レース開始
「おっ出てきた」
「なんか多くね?」
「待て待て!あの人がスク水を着てるって情報は得てたけど、なんかイケメンと美少女が増えてる!」
「変態もしっかり混ざってんなぁ!?」
観客の色んな声が聞こえてくる。まぁそういう反応にもなるよね。だって4分の3人は男だし
「見てみ、あいつ……めっちゃ嬉しそう」
「そりゃあ隣に美少女がスク水で居たらテンションも上がるって……それよりも」
「アイツガッチガチじゃん?あぁ……あの人が先導してるなら納得だわ」
「当たりとハズレの差が激し過ぎひん?」
「これは……変態が意外とセーフ感ある?」
「あの人以外は緊張しなくて済むから大体は当たりなんじゃね……」
なんだか釈然としないけど、まぁ、盛り上がって入るのかな?
「緊張しなくても良いですよ。今回はレースする為にコースまで案内するだけの役ですから」
「は、はい……」
ダメだこりゃ。委縮しちゃってる。これだとレースに影響が出そうだな……
「勝ったらこっそり報酬追加しちゃいます」
「マジすか?」
「マジです。こっそりですから他の人には言わないように……」
委縮するならやる気が出る様な事を言えば良いだろう。これでやる気を出してもらえれば……
「絶対勝ちます」
「良かった。それじゃあ頑張ってください」
「はい!」
名前は聞いてないけど、バイク系という事で3輪のトライクで参加している人とだけ覚えておこう。勝ったら……まぁ雲毛か何かプレゼントしてあげれば良いだろう。報酬を追加するとしか言ってないから別に大層な物である必要性は無いけど
「さぁ!頑張って勝ってくれよ?」
「せめてあっちの方が良かったなぁ……」
「扱い雑だねぇ?」
ハスバさんはその方が良いんじゃないだろうか?
「へぇ、お前の乗り物も中々カッコイイな。まぁオレのイグニスには敵わないがな!」
「へ、へへ…どうも……」
うーん、ちょっと危険な香りもするけど、まずフォヴォスとイグニスが負ける事はないだろうし、あれは放置でも良いかな
「イケメンでもこういう恰好するんだ……」
「や、やめろ……あまりジロジロ見るな……」
あ、ファーカインの方ヤバそうだ。ファーカインはどうやら女性をエスコートする事になってめっちゃ見られてる。チラッと後ろの方を見て見たらイグニスが心配そうに影から半分だけ覗いているし、ファーカインが限界になったら本当に即座に駆け付けそうだ。人数的にももう一往復あるけど大丈夫かなぁ?
「こんな羞恥は初めてだ……」
顔が赤いファーカイン。がっつりフラグ回収したなぁ
「でもよく頑張りましたね。これでまた強くなったんじゃないですか?」
黒歴史が力になるって言ってたし、こういう経験も力になるんだろう。まぁ本当に力になるかは分からないけど
「むぅ、確かに……」
「とりあえずこれでレースが始まりますから後は見てましょう」
「さぁ!皆様!今回のレース実況は私チェルシーが担当させていただきます!」
一応、チェルシーさんに声を掛けて実況みたいな事をしてもらう事にしたから僕達がする事は特にない。一応ゴールフラッグくらいは振ろうかな?
「皆様にも分かりやすいように今回のレースに参加される方には番号が振ってあります。誰が
勝つのか予想する際にその番号を活用されると良いかもしれません。さぁ!1番から8番まで準備が完了したようです!早速レースを開始します!」
チェルシーさんに任せたから見てるだけで済むのは助かるな。やっぱりなんでも全部自分でやる必要はない。色々手伝ってもらえれば皆が楽になって皆が楽しめる。こういうの良いなぁ
「3、2、1、GO!」
これスタートシグナルとかも用意した方が良いかなぁ……
「さぁ!始まりました!2番、5番、6番がまず前に出ました!」
実況が何となく板についてるなぁ……
「このコースは激しい連続カーブや抜きやすい幅の広い部分もあるので何処で仕掛けるのかも肝になってきそうです。前から5番、2番、6番、1番、4番、8番、3番、7番の順番でレースは進行しています」
えーと、ダイコーンさんは7番か。一番後ろに陣取ってるのか……ダイコーンさんのバイクが他の人のバイクに負けるとは思えないが……まぁ、今は抑えているのかも
「おおっと!カーブで速度を落とした所で先頭が入れ替わる!1番がここで前に出た!」
1番はトライクのあの人か。バイクに比べればトライクの方が安定感はありそうだからカーブセクションで前には出やすいのかもしれない。今回ダイコーンさんはサイドカーを切り離しているからスピードは出せそうだけど、勝負を仕掛けるのは最後かな?
「カーブで順位が大きく入れ替わる!1番、6番、8番、2番、5番、4番、3番、7番!」
大きく入れ替わったと言うが、順位が変わっていない後ろで待機しているダイコーンさんと3番の2人は前方でごちゃごちゃしているレース展開に巻き込まれないようにしているのかな?
「ここで上り坂ァ!マウントアイテムのパワーが試される!おぉっと!来たぞ来たぞ!後ろの2人がグングン伸びてきたぁ!」
激坂でマウントのパワーも試される。ここで後ろの2人が仕掛けるみたいだ




