおい、気付けよ。そうやって怒ってることさえ話のネタにされてるってことに」


「本っ当に腹立たしいわ・・・!」



2611.


「そういや最近作者召喚してねぇなぁ。なんかあいつゲームするほど暇みたいだし、久々に乗り込んでみるか?」


「その話、乗ったわ」


「しゃーねえ、うちの兄たちも呼んでいくか」


「「もういるぞ」」



2612.


「で、お前らも来たと」


「だってわたくし、作者さんに一度もお会いしたことないんですもの」


「にゃにゃー、にゃーにゃーにゃー」


「クレセントも言いたいことあるみたいだな・・・」



2613.


「と、いうワケで来たぞ作者のアパート!」


「俺らをボロアパート送りにしておきながら自分は築数年とか優雅なもんだな」


「まぁヤツも収入減って会社から遠いトコに移ったけどな」


「いい気味だぜ」



2614.


「早速だが呼ぶぞ! やい作者! 出て来い! どうせゲームでもやってんだろ! ここから大声で妨害してやるから嫌ならさっさと出て来るんだな!」


ガチャリ。


「フッなんだよ、随分と潔いじゃねぇかよ」


「・・・同時に色々言われても困るので、1人ずつどうぞ」



2615.


「じゃあまず私から行こう。初手は大事だからな」


「頼んだぞ、美々香」


「ああ。私が時間を稼ぐからお前らは言いたいことを考えておけ」


「時間稼ぎしかしねぇのかよ」



2616.


ガチャリ。


「さて美々香さん。昨年のあなたの評価ですが、」


「・・・ゴクリ」


「A+です」



2617.


「イヤッフゥ~! 上々だぜ」


「あなたは本作品の主人公として、十分に場をかき乱す役割を果たしています。今後もこの調子でお願いします」


「任せろよ。私にはそれしかできないからな」


「では以上です。次は、涼太さんを呼んで来てください」



2618.


「あ、戻って来た。どうだったか美々香?」


「もちろんAプラよぉ。なんたって主人公だからな」


「えぇ~? 主人公補正のお情けじゃないの?」


「甘いなみずき。主人公だから評価が良いんじゃない。評価が良いから主人公を任せられてるんだ。この作品で主人公張ることがどんなに難しいと思ってるんだ?」



2619.


「次は兄だぞ。さっさと行け」


「ああ・・・ちょっと不安だがな」


「なに。早かれ遅かれ結果は知らねばならんのだ。今更あがいても仕方あるまい。さっさと行け」


「しゃあねえ、行くとするか」



2620.


「来ましたね、涼太さん。あなたの評価ですが、」


「・・・・・・」


「Bです」


「はぁ。やっぱりか」



2621.


「お分かりかと思いますが、あなたは最近ツッコミに回り過ぎです。それはそれで味が出てますが、満月家の血を引く以上、周囲をかき乱す役目も果たして欲しいと思います」


「だよなぁ・・・でもどうするよ? 俺に美々香並みの思考回路はないぞ?」


「思考回路はなくても血はあります。そこは、何とかして頂くしかありませんね」


「無茶振りなんだよなぁ・・・」



2622.


「他に、何か言いたいことはありますか?」


「せっかくだから言うが、そもそも周りに変なこと言う奴が多くてツッコミに回らざるを得なくなるんだよ」


「バランスを取る必要はありません。あなたはそれに乗っかってもっと場を混沌とさせるのが仕事です。後はみずきさんや崇さんがどうにかするでしょう」


「あいつらも大変だな・・・」



2623.


「以上です。なんだか最近、オチを用意しなきゃいけないことが多くて大変なんですよ。ぶん投げて終わらせられるよう、あなたもかき乱す側に回ってください」


「結局はお前が楽したいだけかよ」


「そうですよ。では次、みずきさんを呼んでください」


「へいへい」



2624.


「お、戻って来た。どうだった?」


「残念ながらBだ」


「おいマジかよ。それでも私の兄かよ」


「“お前の兄”ってのが足を引っ張ってツッコミに回るのが許されないんだよ」



2625.


「お兄さんも色々と大変なのね・・・満月家に生まれてしまったばっかりに」


「全くだ。次はお前だぞ、崇妹」


「ええ。じゃあ行って来るわ。どんな評価がもらえるか楽しみね」


「作者に一発ガツンと言うのも忘れるなよー」



2626.


「来ましたね、みずきさん。あなたの評価ですが、」


「もったいぶってないで早く言って」


「B+です」


「え、び・・・プラ・・・?」



2627.


「ちょっと、何でよ。せめてAマイナスでしょ? それなりの活躍はしてると思うのだけど」


「確かに、涼太さんが仕事をしてくれないなか、あなたは十分に場をかき乱してくれています。ですがもうちょっと、巻き込まれる側になる場面が欲しいところです。涼太さんがは役目を果たせるようフォローもお願いしますね」


「なるほど、確かにお兄さんに対するフォローが足りなかったわね・・・もっと私が付いていてあげなくっちゃ」


「ほ・・・ほどほどに」



2628.


