第144話
予約投稿日を違う日ににしてて先ほど気付きました!大変遅くなってしまいすいませんでした!
街に戻った俺たちはそこで解散し、俺はそのままログアウトした。
「眠い……今、何時だ?」
スマホの画面を見ると深夜を過ぎていた。
昼に学校前集合だからもう寝よう。
俺はスマホを枕の隣に置いて眠りに就いた。
翌日、時間になった俺は課題とヘッドギアを鞄に仕舞い、部屋を出て玄関に行く。
「もう、行くのか?」
居間にいた兄ちゃんが玄関にくる。
「うん、今日帰り遅いかも」
「そうか。そん時は連絡しろよ」
「分かってる。じゃあ行ってきます」
兄ちゃんに手を振って俺は家を出る。
「暑いな……」
もう七月の後半だし、この気温は夏だな。
こういう時にクモガネが近くにいればいいな。
そんなことを考えながら歩いているといつの間にか学校についていた。
俺よりも先に颯音が校門の前に立っている。
「おっすー。海都は?」
「まだ来てない」
「そっか」
俺は閉まっている門に寄りかかり、シャツをパタパタさせる。
「暑い……ヒスイとギンが居ればな……」
「分かる。俺もさっきクモガネが居ればなって思った」
「あ~二体をもふもふしたい!」
「そろそろ二回目の進化しそう?」
「どっちも残り一個のスキルさえ使用回数に達すれば一応進化するよ。春名の方は?」
「シロガネとクモガネはいつでも進化出来るけどなかなかしないんだよな。クロガネとアカガネはもうすぐだったかな」
「アオガネは?」
「アオガネはレベルは達成しているけど、そんなにスキルを使っていないからまだ先」
「ふ~ん」
そんな話しをしていると校門前の道路に一台の黒い車が止まる。
中から少し不機嫌そうな海都が降りてくる。
「二人とも、お待たせ」
「車での登場かよ、流石はお坊ちゃまだ」
「ああもう! だから車で行きたくなかったんだ!」
運転席に視線を向けると運転手がお辞儀する。サングラスしてて顔が見えないけど須藤さんかな?
「春名、海都のことをお坊ちゃまネタで揶揄うなよ」
「颯音も十分揶揄っているからな!」
「あはは、バレた?」
「はぁ……」
深いため息をつく海都。
「海都、車で来たってことは車で行くんだろう?」
「本当は電車だったけどな。まぁ乗れよ」
俺と颯音は車に乗り込む。
「おお! 椅子がふかふかだ! なんだこれ!」
「おっ、凄いなぁ」
予想以上の座り心地に俺と颯音は驚く。
海都は助手席の方に移動する。
「ちゃんとシートベルトしろよ。須藤、車を出してくれ」
「畏まりました」
車はゆっくりと動き出した。
三人で適当に談笑していると、いつの間にか車は和風な門を潜る。すると、高級旅館みたいな建物が直ぐに視界に入る。
「海都、あれ……家、なの?」
「あ、ああ」
「すっげぇ! ドラマとかでしか見たことない!」
少し興奮気味になる颯音。
車はやがて家の前で止まると海都が先に降りた。
「お帰りなさいませ坊ちゃん」
「……二人を部屋まで案内しておいてくれ」
「畏まりました」
車から降りた俺と颯音は男性について行き家の中に入る。
長い通路を進み部屋に案内された。
「まもなくお坊ちゃまが来られますので、どうぞごゆっくりおくつろぎくださいませ」
男性は丁寧にお辞儀して部屋を出て行く。
改めて部屋を見渡す。テレビは壁に掛かっていて、ベッドは俺ら三人が寝ても十分スペースが余る程に大きい。
凄い豪華な部屋だな。
「お待たせ、適当に座ってくれ」
ドアが開き、海都が入ってくる。
俺たちは床に荷物を置き、課題を取り出して、テーブルを囲んで課題を始めた。
「失礼致します」
ドアがノックされ、俺たちを部屋まで案内してくれた人がお菓子やら飲み物を運んできた。
「ありがとう」
「坊っちゃん、御夕飯は如何されますか?」
「あー……春名、颯音。夕飯食べて行くか?」
「兄ちゃんには遅くなるって伝えているから、俺は食べて行くよ」
「俺も食べる!」
「了解。部屋で食べるから、部屋に運んできて」
「畏まりました」
男性は丁寧にお辞儀して部屋を出て行く。
俺たちは夕飯の時間まで課題を進めた。
次回の更新は2/22に予定しております。