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第183話

「アイン、ツヴァイ、フィーア」


 残りのビートル隊を呼び出す。全員揃うとカラフルだな。

 覚えているスキルは【飛行】と【フォーメーション・ダブルアタック】と【フォーメーション・トライアタック】の三つに、それぞれ各属性のスキルを習得した。

 自身の属性で体を槍にして突撃する【〇〇ランス】と各属性の盾を作りだす【○○ガード】のスキルだ。

 アインたちが進化したおかげで俺が使える属性系のスキルが増えた。レベルが上がればさらに覚えてくれるだろうし、ありがたい。

 それにガード系は嬉しいな。俺の盾スキルが実質強化されたみたいな感じだしね。

 俺はインベントリにある木材を使い木人を作り、家から少し離れた所に設置する。


「みんな、あの木人に攻撃してくれるか」


『『『はっ!』』』


 アインたちはスキルを使って木人を攻撃し始める。

 アインたちはワンパターンで攻撃しないで連携も交え、攻撃パターンを増やしているようだ。

 木人……最初に木人を使ったのは訓練場だっけ。そう言えばしばらく訓練場に行ってないな。ガイアスさん元気にしているのかな。今度顔を出しに行こう。

 そんなことを思っているとピコンとメッセージが届く音がした。お、グレンさんからだ。


「こんちはグレンさん。なんか久しぶりですね」


『そうだな。ちょっと仕事が忙しくてなかなかログインできなくてな。今時間あるか?』


「はい、大丈夫です」


『今どこいるんだ?』


「今ですか? 拠点にいますけど」


『拠点だと!? ハウスを見つけてたのか……ていうか、クランを設立したんだな。どこも入っていなかったら俺たちのクランに誘いたかったが。まぁいいや。とりあえずそっちに転移するぞ』


「分かりました」


 しばらくするとグレンさんが転移してくる。


「よ、ハルナ。おお、二階建ての家か」


 俺の後ろにある拠点を見て驚くグレンさん。


「家の改造したのはモレルさんとルーシャさんなんですけどね」


「二人はハルナのクランに入ったんだな。今何人いるんだ?」


「俺と颯音と海都に、モレルさんとルーシャさんの五人です。グレンさんの方は?」


「六人だ」


「グレンさんにベオルさん、エレナさんとユリーナさんで、残りは俺が知らない人って感じで?」


 グレンさんが頷く。


「エレナの知り合いでな。今度紹介するよ」


「分かりました」


『『『主!』』』


 木人を攻撃していたアインたちが俺のところに戻ってきた。


「おお、あの時のカブトムシか! 進化したのか!」


「進化したのはつい最近ですよ。お疲れみんな、後で呼ぶから戻すぞ」


 俺はアインたちを戻した。


「今何体いるんだ?」


「俺は十四体で、颯音は二体、海都は一体です」


「カイトもテイムしてんのかよ……てことは、モレルさんとルーシャさんもテイムしてんのか?」


 俺は首を横に振った。


「ここで立ち話もなんでし中に入りましょう」


 グレンさんを連れて家の中に入り簡単に案内をした。

 一通り教え終わりソファで近況報告しながらくつろいでいるとドアが開き、颯音が入ってくる。


「あ、グレンさんだ。こんちわ!」


「よっ! ハヤトも久しぶり」


 颯音は俺の隣に来て腰かけた。


「他の皆さんは?」


「夜にはログインするはずだ。話しを戻すがハルナ、いい提案だと思うが」


「そうですね。お互いに損はないですし、いいと思います」


「なんの話し?」


 颯音が頭を傾げる。


「グレンさんのクランと俺たちのクランの同盟の件だよ」


「なにそれ?」


「簡単に説明すると、クラン対抗戦のイベントでグレンさんのクランのところとは味方関係になるってこと」


「へぇー、そんな機能もあるんだ」


「お前……マニュアルを読んでいないの?」


「クラン関係は全てリーダーの春名にぶん投げてる」


「ちょ、お前……ぶん投げているって、どう思います? グレンさん」


 グレンさんは大笑いする。


「面白いなお前たちは。ほれ」


 俺の目の前にウィンドウ画面が出てきて、そこには「承諾」か「拒否」の選択肢があった。

 俺は迷いことなく「承諾」を選んだ。


「これで同盟だな、改めてよろしく頼む」


「こちらこそ」


 俺はグレンさんと握手を交わした。


「それじゃ俺は帰るとするわ。夜、連絡するわ」


「はい。あ、グレンさん帰りはどうするんですか?」


「……」


 グレンさんは手元を動かしている。転移先のフレンド探しているのな。


「ちっくしょ……誰もいない」


「街まで送りましょうか?」


「頼む」


「了解です。颯音、船持ってる?」


「海都が持ってる」


「まじか……そうだ。俺が先に街に転移するんで、グレンさんは俺経由で転移をすればどうにか送れますね」


「ここから街に転移が出来るのか」


「家の前にある転移装置が必要ですけどね、じゃあ先に行きますね」


「あ、俺も行く」


 俺と颯音転移装置に触れて海原エリアの街に転移した。

 グレンさんに着いたことを伝えると、直ぐにグレンさんは転移してくる。


「助かったわ。それじゃな」


 グレンさんは転移門を潜って何処かに行ってしまった。


「じゃあ俺もいこっと」


「どこにだよ」


「勿論、組合所!」




すいません、諸事情によりしばらく更新頻度が下がります。


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