「そこも気になっていたのですが、美々香さんの義姉を狙うのは良いとしても、ちょっとワンパターン化してきてますね。気を付けてください」


「そうなのよ。私もこのままじゃまずいと思ってるんだけど、何か良い方法はない?」


「私に言われましても・・・とりあえず、頑張ってくださいとだけ」


「頑張っただけで上手くいくなら苦労しないのよね」



2629.


「そう簡単にはいかないのが人生です。頭と体、時には手足も使って思い通りに事を運べるよう努めるのが人間です」


「体と手足はどう違うの?」


「では次、崇さんを呼んで来てください」


「はーい」



2630.


「次、兄さんよ」


「みずきはどうだったんだ?」


「B+。もうちょっと美々香に振り回されなさいって」


「だっははは! 任せろよ。今度はみずkもA+にしてやるから」



2631.


「崇さんですね? あなたの評価はAマイナスです。“本作品の良心”として十分な働きをしていると思います、可もなく不可もなく」


「まあな」


「何か、言っておきたいことはありますか?」


「ない」



2632.


「え、みずき兄もう終わったのか。はやっ!」


「“本作品の良心”だからな。面談なんぞで作者の手を煩わせるものか」


「徹底してんな・・・評価はどうだったんだ?」


「Aマイナスだ。で、次は美々香のお父さん、行ってください」



2633.


「俺か・・・」


「親父のやつ、どうなんだろうな」


「さすがにAプラプラだろ。早期退職なんて目に遭わされたんだ。そんぐらいじゃないとモチベーションに関わるぞ」


「だよな」



2634.


「亘(わたる)さんですね? あなたの評価ですが、A++です」


「ふん・・・同情のつもりか」


「そんなことはないですよ。本作は社会の厳しさもふんだんに盛り込みたいものですから、今回のことはファインプレーだったと言えるでしょう」


「皮肉にしか聞こえないんだが?」



2635.


「失礼しました。私が言って良いことではなかったですね。今後こういったことは美々香さんに言わせるようにします」


「娘に言われるのも堪えるんだが」


「満月家の宿命です。では次、奥さんをお願いします」


「ああ」



2636.


「親父! どうだったか?」


「ふん。お前らの言う通り、お情けをもらったぞ。次は母さんだ」


「あたしも当然、いい評価がもらえるんだろうねえ」


「さあな。とにかく行ってみろ」



2637.


「来たよ」


「幸代さんですね? あなたの評価ですが、Bです」


「あぁ!? Bだって!? 何でなんだい!」


「逆に何故いい評価がもらえると思ったのですか?」



2638.


「あたしもアンタの決めた早期退職に巻き込まれてボロアパートに引っ越したんだよ。誠意ってモンが足りないんじゃないのかい」


「そんなこと言ったら家族全員A++になっちゃうじゃないですか」


「そうしろって言ってるんだよ」


「そうもいきませんよ。こういうのは平均値を一定の範囲に収めないといけないんです。こちらも皆さんに良い評価をあげたいのは山々なんですが、どうしても相対的に差を付けざるを得なくなってきます」



2639.


「だったら他の子を下げればいいじゃないかい」


「無理ですよ。ぶっちゃけ、あなたよりもみずきさんや崇さんを出した方が話が作りやすいので、その辺りが評価の差に繋がってます」


「誰がどんな性格かなんてアンタが決めてんじゃないのかい」


「それはそうですけど、そんな中で皆さん私に操られないよう工夫を凝らしてますから、作品を盛り上げることができるようあなたも頑張ってください」



2640.


「ふん。なんだい、人任せにばっかりして」


「何とでもどうぞ。次は、クレセントさんをお願いします」


「ああ。あの、美々香が拾って来たネコかい。いつの間にかいなくなってたけど、まだいたのかい?」


「ええ。一応は」



2641.


「終わったよ。次はネコちゃんだそうだ」


「おっ、ついにクレセントか。作者に言いたいことがありそうなキャラ第1位。んで、母さんはどうだったんだ?」


「Bだよ。全く、参っちゃうね。あんなのが作った世界で生きて行かなきゃいけないのは」


「母さん、作者とソリ合わなさそうだもんな・・・」



2642.


「にゃお~~ん」


「来ましたね、クレセントさん。あなたの評価ですが、Bマイナスです」


「んにゃ・・・!? にゃ゛にゃ゛ー! にゃ゛にゃ゛にゃ゛ーー!!!」


「・・・そんなに怒ることですか?」



2643.


「ご自身の評価に納得いってないようですが・・・はっきりと言います。振り幅が少なすぎます。せっかくサバ令嬢さんに連れ去られたところを彼女ごと引き戻したというのに、彼女の方が活躍してるじゃないですか」


「にゃ゛にゃ゛にゃ゛ー! にゃ゛ー!」


「言いたいことは分かります。出番が制限されてるから活躍もできないでしょう。ですが逆です。出してもどう動かせばいいか分からないから出しようが無いんですよ」


「にゃ゛んぉぁぃおん!!」



2644.


