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投獄?

「手合わせ、ですか……」

「何をしている。久々の骨のありそうな奴……逃がしてなるものか!」

 オイオイマジか。キリアさんよりバトルジャンキーなんじゃないかこの人。後ろではさっき入ってきた扉もガッチリ閉められてるし、戦わないと出してくれないなこれ……


「その仮面を取って顔を見せよ!」

「見たければご自分で取られては如何でしょう。因みに仮面を取るのは嫌であります」

 とりあえずこれで仮面を剥がされるか、剥がされずに逃げ切れるかの試合展開に持ち込めるかな?


「面白い!乗った!」

 よしよし、これで被害は少なく出来るはず……


「叩き潰して立てなくしてからゆっくり剥ぎ取ってその顔を拝んでやろう」

 ……これプロレスの覆面を掛けた勝負と変わらないな?負けてダウンしたら仮面取られちゃう奴だ


「さぁ!行くぞ!」

「おや?武器はどうされたのですか?」

「己が肉体こそ武器よ!」

 おぉ、何だか格闘戦になるのは凄く久しぶりな気がする。相手が武器を使わないのなら、こちらも触手とか使わずに応じよう


「素晴らしい一撃ですね……」

「お前……やはりとは思っていたが、素手で戦えるんだな!これは俄然顔が見たくなってきた!」

「お褒めに与り光栄です」

 一撃一撃の破壊力が高そうで一撃喰らうとマジで吹き飛びそう。内から外へ、受け止めるのではなく受け流して何とかやり過ごしてはいるが、気を抜いたら確実に潰される。避けられないような相手のパンチやキックの威力を消すには後ろに飛ばされたり、地面を転げまわったりしながら距離を取りつつ威力を殺したし、あえて体の右半分か左半分で受けて、そのまま回転して反撃に転じたりしながらダメージ自体は最小限に抑える努力をした


「素手同士でここまでやれる相手は滅多に居ない。楽しい!楽しいぞ!なぁ!」

 うわ、ラッシュか……


「あまり、はしゃぐと、はしたないのでは、無いですかっ!?」

「私が法だ!」

 もう完全に王だよこれ。今まで以上に速度が上がった連続パンチを何とか目で見て、判断しながら危険性の高い物を選んで外に流していく。もう何処を狙ってとかでは無く、完全にスピード重視で当たれば良いという感じの拳だ。こういうのは徐々に横に逸らす力を大きくしていくと拳のテイクバックが上手く行かなくなっていく


「法なら秩序を持って下さい」

「何っ!?」

 逸らしで体のバランスを崩し、こっちが一撃入れられるタイミングで胴体に掌底……と見せかけて、デコピン。威力は無いけど、正気に戻すのには丁度良いだろう。構えも解いて、戦闘する気はない事を示す


「今の一撃。入っていればどうなっていたか武人の陛下なら分かりますね。申し訳ありませんが、私は先を急ぐ身。この街は先に進む為の休息の場として利用させていただきたい」

 多分陛下なら僕の掌底を一発貰った程度じゃ倒せないとは思う。だけど、ここでハッタリをかまして、殺すつもりは無い的な雰囲気を出しておけば、格付け的なノリは出来たんじゃないだろうか?


「……分かった。私の負けだ。これ程までに胸躍った戦いは久々だ……」

 勿論戦闘になったから相手は見たけど……陛下は銀髪さんみたいに褐色で今度は金髪だった。銀髪さんは髪で耳は見えなかったけど、陛下はポニーテールにしていたので、耳が見えた。耳の先が尖っていたので、もしかするとダークエルフ的な種族なんだろうか?全員目が薄紅色って言うのも共通なのかな?


「満足して頂けたようで何よりです」

「満足はしていない。ただ、素手のみで戦ってくれた事に感謝する」

 まぁ、攻撃魔法とか武器は使ってないから一応その条件には当てはまるとは思う。補助魔法とか補助効果は……まぁ、目を瞑ってくれ


「こちらこそありがとうございました。敬意には敬意を」

 勝ちは勝ちだけど、仮面を外す。だって銀髪さんには既に顔を見せてるし、別に狙いを仮面に絞らせるつもりで「外すのは嫌」と言っただけだし


「待て、お前……」

「何でしょう。私にも答えられる事と答えられない事がある事だけ先にお伝えします」

 全部は教えないよ?と牽制を入れておく。だってこっちが戦闘では勝ったからね


「そうか。分かった。おい、この客人を特別室に案内しろ」

「へ、陛下?よろしいのですか?」

「じっくり話を聞かねばならない」

 特別室ってなんだろう?雰囲気的にざわついてるから何か怖いな……


「特別室は何処にあるか教えられない。だからこれを被ってもらう。指示があるまで外すなよ」

「分かりました」

 袋を渡されて被ったけど、問題無く【察気術】で周囲の様子は分かる。これなら変な所に連れていかれても自力で脱出出来るな




「外して良いぞ」

「まぁ、何となくこんな気はしてましたが……」

 特別室として連れてこられたのは宮殿の地下牢獄みたいな所だった


「一応理由を尋ねても?」

「君の力があればアレに対抗出来る。だから君に今逃げられる訳にはいかないんだ。すまないな」

「いえいえ」

 とりあえず自然に受け答えする。こういう時は焦らない方が逆に怖いだろうし


「……何故そこまで平静でいられる?監禁されているのだぞ?」

「え?これで監禁のつもりなのですか?これなら昔居た所より快適ですね」

 ちょっとだけ煽りも入れておくか


「まあいい、単刀直入に聞こう。何故、人間のお前がその体に紋章を刻んでいるのだ」

 おっと、あまりにも聞かれないから普通に忘れかけてた紋章についての質問だったか



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― 新着の感想 ―
[良い点] 誰による影響が大きいか、心当たりが多すぎるタトゥーてんこ盛りw
[一言] 紋章ってモンスターのほうの?
[一言] さすが地獄から来た男!地下牢くらい実家より馴染んでいる!? そーいや、入れてたっけ倶梨伽羅紋々(違)
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