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第77話

 新しい部屋を案内したガイアスさんは直ぐに部屋を出ていく。

 俺は早速三体を呼び出す。

 キョロキョロしている三体の目の前にそれぞれ好きな食べ物を置いとくとコガネとシロガネは速攻食らいつく。相変わらずの食べっぷりだな。

 遅れてクモガネもフローズンベリーを食べ始めるけど、何故かフローズンベリーを一つ掴んで俺のところに持ってきた。


「ありがとうクモガネ」


「キュゥ!」


 クモガネは食べ物のところに戻らず俺の近くを飛び回る。

 俺が食べるまで離れる気ないなこれは。

 俺は口に入れクモガネに笑顔を向けると嬉しいそうに鳴いてからコガネとシロガネのところに戻っていく。フローズンベリー固いんだよな……舐めていたら柔らかくなるかな。

 そんなことよりも三体のステータスを確認しよう。


 まずはコガネ。現在のレベルは21。新しく覚えたスキルは小範囲に電気を放つ【放電】というスキルだ。魔法攻撃判定だと思うし、これでゴーストみたいな物理無効な相手にもダメージを与えれるな。

 進化条件は未だに不明。前はレベル18で進化条件は判明したけど、もうちょっとレベル上げないと出ないようだな。


 次はシロガネ。現在のレベルは25。新しく覚えたスキルは集めたを蜜を吸収することで自身の体力を回復させれることが出来る【蜜吸】。これで使用回数さえ達成すればスイートハニービーに進化するな。

 一向にソルジャービーには進化しないシロガネだけど、これで進化してくれるかな? まぁシロガネに任せよう。


 最後にクモガネ。現在のレベルは11。自身を中心に小範囲を凍らせ、低確率で相手を凍結させる。そして、その間は体自身の体力を回復させるスキル【凍てつく体】を覚えた。このスキルを使うと動けなくなるのが問題だけど、使い方によっては強い気がする。

 クモガネの進化条件はまだ不明だけど、他の二体と同じくレベル18で判明するだろう。楽しみだな。


 三体のステータスも確認できたし、あとは俺自身のSP振りだ。

 レベルが32にまで上がって振っていないSPは[8]。特に欲しいスキルはないし全部【トランス】に振ろう。これで【トランス】は合計[33]になった。


「うーん、変形回数は増えなかったか……」


 少しだけ落ち込んでいるとクモガネが頭に止まる。


「どうしたんだクモガネ、まだ食べたいのか?」


「シュ!」


 俺のところに来たコガネは頭に上にいるクモガネに何かを言うと、すぐにクモガネが退いてコガネが乗っかってくる。こいつ、クモガネに退くようにって言った感じだな。


「ビー?」


「キュゥ」


「シュ!」


 シロガネとクモガネが会話しているとコガネが怒り出して二体を追い駆け始めた。なんの会話してたんだか。

 ここでやることもなくなったし出るか。


「コガネ、シロガネ、クモガネ」


 それぞれの名前を呼ぶと集まってくる。


「そろそろ出るから戻すよ、戻れ」


 三体は右手の紋章に吸い込まれて行く。

 部屋を出るとカウンターにはガイアスさんがいた。


「もういいのか?」


「はい、やりたかったことはできたので。それより、あの部屋は直りました?」


「まぁな、なんとかしたさ。あの威力の魔法は耐えれないってわかったから強化しておく」


「よかった……それじゃ俺はこれで」


「おう! また来いよ!」


 ガイアスさんにお辞儀してから訓練場を出てログアウトした。


「ふー疲れた」


 飲み物を取りに部屋を出るとリビングの明かりがついていた。

 リビングに行くとネクタイを解いたスーツ姿の兄ちゃんが夕飯を食べていた。


「兄ちゃんおかえり、今帰り?」


「ああ。春名は今までゲームしてたんだろう?」


「うん、もうすぐイベントがあるから」


「そっか。あ、明日も帰りが遅くなる」


「そうなんだ。仕事忙しいの?」


「そんなもんだ。ごちそうさまでした」


 空になった食器を流しに置いてから兄ちゃんは部屋に戻っていく。

 なんか変な兄ちゃんだな。

 俺は部屋に戻って早めに寝ることにした。


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