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レシーバー入手!

「ウ、ウソダ……コノオレガ、キエル……」

「そりゃあそんな状態でいつまでも居られる訳が無いだろう?人は死ぬ。いつか死ぬ。でも終わりじゃない」

「ナニ……?」

「しっかりあるのさ、死後の世界って奴が。勿論お前は悪さをしてるから地獄に行くかもしれない。だが、しっかり魂から反省すれば転生する事も出来るかもな?」

「ナゼ、ソンナコトヲシッテイル……」

「実際に行ってるからなぁ」

「ナニ……?」

 勿論地獄で反省する側では無かったけど、死後の世界がある。と知れば多少は心構えが出来たかな?


「まぁ、あとは行ってみてからのお前次第だな」

「コレガ『シ』ヲウケイレラレタモノト、コバンダモノノ『サ』カ……」

「……」

 ここは無言でスルーだな。むしろここは黙っていた方が良い


「辞世の句でもあるのなら聞いてやるぞ」

「ジセイノク?」

「今までの人生を振り返って、自分の人生を一つの詩にする……みたいな物だな。五七五で表現したりすると後の世に残されたりするかもな?」

「フッ、オレノジンセイハ、トウノムカシニ、オワッテイル。ノチノヨニ、ノコスコトナド、ナニモナイ」

「ほう?ある意味趣深い辞世の句じゃないか。後の世に、残すことなど、何もない。最後の時に自然に出たわびさびを感じる」

「キサマ……サイゴニナマエヲオシエロ。オボエテイレバ、ジゴクカラモドッタトキニ、タオシニイッテヤル」

「僕はハチだ。お前の名前は聞かないぞ?次の機会があれば、その時はまた初めましてからスタートだ」

「アァ……サラバダ」

 露出していたコアを引き抜き、トドメを刺す。途中はバカにしていたりもしたが、中々最後は良い奴に見えた


『特殊クエスト スピリットオブパーツ をクリアしました』


『Lv54にレベルアップしました 魔法 インヴァル を入手』


 ---------------


 ハチ 補助術士Lv54 天衣無縫の器Lv5


 HP 695→715

 MP 1130→1160


 STR 43→45

 DEF 42→43

 INT 72→74

 MIND 164→166

 AGI 134→136

 DEX 154→156


 成長ポイント 40


 ---------------


『インヴァル 消費MP500 一撃だけ攻撃を回避する超回避状態を付与出来る』


『オートマトンの魔力レシーバー コマンダーコア を入手』


「色々来たな?とりあえず、最後に改心?とまでは行かないだろうけど割と何とかなったのかな?」

「どうやら倒せたみたいだな」

「はい、えっと、欲しかった魔力レシーバーを入手出来たんですけど……」

 もう一つ入手出来たアイテム。コマンダーコアを確認してみる


『コマンダーコア オートマトンやゴーレムを指揮する事が出来る』


「これは悪い奴が持っていて良い物じゃ無いな……おい、どうせ何処かで見てるんだろう?奴は倒した。姿を見せたらどうだ?」

 とりあえず声だけ掛けてみる。これで反応があるかどうか……


「オミゴトデス」

「本当に出てきた……」

 少し離れた木の根元で糸の切れた人形みたいに置いてあったオートマトンの1体が動き出した。少しボロっとしてるけど、初期配備型とかそういうタイプだろうか……


「アナタニオネガイガアリマス」

「はい、それあげる」

「エッ」

 おもむろにそのオートマトンに向かってコマンダーコアを投げ渡す


「ハチ、良いのか?」

「欲しかったのはこっちだし、それを渡すから君、この島の管理とかやってくれないかな?僕はそれを持つ資格はない」

「ヨロシイノデスカ?」

「僕はこの島にずっと居る事は出来ないし、管理出来るのが居ればこの島の為にもなるかなぁって。正直殺す為に作られて、行動を決められていたとしても、僕はゴーレムもオートマトンも倒しまわってたし、僕にはその権利はないかなぁって。もし良かったら地下資源とかちょっと貰えればうれしいけど」

「ワカリマシタ。タダイマヨウイシマス」

 コイツが第二のサイボーグみたいになるのかどうかは分からない。コマンダーコアを渡した事が正解なのか不正解なのかも分からない。ただ、島でオートマトンとゴーレム達を倒しまわっていた僕がこれを使うべきかと言えばそれは違うんじゃないかなと思う


「もしかしてヘックスさんコマンダーコア欲しかった?」

「興味はあった。だが、ハチがそうしたいのならそうした方が良いだろう。帰ったらバイクを作ろう」

 そうだ。第一目標であるレシーバーの確保。そしてそれが終わったら次はバイクの製作だ。これでようやくフォヴォスにバイクを渡す事が出来そうだ


「それじゃあ今のうちにデザインとか考えておこうかな……」

 バイクのデザインとか用意しておいた方が良いだろう。ある程度のこういう形と決めておけばすぐ作れるかもしれないし


「コチラヲ、オオサメクダサイ」

 金属を持ってきたオートマトン。なんだか結構あるな……


「これは……?」

「ミスリルだと?しかもこれは……」

 魔法金属とも呼ばれる属性金属の更に上位版みたいな物を渡された。こんな物もあったのか……


「ワレワレノ、コアノモトニナルキンゾクデス。コノシマニクルコトガアレバ、マタオワタシシマス」

「それは本当か?ハチ、たまに取りに来よう。このミスリルはかなり貴重だ。アイツがこの島に固執した理由がようやく分かった気がする」

 ミスリルが取れるから島に固執したのか。まぁ武器とか防具とかでミスリル武器、ミスリル防具とかあったら強そうだしなぁ



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― 新着の感想 ―
[一言] ただのミスリルじゃなかったっぽい? オリハルコンとかアダマンタイトとか別の金属ではなくミスリルの特殊なのですか。 どう特殊か予想がつかないな。
[良い点] 拳で(一方的に)殴りあいライバル認定をさせ、参加のメンバー達に自治をさせるけど実質領土と上納物はいただく…ハチくんよっぽどヤンキーしてない? あるいは白竜の世界とか…。 [一言] ミスリ…
[良い点] 島の攻略、おめー [気になる点] ミスリルで何作る? 武器?防具?たんしゃ? それとも・・・ハチ魔王像?(各フォーム) [一言] 絶対、地獄で逢うなオートマトンの中の人。
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