2021/02/21
1210.
「今日は、幕末について語ろうと思う」
「え、なんでよ。1人でやってなさいよ」
「オイオイ何言ってんだよ。それでも歴女か?」
「歴女じゃないから言ってるのよ」
1211.
「じゃあ今からなろうぜ、歴女に」
「だから1人でなってなさいよ」
「わかった、こうしよう。歴女にはならなくてもいい。とにかく幕末について語ろう」
「だからなんでなのよ」
1212.
「幕末。それは、江戸から明治に変わろうかという時、正にニッポンが大きな変化を遂げた激動の時代である」
「結局始めるのね・・・」
「その全ては黒船から始まったとも言える。当時は、西欧を中心に産業革命のビジネス拡大のためのアジア進出を進めていたそうな」
「あなたこのあいだ日本史赤点じゃなかった?」
1213.
「結果として日本には、アメリカからペリーが訪れる」
「有名な話ね」
「ペリーの粘りの結果日米和親条約が結ばれ鎖国は終わり、我が国は資本主義、自由貿易、グローバリズムの波に呑まれていく」
「良くも悪くも、と言ったところかしら」
1214.
「まあ、グローバリズムの影響は現代でも随所に出てるからな。外国産の方が肉が安くて国産が売れないとか、外国人に仕事を奪われるとか」
「かと言って、交渉に応じない訳にもいかなかったのでしょう?」
「当然だ。当時は圧倒的なまでの植民地主義。従わなければ武力で乗っ取られる」
「それで、欧米によるアジアとアフリカの植民地化が進んだのね」
1215.
「さて、我が国に話を戻そう。そんなこんなで日本は、外国との交流を始めた。と言っても、天皇の許可なく動くことがあったりして処刑だの暗殺だのも起きたんだがな」
「随分ゴタゴタしたみたいね」
「そもそも天皇と幕府の間の信頼が揺らいだ。このゴタゴタで幕府の権威も揺らいだために、まずは回復が図られる。細かくはよく分からないが・・・まあ、色々だ」
「そこ流して良いとこなの?」
1216.
「さて貿易が進む訳だが、当然日本は色んなものを買わされる。それが開国させた目的だからな」
「輸出もやってたみたいだけど、大量のお金が外に出て行ったみたいね」
「日本は自国通貨持ちなので新しく発行して対応したが、地方商人が江戸問屋を通さず外国商人に売るなどが横行して国内での品不足と物価高騰を招き、市民による反乱も相次いだ」
「生糸とかは外国に売った方が高くついたみたいね。地方商人も、一言で言えば転売ヤーだから」
1217.
「この事態を受け、幕府は生糸など5品目について江戸の問屋を通せとお触れを出したのだが、事実上の輸出制限なので欧米諸国から非難が相次いだ」
「結局この法令は放棄される訳だけど、関税収入を幕府が独占するなどもあって、幕府と各藩の間の軋轢が強まったみたいね」
「その後も幕府の権威回復の停滞が続き、薩摩・長州・土佐・水戸などの力ある藩の動きなどもあって、相変わらずゴタゴタが続く」
「美々香あんた、自分がわからなかったとこ適当に流してるでしょ」
1218.
「さて、こうした中、いまだに開港されていない港があった。神戸だ」
「天皇の許可が下りてなかったみたいね」
「しかし神戸を開港しないのは外国との条約違反でもあったので、これに対してイギリスがキレる」
「開港を求めてきた訳ね」
1219.
「ここでも国内でゴタゴタが起きて、幕府単独で開港するか、天皇家への礼儀を通すかで揉めた訳だ」
「でも結局、幕府単独での開港派が動いたことで天皇家から彼らの罷免令が出たのね」
「これは、天皇家による幕府人事への介入であり、ゆゆしき事態とされ、将軍後見職だった慶喜は身内からも疑念を抱かれることになった」
「結局、神戸開港は延期して、関税の方の調整でイギリスの矛を収めたみたいね」
1220.
「関税が大幅に引き下げられたことにより、大量生産による安価な綿製品が文字通り大量に出回ることになって、日本の職人芸的な織物は大打撃を受けた」
「この時代から、コスト競争というのはあったのね」
「こうした中、薩摩藩は幕府に対する反感を強め、長州藩との連携を考えるようになる。結果、薩長同盟が結ばれ、偶然にも始まった長州征伐による幕府軍を各地で倒していく」
「どんどん、幕府の力が弱まっていくわね」
1221.
「時期を同じくして、14代将軍の家茂が病死。多少はゴタゴタしたが慶喜が将軍になった。同時期に、天皇も崩御したためこちらも交代する」
「2大トップが同時に変わっちゃったのね」
「さて薩摩藩は、このまま政治の主導権を握りに行きたかったのだが、結局は慶喜の政治力が上回り、神戸開港も果たすなど、彼による主導権が戻りつつあった」
「でも最終的に、幕府は政権を手放すことになったのよね・・・」
1222.
「政治力で敗れた以上、薩摩・長州チームに残された道は武力行使だけだった。土佐や広島藩の取り込みも図るが、武力行使に反対する意見も出たため、大政奉還を進言する方針へと切り替えた」
「いきなり戦争はせずに、“政権を降りなさい、さもなくば武力行使しますよ”って言うことにしたのね」
「しかし結局は武力行使を前提にしたものなので土佐藩との折り合いが付かず、取り込みは失敗した」
「平和主義な人もいたのね」
1223.
「結局は土佐藩のリーダーが単独で、おそらく武力行使もチラつかせずに大政奉還、つまり政権の返上を促した。そして慶喜は、この進言を受け入れる」
「チラつかされなくても、武力行使されたらヤバいとは思ってたのかもね」
「これが天皇にも報告され、江戸幕府による政権は終わりを迎えた」
「文字通りの、幕末ね」
1224.
「ところがどっこい、形式上は終了したはずの幕府による支配が、実質的には変わらなかった」
「それで天皇が王政復古を唱えて新政府樹立の方針を発表したのね」
「しかーし! 薩摩藩メンバーらが旧幕府を挑発するなどがあり、それによる反発で薩摩藩邸が焼き討ちされ、戊辰戦争へと発展した」
「何事もすんなりいかないのね・・・」
1225.
「結局これに薩摩や長州を始めとした新政府軍が勝ち、江戸幕府は完全に解体した」
「ダメ押しを決めたって感じね」
「そんでこのまま日本は新時代へと突入して言った訳だ」
「長かったわね」
1226.
「てゆーのが幕末の流れよう」
「よく調べたものね」
「私これ次の日本史いけるんじゃね?」
「試験範囲は平安と鎌倉時代だけどね」




