表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/2001

イベント開始!

 練習を終えた後、森の中で欲しい物があるか探してみた。すると3つだけ何とか見つかった。それがこれだ


『雲煙草 膨らんでいる葉に傷を付けると中から大量の煙が出てくる』


 これをボルウ虫の殻に入れて粘り草でくっ付けてしまえば……


『煙玉 投げつけてぶつかると中から煙が出てくる』


 煙玉の完成だ。中々煙を出す効果のあるアイテムが見つけられなかったけど【採取の目】を使って森を歩き回ったら何とか見つけられた。煙玉なんて忍者っぽいなぁ?


「んでこれを【違法改造】!」

 煙玉に【違法改造】を使うと『煙の濃度』『煙の範囲』『残留時間』と選択出来たので範囲をちょっと増やして、濃度を少し下げる。残留時間はそのままで……やり過ぎないのが【違法改造】のコツだと思う


「試してみたいけど数が少ないからこればっかりはイベント会場で試してみるしかないかぁ」

 出たとこ勝負になっちゃうけどとりあえず見えないレベルじゃない程度の煙が欲しかった。出来るだけ自分の手札をバラすのは後半にしたいからね


「ワリアさんから貰ったジャーキーも全部食べちゃおう」

 イベント前の景気付けに残ったジャーキーも全部食べちゃう。空腹度もこれで心配ない


「準備完了!いつでもこーい!」

 後はイベントが始まるのを待つだけだ




 程無くして僕の体が青いポリゴンとなり、消えていく。これが転送かぁ……


 何かの光のチューブを通るような景色が一瞬見えたと思ったら、森から広場の様な場所に転送されていた

「うぉぉぉ!」「来た来たー!」「初イベントだー!」


 僕以外にも何人も広場に転送されてくる。鎧を着ている人も居ればなんかとても軽装な人も居るし、自分より大きな武器を背負っている人も居る……あんなの扱えるんだろうか?


「皆様、今回はイベントに参加していただきありがとうございます。今回の闘技場イベントソロ無制限参加者は980名です。2回勝てば決勝トーナメント進出です」

 20人から2人勝ち上がりだから1回戦で980人が98人になって、98人が9人か10人になってそこから決勝トーナメントって事か……というかこの空中から聞こえてくる声はオーブさん?


 上を見てみると光の玉がデカいモニターの前をふわふわ飛んでいた


「観戦希望の方は見たいフィールド番号をお選びください」

 あぁ、ここに居るのが全員じゃなくて他にも同じような場所が何か所かあってランダムで集められてるのか……いや、さっきの話を聞いている限りここは既に数あるフィールドの1つで周りに居るのは他の19人か


 オーブさんが上で説明をしている間に周りを見るふりをしながら出来るだけフィールドの端の方に移動しておく。後で準備時間とか貰えるかもしれないけど今の内に動いていた方が後から動く量が少ないし、目立ちにくいだろう。もうイベント始まるよーって事で周りが大盛り上がりしてるから僕が端の方に移動しても特に目立たない


「事前説明の通り、1フィールド20人に割り振って2人残るまで戦っていただきます。HPを削り切られるか場外に出されるとそのプレイヤーは失格となります。追加条件で消費アイテムの持ち込みは10個までとさせていただきますので使用するアイテムを10個選択してください」

 プレイヤー達の目の前に10個の空欄が出てくる。ここにインベントリからアイテムを移せという事か


「ん?あぁ、この線から出たら失格になるのね」

 足元を見ると光っている線が戦う場所を丸く囲っている。これには注意しておかないとね


「ここに居る方達が第一回戦の相手になりますのでご確認ください」

 やっぱりここに居る人達が相手かぁ……ハスバさんが居なかったのは幸か不幸か……どっちかな?


「で、アイテムかぁ……煙玉3つは確定として後7つはどうしよう……あっ」

 消費アイテムを持ち込むとするなら何が良いかと考えていて、悪い事を思いついた。そのアイテムを取り出し、こっそりと【違法改造】を発動する。うん、出来るな?スライダーを思いっきり端まで動かす。これは流石に僕は使用を遠慮したいなぁ……


「よし!これで完了!」

 煙玉3つと【違法改造】済みの同じアイテムを7つ空欄に入れて確定を押す


 準備は完了したので戦場範囲ギリギリの所でしゃがむ


「はい、全てのプレイヤーのアイテム選択の終了を確認しました。ではこれから闘技場プレオープンマッチを開催させていただきます!皆様優勝を目指して頑張ってください!」

 オーブさんの掛け声と共に空中に大きな数字が現れる


「3!」

 あ、カウントダウンか


「2!」

 周りの人も合わせて空に手を上げながら一緒にカウントダウンしている人も居る。うん、あの人直ぐに死にそうだなぁ


「1!」

 数人が背中や腰に装備している武器に手を当てる。構えていないのは多分記念参加的な人だろうなぁ……


「スタート!」

 開始と同時に【擬態】を発動する


 フィールド中央の方に居た人達は即座に戦闘を開始する。カウントダウンしていた人は可哀想に5人くらいに同時に攻撃されて赤ポリゴンと化した


「おらおらぁ!」「邪魔よ!」「皆ぶっ倒してやる!」

 うん、血の気が多い人がいっぱい居るみたいですね……



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 他の人への返信からすると、武器作成→違法改造→他人に渡す で、本当に刺された感覚があると言う事では?
[一言] 追いつきました。 何やら悪い事を考えてるみたいですね。 自分で使いたくないと思う消耗品に改造ってことは 何も知らない他人が普通に自身に使う物ってことですよね? 回復量を上げて味を徹底的に落と…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