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968/2011

豊穣の神の実力

「まぁまずは飯綱さんもここでゆっくり日頃の疲れを癒してください。さっきウカタマと2人で温泉に入ってる時に色々と苦労話とかも聞かせてもらったんで、ウカタマにも少しは優しくしてくれると良いかなって。勿論飯綱さんが頑張ってる事も分かりますけどね」

 一応両者のフォローを入れておく。ウカタマにはこれからあの街のオアシス化計画の為に手伝ってもらわないといけないからね


「ハチ様がそこまで言うのなら……」

「ハチぃ…」

 よし、一応なんとかなったっぽい


「そうだ。飯綱さんに相談があったんですけど、この後ウカタマを借りても大丈夫ですかね?」

「どうぞどうぞ!今日はウカタマ様を好きなようにお使いください」

「飯綱?」

 秒で売られる神様。まぁその為のさっきのフォローなんだけどね


「じゃあウカタマ。あとでパンドーラを使って砂漠に呼ぶからオアシス化に協力してもらうよ」

「あぁ、それか。いつでも出来る準備は済んでるぞ~」

 一部とはいえオアシス化出来る準備が出来てるって凄いな。忘れがちだけどやっぱり神様は規格外の能力を持ってるんだな


「じゃあ少しだけここで遊んでから行きますか」

「うむ」

 流れるプールで流されてウォータースライダーで滑り降りて…遊び過ぎない程度に抑えて温泉施設を楽しんだ


「あ、本当になんか効果付いてる」

 HP、MPの自動回復微小とか、ステータス全2%上昇(2時間)とか付いてる。多分後半の温水プールで遊んでた時の物だなこれは。温泉の方がちょっと効果が高そうな気がするけど、それはまた温泉に入ってみないと分からないか


「あ、ウカタマ?ここの入り口と、空島の街の方と何か門とかで繋げないかな?他の所にはあまり行って欲しくないからあの街からこの温泉直通に出来ると助かるんだけど……」

「旅人用の移動ゲートか…まあ良いか用意しておこう。特別だぞぉ?」

「流石ウカタマ。今度ビッグサイズ油揚げを進呈しよう」

「やる気出てきたぁ!」

 狐と言えば油揚げの感じでゲートを作ってくれるの本当に助かる。ゲートが出来たらまずはあの2人に温泉に入ってもらおう


「あっ、2人ともお疲れ様」

 プールの壁際に置いてあった椅子にミニヴァイア様とヘックスさんが座っていたので声を掛けに行く


「むふふっ、ハチ。満喫しているか?」

「思ってた以上の速さで良い場所が出来たね」

「2人が協力してくれたお陰だよ。ありがとう」

 なんだかんだ言ってもこの水源を作る為に色々試行錯誤してくれたのはこの2人だ。この2人が居なければ温泉も完成しなかっただろう


「この島もドンドン発展していくな!」

「氷の城に閉じ籠ってた時より断然楽しいね!」

「皆が協力してくれるからまだまだ発展出来そうだよ。これからもよろしくね」

「「あぁ!」」

 最初は村の皆が人に見つかるのを危惧して…みたいな感じで空島に皆を連れてきたけど、多分僕の底にあったのは仲良くなった皆と別れたくないっていう気持ちがあったから自分領域である空島に来て欲しいというエゴで連れて来てしまったような物だ。だからこそ皆が楽しめるようにこの島はもっと楽しい空間にしていこう




「さて、それじゃあやりますか」

 温泉を堪能した後、紫電ボードで街まで飛ばして泉に向かう。ゲートはまだ出来てないからね


「じゃ、イクサバンの街にレッツゴーっと!」

 泉でイクサバンの街に飛ぶ。そのまま女王陛下の所に行っても大丈夫かな?


「ん?」

「あっ、どうも…」

 泉でワープしたら目の前に女王様が居た。何か一気に面倒な工程を全部すっ飛ばしてしまった気分だ


「おやおや、祝勝会の時以来じゃないか」

「そうですね!」

「一応我等の国としては感謝しているが……女性から逃げるのはどうかと思うぞ?」

「いやぁ、実は色々とやらなければならない事が山積みでして……それの1つをやりに来たんですけども一応女王陛下の許可は居るかなと思ってこれから顔を出しに行こうかと思ってた所だったんですよ」

 とりあえず相手のペースにしておくとチクチク言われそうだったので、こっちのやるべき事を終わらせる為にさっさと本題に入る事にする


「ほう?そのやるべき事とはなんだ」

「ここ、多少緑を増やしても良いですか?」

「何?今、何と言った?」

「この街。砂漠での戦い方とか教えてもらったお礼に緑地を広げても良いですかって言いました」

 ニーニャさんに砂漠での戦闘する為の歩き方を教えてもらったお礼はしてなかったと思うし、丁度良い理由付けだろう


「面白い。出来る物ならやってみると良い」

「許可どうも!それじゃ」

 パンドーラを開き、ウカタマを呼び出す


「あいあい!それじゃあやるからハチは背中に乗っとけー」

「りょうかーい」

 ウカタマが歩きだすとその周りから草がにょきにょき生えてくる。何となく生えてくる植物の中だと大きな葉っぱの植物やコケっぽい植物が多い気がするな?


「ここは砂漠だからな。水源はあるみたいだから保水性があればある程度良くなるだろう」

 その為のコケ系なのか。砂漠にコケとかすぐに干からびそうだと思ったけど、大きな葉っぱが日光を遮って、コケが水分をキープして乾燥に耐える地にするって感じかな?現実では上手くいかなくても、ゲームの中ならそういうやり方も出来るって事か


「な、なんだ!?いったいどういう……」

「ふむ、ついでだ。多少は土を作ってやるか。コオォォォォォン!」

 ウカタマが街の中心から少し離れた所で大きく鳴くとさっきまで砂だった地面がドンドン土に変わっていく


「このくらいあれば作物も育てられるだろう。ハチが世話になったらしいからこれも礼だ」

 土に変わった地面にいくつもの野菜が生えてくる。忘れがちだけどやっぱり神様(ウカタマ)って凄いな……



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― 新着の感想 ―
[良い点] ハチ活系神様ウカタマ。 村の方にヤンチャソウルで向かおうとしても、元魔王軍達が実力行使込みで止めてきそうw
[一言] 忘れられがちな稲荷ジャンキーさすが神様だな!
[一言] 多少、とは……?? 気軽にOK出したらトンデモ規模の緑化が始まって女王様ビックリ
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