表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
893/2001

組み合わせ、使い方

「【インヴァル】とシンフォニアで……おぉ!」

 MPの消費はそれなりにあるけど、【インヴァル】を掛けたマネキンさんに対して【オプティダウン】を掛けようとしたら【インヴァル】が発動。シンフォニアの音が届かなくなる所まで一気に後退させた。一応相手を下がらせるという面では効果が似ている【インパク】は一発一発が至近距離で放つ必要はあるけど相手の行動を阻害出来るので、一気に下げる【インヴァル】。行動を阻害しながら下がらせる距離を微調整出来る【インパク】と使い分けは出来そうだ


「まぁせっかく距離を詰めたらこっちから攻撃が出来るのにわざわざ距離を取るのは悪手になる可能性は高いけど、これはかなり良いかも」

 相手を下げるというのは今回使う事が有るかもしれない。これは割と良い物を見つけたかもしれない


「その魔法を仲間に使用するのは分かりますが、敵に使用するのは凄いですね。本来は自身か味方にしか使用出来ませんが、ハチ様の称号効果で敵にも使用出来ているので、他の方とは一線を画していますね」

「称号効果……あぁ、【弱食強肉】か」

 敵に対しても支援魔法とかドーピングアイテムを使える【弱食強肉】。この効果で【インヴァル】を相手に使えるのか


「んー……」

「どうされました?」

「いや、ちょっと国語の問題?とでも言うべきか……」

 改めて【弱食強肉】の文言を見て見る


『【弱食強肉】 モンスター同士の戦闘で弱い方に協力し、勝たせる事で入手。窮鼠猫を噛む……じゃなくて食べちゃったよ…… モンスターに対しても支援魔法やドーピングアイテムを使用出来る』


「モンスターに対しても支援魔法が使用出来る……ここがちょっと気になるんですよねぇ」

「ハチ様、また好奇心が抑えられてませんね?」

「これは好奇心と言うか、迫り来る強敵に備えて何か少しでも見つけられないかと探してるだけですよ」

 何か見落としが無いか。何か使えそうな組み合わせとか、強そうな使い方が見つからないか。これはずっと考えるべき事だろう


「そのストイックな所はとても好感が持てますね」

「ありがとう。オーブさんもこういう僕の検証に付き合ってくれてありがとうね」

「いえいえ、βテストの頃からの仲ではありませんか」

 本当にオーブさんのお陰で歩ける様になったと言っても過言ではない。ただ「頑張れー」とか言うだけは誰でも出来る。でも、歩く為に手を引いてくれたり、倒れてもすぐに支えてくれたり、リハビリの時に僕を精神的にも支えてくれたオーブさんには感謝してる


「そうだね。これからも色々検証させてもらうよ?」

「望むところです」

 フッフッフとお互いに軽く笑った所で、本題に戻る。【弱食強肉】の文章、僕が持っている魔法の説明。それを全部見るに、基本的な攻撃魔法が使用出来ない僕が持っている魔法は全部支援魔法と言っても良いよな?と言う事は僕が持っている全魔法がモンスター……多分敵対している人タイプではない敵に対して使用可能だと言うのは分かる


「んー、これ……使用出来るって僕からだけなのか?」

「どういう事でしょうか?」

 気になったのは僕と相手に作用するタイプの支援魔法。具体的に言うと【ライフシェア】だ


『ライフシェア 消費MP0 現在HPの半分を対象に与える(最大HPを越えた分も追加される)』


「この魔法、僕のHPを与える事は今まで何回もやって来ましたが、これって逆に僕が仲間からHPを半分貰うって事も出来ますよね?」

「出来ますが、それは相手の了承が無いとHPを貰うのは出来ませんね」

「そっか、まぁ自分から使う分には了承は要らないし、それは仕方ないか」

 対象が敵に対して使用出来るのならボス相手に使用してHPをとてつもなく増やすなんて事も出来るかと思ったけど、了承が無いとダメかぁ……じゃあこれはダメっぽいな


「なら、【コンバートマジック】もダメですかね?」


『コンバートマジック HPを1消費すると10MP回復。10MP消費すると1HP回復する』


 これも自分で使う分には問題無いけど、相手に使うとなると相手の計算を狂わせる事が出来るだろう。でもこれも相手の了承が要るのなら……残念ながら使用は出来ないな


「そうですね。そちらも相手の了承が無いとダメです」

 くそぅ、穴を突いた良い作戦だと思ったんだけどなぁ……あれ?


「それって、相手と交渉して了承させたら使えるって事ですよね?」

「了承したら使えますね」

「なるほど」

「また何か悪い事を考えてますね?」

「いやぁ、悪い事なんて……」

 これはあくまで戦略的に使えそうだからその内試してみようってだけだから……しかも相手が了承するって一番難しい行為を突破しないといけないし、これを相手に使おうなんてそんな……


「その発想力は本当に素晴らしいですね。こちらは走り高跳びを想定しているのに棒高跳びで飛び越えないでくださいと言いたいです」

「それって褒めてるの?」

「褒めてます」

「そっかー」

 褒められてるなら問題無いね!


「オッケー、覚悟決まった!それじゃあ一丁やってやりますか!」

 色々と戦闘になった時の事を考えての手数は増えた。空島に戻って準備を済ませてウェルカム漆黒龍の準備を済ませよう!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 名実ともに悪魔にならなくてもいいんだよ?ハチ君
[一言] ライフシェアで相手から了承得て上乗せで貰い更に自身から上乗せx自身のHPを相手に渡せば2倍〜3倍のHPが渡せない?オーバーライフシェアといったらいいのかな?
[一言] なんかハチくんの手腕からハンターハンターを感じた。念能力を逆手に取るとか。相手から同意を得るというか奪うのもクロロっぽい。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