第十九話 下界まで、あとわずかなのに到達せず(笑)
なし
展望台までの
最後の
だらだらとした下り。
行くときも時間がかかったが
あのビューティフルスノーランド(笑)の後では
足は非常に重い。
気が付けば、下界の30度に
近づいているのか
毛糸の帽子に黒いジャンバー生地の上下。
よれよれ。
なんだこれはというくらい
必然的に遅くなる。
下界、展望台の付近では
車がひっきりなしに行きかい。
ざわめきが聞こえるよう(笑)
はるか前に、
超長尺の高性能デジタルカメラをかまえて
写真を撮っている風の人がいる。
遠目でよくわからない。
もしかして
たろうを激写、
週間〇春か(笑)
「やつら、ここまで追ってきたか。」
そんなわけはない(笑)
真相をつかむべく
追いかけているわけではないが
どんどん望遠レンズの人と
距離が近くなってくる。
なんと、
たろうの足音を聞いたのか
その人は逃げるように降りていく。
なんだなんだ、ますます怪しい。
森の中でのきじ打ちを撮影されたか(笑)
追うわけではないが
下山したいので必然的に
追いかけるようになる。
その人がたろうから逃げるようになり
足元がおぼつかなくなり
つまずいて、
カメラを落とす。
大丈夫か。
あわててカメラを見やるが
なんともなかったよう
風景を撮影している
驚きの
女子高校生でした。
たろうの怪しいかっこうなら
そりゃあ、逃げるわ(笑)
なし




