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997/2006

悪魔的秘密処理

「「「「ふぐぉ!?」」」」

 僕が掃除をすると言ったので、4人がその場から立ち去ろうとした所を後ろから深淵触手で捕らえる。抵抗されない様に即座に盗賊戦仕込みの金的攻撃で4人を気絶させる。この手の奴って歯に毒物とか仕込んでそうだし、一応奥歯とか調べた方が良いかな?


「あ、なにか奥歯の横部分にカプセルみたいなの付いてる。これを取っておけば安全かな」

 探ってみたら、スパイ映画とかにありそうな仕込み毒らしき物があった。これを取り除いてしまえば、服毒自殺は出来ないだろう。一応他にも持ち物をチェックしておこうか


「おっ、これは……停止装置かな?停止っと。カウントダウンが消えたな。じゃあこれで爆発物も無事無力化成功と」

 何か他にも持っていないか探ってみたら、ふくらはぎ辺りに隠し持っていたナイフとさっきの爆弾らしき物とデザインが似ている板状の物が出てきて、そこにカウントダウンと『緊急停止』と書かれた安全装置的な物が出てきたのでボタンを押したらカウントダウンの数字が消滅したので爆弾を無力化出来たみたいだ。一応現地に仕掛ける必要があるから、万が一逃げ遅れた時の為の装置だったんだろうけどね……


「この人達はどうしようか」

 口から泡を吹いている4人を放置するのは危険だし、かと言ってずっと付いているの何か嫌だ。誰かに身柄を預けたいけど、ここで「怪しい奴等捕まえました」って衛兵に突き出したら終わった事だとしても模擬試合が中断になってしまうかもしれないしなぁ……


「ごめん、セーレさん。ちょっと今日は長めに付き合ってほしいんだけど良いかな?」

 ポン君以外に呼び出すにしても、ベストな面子が思い浮かばなかったので、ここはシジルでセーレさんを呼び出す。一旦供物はステーキにしたけど


「長めにって……どのくらい?」

「3時間くらいかな?」

「おい結構な拘束時間だなぁ?それじゃあこの量の供物じゃ足りねぇぞ?」

 まぁそうだろうな。


「じゃあ、このフルコースでどう?」

「……話を聞こう」

 やっぱり回復薬だけじゃなく、料理も作っておいて正解だったな


「この4人。預かってくれない?牢獄とかで良いからさ?」

「こいつら何かやったのか。にしてもなんでその間だけ預かれって?」

「この人達はこの会場を爆破しようとしたみたいなんだけど、それは僕が止めたんだ」

「は?」

「でも、僕が見つけた怪しい奴って他にもまだ居るから、その人達がなにか仕出かさない様に見張って居たいけど、この場に放置して別の問題を起こされたくないからセーレさんに飛ばしてもらおうかなって」

「いや、普通に警備の奴にでも渡しておけよ!?」

「警備に渡したら問題発生して今やってる大会が中止になるかもしれないじゃん?だから秘密裏に処理しようと思ってね?」

「それの手伝いをしろって事か」

「さっきので足りないなら別のおかわりもあるよ。というか今回はセーレさんに迷惑が掛かると思うからさっきのは前金みたいな感じで受け取ってもらって良いよ。終わった後で追加報酬みたいな形でも良いし」

 フルコースは前払い。協力してくれたら追加報酬を払うと条件を追加してみる


「……ったく、しょうがねぇな?今回だけだぞ?」

「ありがとう!そうだ。一応僕の体に隠れてくれる?それならセーレさんは歩かなくて済むし」

「お前は本当に悪魔に対して躊躇なく体を貸すとか頭おかしいぜ」

 笑いながら僕の体に入って来るセーレさん。うん、体を動かすのに何も問題は無い


「セーレさんの事信用してるからね」

(……うるせ)

 セーレさんの力で4人を何処かに飛ばす。一応武器も道具も持ってないから自殺は出来ないかな?


「それじゃあ一旦戻るね。護衛対象は……」

(あー、なんか資料表示されたわ。オッケー、ファステリアスの娘の護衛か)

 説明しようとしたら資料が出たらしい。考えた事が伝わったりしてるのかな?なら説明しなくて済むな


「そうそう、だから一旦護衛の場所に戻る」

(にしてもなんだこの感知能力……人間技じゃねぇだろ?)

「出来てるから人間技でしょ」

 セーレさんにもポン君で増強した【察気術】の範囲が見えているのかな?


「すいません、ただいま戻りました」

「お帰りなさいハチさん。少し長かったみたいですけど大丈夫ですか?」

「大丈夫……とは言えないかな。またちょっと行ってくるかも」

「分かりました……」

(お前、クソのフリして処理して回るつもりかよ……)

 実際そのつもりだから何も言い返せない。おっと、今度は反対側の客席からこちらに向かって客席後ろの通路を歩いてくる2人組が居るな……


「ごめん、また波が来ちゃったからもう一度行ってくるね……」

「わ、分かりました……」

(お前それは可哀想じゃねぇの?)

 セーレさんに突っ込まれたけど、自然に席を離れる言い訳としてはこのくらいだろう


「じゃ、事を起こすか見守りますか【擬態】」

 壁に張り付いて【擬態】を使い、すぐ後ろの壁に一体化する。対象の後ろから迫って来る奴の後ろを取れば大丈夫だろう


「行くぞ」

「ああ」

 2人組が短く合図をすると、腰からダガーを取り出して切りかかる


「それはいけませんね?」

「「ぐっ!?」」

 のを見越して背後から拳を2度打合せて、踵を2度鳴らし【幻影手】と【幻影脚】を起動。見えない両手で敵の首を掴み、深淵触手でそのまま喉を締めあげてから金的を2人にお見舞いする


「セーレさんよろしく」

(はいよ。道具と人は別にしとく)

 倒れ込む二人をそのままセーレさんに転送してもらう。セーレさんの配慮で捕まった奴が自殺出来ない様にしてくれるのは非常にありがたい


「ほい、1丁あがり!」

(やっぱお前悪魔だよ)

「皆が模擬試合を楽しんでるんだから邪魔させない様にしてるだけだよ」

 人が頑張ってるのに悪魔呼ばわりするのは酷いなぁ?



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― 新着の感想 ―
[一言] まあ、悪魔じゃなくて地獄からの使者なんですけどねw しかし一体何WAVE刺客がくるんだ…まさかポンポンペインのウェーブと掛けて?ニャル様さすがだな!?
[一言] 今のところ全員金的してるけど、女構成員がいたらどうするんですかね? 男女平等で股を蹴り上げるんですかね
[良い点] 悪魔の力というか本人を装備品として使い始めるハチくんw 「人間が出きるから人間技」…ちょっと査問委員会に問い合わせかなぁ?
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