「何とかしろと言われてもですね・・・本当にバトルさせるとかしかなくて・・・とにかく、出番が来たら強引にでも存在感を示してください。そしたら、あなたを軸に話が進むでしょう。ただし、マンネリ化したら出番が減ります。気を付けてください」


「にゃぅぉぅあぁんあ!!」


「分かりました、約束しましょう。では次、サバ令嬢さんをお願います」


「にゃあぇお!!」



2645.


「あ、戻って来たぞ」


「にゃ゛にゃ゛ん! にゃ゛ん!!」


「うわめっちゃキレてんじゃん」


「しょうがないさ。ここんとこマジで見せ場なかったしな。評価も低かったんだろう。」



2646.


「にゃ゛ーにゃ゛ーにゃ゛ー!」


「次はわたくしですね? お任せくださいまし」


「サバ令嬢か・・・奴の評価が地味に気になるな」


「まあ、まずまずなんじゃねぇの? あいつに頼った話作りが多かったしな」



2647.


「来ましたわよ」


「サバ令嬢さんですね? あなたの評価は、Aです。この調子でお願いします」


「ふふん♪ まあ、当然ですわね。美々香さんより低いのが癪ですけれど」


「まあそこは、ちょっと話しましょうか」



2648.


「そういえば“初めましてて”ですわね? 今後ともよろしくお願いしますわ」


「はい、こちらこそ。本当に、あなたには助けられましたよ。とりあえず出しておけば何とかなりますから。クレセントさんを引き戻すためのつもりが、大きな助っ人を得ました」


「その、クレセントちゃんのついでと言うのは、何とかなりませんの?」


「なりませんね、事実なので。これもこの作品の運命です」



2649.


「んもう、仕方ありませんわね。それで? 美々香さんよりも評価が低い理由をお聞きしてもよろしいのかしら?」


「そうですね。何というか、まあ、ちょっとワンパターン化しつつあるのが気になりましてね。もっとも、これは私があなたに頼り過ぎた弊害でしょう。ゲストキャラのつもりでしたから設定が盛られてるんですよね」


「まあ、これもわたくしの人徳と言えるものですわ♪ もっとバシバシ頼ってくれてもいいんですわよ? 同じパターンの繰り返しにならないよう、お互い気を付けましょう?」


「ですね。今後とも、よろしくお願いします」



2650.


ガチャリ。


「お、サバ令嬢。どうだったか?」


「Aでしたわ。美々香さんより低いのは癪でしたけれど・・・ワンパターン化しないようにという喝として受け入れることにしましたわ」


「まぁお前出すだけで何とかなってたからな」



2651.


「んで、これで終わりか? ・・・ああ、教師陣がいたな。1人ずつ行ってくれば?」


「では、俺から行こう」


「谷崎! 戻って来てたのか! サバ漁船から!」


「このために呼び戻されたんだ。終わったらまたすぐに行くさ」



2652.


「・・・来たぞ」


「谷崎先生ですね。あなたはCです。いや、もう有り得ないでしょう。生徒のローアングルショットを狙うなんて、教師でもやっていいことと悪いことがありますよ?」


「いや、何言っ・・・それはお前が・・・」


「分かります。理不尽ですよね? ですが、社会というのは理不尽なんです。公務員ならお分かりでしょう?」



2653.


ガチャリ。


「谷崎! どうだっ・・・聞くまでもなさそうな歩みだな・・・」


「・・・・・・まだまだ、サバを獲り足りんらしい」


「谷崎・・・・・・谷崎ぃぃぃぃぃぃぃ!!!」



2654.


ガチャリ。


「榊坂先生ですね? あなたの評価は、Bです。なぜアイドル部の出番が文化祭で無かったのか、お考え頂ければと思います」


「どうせお前が忘れていたとかだろう」


「まさか。覚えてましたよ。作ってはみたんですけどね、弟喫茶の話の方が個人的に気に入ったので、そちらを採用しただけです。起用されたければ、私の好みに合う話になることですね」



2655.


「よぅ榊坂。どうだったか?」


「Bだ。アイドル部の話があいつ好みに仕上がらんかったらしい」


「そんなまた殺生な・・・」


「仕方ないさ。競争で負けた以上は光を浴びれないのが、アイドルの世界だ」



2656.


ガチャリ。


「ようこそいらっしゃいました、遠藤先生。あなたの評価はAです。あの美々香さんたちの担任として上手くやっていると思います」


「でも、それだけでA? なんなら満月さんの担任であることが今明かされなかった?」


「ですね。実は設定してなかったんですけど、あなたをあのクラスの担任だったというのを採用することにしました。期待を込めてのAです。頑張ってください」



2657.


「お、遠藤じゃん。どうだった?」


「あなたのクラスの担任は私だったということになりました。これからよろしくお願いします」


「フッいいだろう。よろしく頼むぜ」


「んじゃ、全員終わったし帰るか」

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