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959/2008

人魚達ご招待

「「うわぁぁぁ……なんだここ」」

 泉でワープして空島に戻ってきたら人魚の2人は水球の中にワープしていた。これで呼吸とかは問題無いだろう


「ようこそ」

 多分初めて見る地上や空だろうからここは下手に説明とかしないで少し自由に見せてあげよう。聞かれたら答えるくらいで良いよな


「むふっ、これで全部かハチ?」

「はい、これで全員です。ヴァイア様」

 僕の腕に巻き付いてくるミニヴァイア様。多分これで、僕が動けばヴァイア様も一緒に動くから水の玉も一緒に動かせるんだろう


「あんまり離れないようにしてくれれば好きに見て良いし、行きたい所とかあるなら行っても良いよ」

「うわぁ、ここが地上なんですか!」

「これが地上なのか……へぇ」

「あ、2人とも、ここは地上じゃないよ?」

「「「へ?」」」

 あ、そういえばマダムも居たっけ


「えーっとね。こっちに行けば分かりやすいか。ヴァイア様、行きますよ?」

「むふっ!いつでも良いぞ!」

 紫電ボードで移動して、島の縁まで進む。こうすれば眼下に広がるのは……


「え?あれってなんです?」

「ん?地上ならここには海が見えるんじゃないのか?」

「まさかここは!?」

「ここ、空の上だよ。絵にするとこんな感じ」

 メモに雑にだけど下から海底都市、海、地上、そしてその上に空とココ!と書いた物を見せる。マダムは雲を見た段階で分かってたみたいだけど


「僕の空島にようこそ」

「「えぇぇ!?」」

「嘘でしょ……」

「むふふっ!」

 ヴァイア様が自分の事の様に喜んでいるというか、イタズラに成功した子供っぽい。まぁ僕もそんな感じだったから気持ちは分かる


「ここが空の上……」

「すっげぇ!これが空……」

「どう?海底都市から飛び出してみた感想は」

「凄い凄い!世界ってこんなに広いんですね!」

「海底とは大違いだ……世界が眩しい」

 良かった。楽しんでくれてるみたいだ


「「はぁ~……」」

 まぁ一旦落ち着くまでそこら辺で座って待っててあげよう


「あれ、なんか涙が……」

「おかしいな……悲しくないハズなのに勝手に涙が出てくる……」

 世界が急に広がった時って感動するよなぁ……


「あんた達……」

 マダムが2人に耳打ちをしている。あれかな?自分達の身を守る物になるから手放さないようにとかなんとか言ってるのかも。まぁ警戒するのも分かるからそれは仕方がないよね


「おーふたーりさん。そこまでの感動は無いかもしれないけど、僕の家に招待するよ。マダムも来たかったらどうぞ」

 空や海を上から見るという感動に比べたら感動する事は少ないだろうけど、お城で多少のおもてなしをしてあげよう


「ハチさんの家ですか?どの辺にあるんでしょう?」

「ん?あれ」

 城を指差して答える


「「「へ?」」」

「だからあれ。あの城が僕の家」

「「「えーっ!?」」」

 良かった。ある意味一発ネタだけど驚いてくれてる


「来る?お茶……飲み物くらいなら用意するよ」

 人魚って暖かい飲み物とかオッケーなんだろうか?冷たい物じゃないと良くないかな?


「えーっと、それじゃあせっかくですから……」

「せっかくだからな……?」

「ちょっと……?」

 いきなりマダムの言いつけを守ってないみたいだな?正直大丈夫か心配になるけど、僕は別にどうこうするつもりはないから問題無いけど


「それじゃあ行きましょうか」

 紫電ボードで移動すると全員僕についてくる。まぁヴァイア様が水の球を操ってるからヴァイア様と行動を共にしたら自然と皆強制移動みたいな状態になるのか。なんかマダムの水の球がさっきよりちょっと小さくなったような気がするけど……気のせいだよね


「おっ!ハチくーん!」

「ハチさん!」

 おっ?ハスバさんとトーマ君だ。久々の組み合わせだな?


「って、また何か凄い事をしてるなハチ君……」

「あぁ、ちょっと城にお客さんを招待してる所でして、良かったら2人も来ます?」

「自分達が行っても良いんでしょうか……」

「別に2人くらい増えた程度じゃ問題ないですよ。気になるようなら部屋を別にするとかも出来ますし、皆はどう?」

「「別に問題は無いです」」

「多少は別の人間が多い方が良いか……」

 マダム目線だとあの2人が居た方が自分達に有利と判断したみたいだ。別に何も変わらないのにね


「はい、ようこそー」

 城の門を開いて入る


「「うわぁ……」」

「これが……」

「普通に考えて自分の城を持ってるっておかしいんだよね」

「それを言うなら自分の空島を持ってるじゃないでしょうか……」

 僕以外に個人で島か城を持ってる人っているのかな?居るのなら行ってみたい


「オカエリナサイマセ。コチラノカタガタハ?」

「「「っ!?」」」

「おー、ゲヘちゃん。おひさー」

「ゲヘちゃんさん!お久しぶりです!」

「お客さんだよ。今回は海底から来てもらった人魚さん達だよ」

「へぇ、海底から……ハチ君はドンドン凄い方面に進んで行くねぇ?」

「海底……水圧でペチャンコになりそうです」

「んー、今度連れて行ってあげたいですけど、水中で呼吸出来ないと多分行った瞬間窒息しちゃうんで、何か水中で呼吸出来る手段を用意出来たら連れて行ってあげますよ」

「「おぉ!」」

 とりあえずこの2人なら海底都市に連れて行っても大丈夫だろう。そう言えば【アダプタン】を他の人に使用したら一応は連れて行く事も可能なのかな?でも途中で効果が切れてしまうと危険だし、やっぱり自分で呼吸手段を得てからじゃないとだな


「とりあえずこっちにどうぞ」

 皆をキッチンに招待だ



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― 新着の感想 ―
[一言] ハスバさんを人魚の里?に強制で連れて行ったら潰れる水圧と呼吸できない苦しさに何かの扉開きそうだね で最後にハチ君が「汚ねぇペーストだぜ」と言えばいい  ※水圧で潰れペースト状になる
[一言] ???「キッチン、つまりおやつおやつおやつおやつおやつ!!!」
[一言] ハスバさんなら『ギリギリ窒息プレイ』ができるけどなあw トーマ君なら魔導スキューバダイビングセット~とか作りそう? と言うか人魚さん達地上を通り越して空中ってw
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