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976/2015

シークレットな依頼

「じゃ、1週間後に頼みますね」

「はい。それでは私はレポート提出に行くのでこれで」

 ルクレシアさんもレポート提出に行くみたいだし、ゲーム内で1週間待つ必要があるのなら今の内にシクサームの街を探索する時間がありそうだな。軽く見に行ってみるか


「さてと、それじゃあまずはあの先生を探すか」

 シクサームに行く前にまずはあの眼鏡の先生からレイヤーだけ教えてもらおう。その為に来た様な所もあるし……


「何処に居るかなぁ」

「どわぁー!」

 居たわ


「あぁ、資料がぁ!」

「何やってるんですか……」

「あぁすまないね……っは!?」

 コケて何かの資料をばら撒いている眼鏡の先生。深淵触手で資料を拾ってあげたら流石に気が付いた様だ


「き、君は!?」

「この姿だとちょっと分からないですかね?どうも、今日はニャラ様と関係ありませんが、野暮用で来ました」

「あ、あの時の!?」

 驚き過ぎでは?


「ちょっと教えて欲しい事がありましてね。資料、運びますよ」

「あ、ありがとう」

 深淵触手で資料を全て集め、代わりに持つという事で眼鏡先生と行動を共にしよう。自然に資料という人質的な物も入手出来たし、断らせないぞ?


「ニャラ様も本当に凄い人材を見つけたものだ……」

「何か言いましたか?」

「いえ…資料を運んでくれるお礼にお茶でもどうですか」

「あ、いただきます」

 なんかニャラ様についての話とかも聞けるかな?


「どうぞ」

「お邪魔します」

 眼鏡先生の部屋に入って、資料を机の上に置く。椅子を用意してくれたからそこに座ろう


「それで、要件って言うのは貴方に関してなんですが」

「へ?私ですか?」

「結構前に枷の見た目をブレスレットとか、アンクレットにしてくれましたよね。それって、レイヤーという物ではありませんか?」

「そうですね。レイヤーです」

 よしよし合ってた。これなら教えてもらえるかも


「そのレイヤー魔法を覚えたので教えてもらえればありがたいなって」

「なるほど、そういう事でしたか。そうですね…それならニャラ様は最近何をしてらっしゃるのでしょうか?」

「ニャラ様?あぁー、最近だとニャラ様に食べられて特訓したかな……」

「なっ!?ど、どういう特訓ですかそれ!」

 食いつき良いなぁ?まぁ気になると言えば気になるよね


「是非とも!是非ともお話をお聞かせください!」

「うーん、お話って言われても飲み込まれて人の反応の限界を攻めてくるような事をして、自力でニャラ様の腹をぶち抜いて出てきたってくらいですかね?」

「ニャラ様の腹を!?はぁぁ素晴らしい!」

 信奉者的にはそれで良いのかと思うけど、そういう物なのかな?やっぱりニャラ様の信奉者ってちょっとおかしいのでは?


「貴重なお話ありがとうございます!レイヤーでしたね。どうぞ」

『レイヤー チェーン を入手』

 チェーンだからブレスレットとアンクレットになるのか。なるほどね


「こちらもありがとうございます。まぁ学校にはほぼ来てませんけどね」

「それは旅人だと仕方がない事だと思いますが……あ、そういえば今度他の学校と模擬試合とか有りますが、それには出てみる気はありませんか?君なら間違いなく圧倒出来ると思いますが……」

「いや、こういうのはしっかり学園で学んだ人が出るべきでしょう。ほぼ学園に来てない僕が代表みたいな顔して出るとかちょっと嫌ですね」

 よくある学園モノみたいなやつで転校早々で学生代表みたいなの嫌いではないけど、ちゃんと学園で学ぶというより、素の実力で何とかしてる物が多くて、それは本当にこの学校代表って言って良いのか?と思う事が結構あるからそういう代表に僕がなるのは違うと思う。例えるなら高校での部活とかで身体能力の高い外人を留学生として使うみたいな……所属がその学校でもそこの生徒というのにちょっと疑問符が付きそうだし


「まぁ、深淵を魔法と言っても理解出来ない人には理解出来ないだろうから、それは仕方ないか」

「一応面白そうだから見に行くだけ行こうかなと」

「そういう事なら少々頼みたい事が有るんだけど……良いかな」

「何でしょう?」

 頼み事か。どんな事かな?


「この写真の娘。当日それとなーく護衛してもらえるかな?」

「護衛?しかもそれとなーく?」

 なんとも不思議な頼み事だなぁ


「貴族の娘さんなんだけど、親が心配性で何処かに行くなら護衛を付けてくれって要望がね……」

「それは学校で既に付けてるんでしょうか?それとも、私兵というか専属の護衛とか付いてるんですかね」

 学校サイドで護衛を既に付けているのか、それともその貴族の人が付けているのか。それによっても対処とか変わって来ると思うし、一応聞いておこう


「その娘が入学した時に護衛の子と一緒に入学はしてるんだけど、学校の方から追加でお願いが出来ないかって事だったんでね」

「その護衛の子の事を疑ってる訳じゃないけど、何かあったら困るからこっそり護衛して欲しいみたいな?」

「そうそう!どうだろう。君の実力なら不可能じゃないと思うんだけど……」

『護衛クエスト ヒドゥンエスコート を開始しますか?』


 ふむふむ、試合を見ながら護衛するとか出来そうかな?一応ルクレシアさんにも相談してからやるかどうか決めようか


「受けるつもりはありますけど、返事は今じゃなくても良いですか?当日その場に行くのに別の人と行くので」

「なるほど、それなら私も当日その場に行くのでその時返事を下さい」

 当日受けられるならその時受ければ良いのか



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― 新着の感想 ―
[一言] さすがニャル信者だ!信仰対象の腹をぶち抜く話を素晴らしいと称賛できるとはw と言うか、またニャル様関係の依頼かー、だってこの信者だしー? どうせニャル様も手ぐすね引いてカオスにしようとしてる…
[良い点] 眼鏡先生……あなた普通に狂ってますね? ニャラ様関係者が普通だと思ったのが間違いだったw [気になる点] 当日になるまで護衛やるかどうかわからないとか普通に警備上の問題がある気が……
[気になる点] 元々居ない人員だし護衛してくれたらいいな程度の提案なんでしょうね…… 当日受注可能なら簡単だろうと受けたらあんなことになろうとは……ってなりそうなんだよなハチクンダシ [一言] 確か…
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