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アグラウド

「一旦地下街に行ってみます?」

 これは5人を地下街に連れて行ってしまうのが楽かもしれない。こういう人達が居て、どういう暮らしをしているとかを見てもらった方が分かりやすいだろうし、僕もどういう物を扱っていたりするかは知らないから、キャティ君がこっちの事を学ぶって言うのならこっちも向こうの事をしっかり学ぶ丁度良い機会かも……


「行きたいなら空島から地下街に行ける通路は確保してありますからもし行くつもりなら……」

「「「「「行く!」」」」」

 全員参加の地下街ツアーの始まりかな?


「じゃあ一旦空島に戻りますか」

 孤児院の外で色々やってたけど、これ以上ここで話していても何も進まないので一度空島に戻って地下街に実際に行ってみよう


「本当にあの空島は凄いですね……」

「今度は何が増えるのかしらね?」

「多分次は水族館だよ!」

「いや流石にそれは……」

「無いとは言いきれないんですよね」

 水族館かぁ……どうかなぁ?


「出来るかどうかは分からないけど、水族館ですか。考えておきますね」

 キリアさんの要望が叶うかは分からないけど、善処はしてみるか。水棲生物関係の眷属とかがまだ島に隠れていた場合は住処とか遊び場になるだろうし、それこそ人魚さんみたいな人達も水族館を用意しておけばお迎えする事も可能かもしれない。割とアリだなぁ?


「後日普通にあの島に水族館があってもおかしくないですよこれは……」

「いやいや、流石に資材とか色々必要ですから……」

「ハチ君だと、資材が有ればすぐにでも建てられると言っている様に感じますね」

 それは流石に期待し過ぎでは?


「というか、もう地下街に行けますが、準備は良いですか?」

 まだ、出来るかどうかも分からない未来の話よりも、今は目の前の地下街の話である。空島の地下街と繋がっているワープゲートの前に6人で居るが、もう皆準備は出来ているんだろうか?


「あ、ちょっと待って下さい。地下街の住人ってどんな方々か、先に教えてもらえますか?今後何かしら取り引きするかもしれないのでご挨拶様に何かお土産的な物でも持ち込もうかと」

 そういうところはキッチリしてるなぁチェルシーさん


「何が好きかは分かりませんが、割と地上の人とそこまで変わらないので、変な物でなければ大丈夫だと思います。とりあえず町長というか、トップに居る人との会話なのでそこまで変な物でなければ大丈夫かと」

「了解です。それならもう行けます!」

 準備と言っても特殊な物は必要は無いと思うからそのまま行っても大丈夫だろう


「じゃあ行きますね」

 ワープゲートを使用したら目の前には少ないながらも商売をする獣人達の姿が見えた。おぉー復興?してるなぁ



「本当にここ地下なの?」

「空島から来てるから違和感はあると思いますが、地下ですよ。上を見てください」

 上を見ても太陽光は見えないが、周囲は明るいという中々頭が混乱しそうな光景だ


「確かに……ここは地下の様ですね」

「とりあえず街のリーダーの所まで行きますか」

 レナーグさんに事情を話して街を見て回っても良いか聞いてみよう




「あぁ、居た居た。レナーグさんこんにちは」

「おや、ハチさん。どうされましたか?もしかしてウチの息子が……」

「いえいえ、そういう訳では無いんです。この地下街と地上とのやり取りを増やす為にもまずはここに居る人達にこの街の事を話そうと思って連れてきたんです。良かったら誰か街を案内してくれる人とか居ませんかね?」

 キャティ君が何か粗相をしたと勘違いしたのか、若干顔色が悪くなったが、そうじゃないと分かるとすぐに顔色が元に戻った


「そういう事でしたら私が案内しましょう」

「え、良いんですか?他のお仕事とかされてたんじゃ……」

「確かに作業中ですが、ここの案内とあればこの街の事を良く知っている必要がある事。そして、今後この街との商売をお考えの方がいらっしゃるみたいなので、一番最適なのは私かと」

 その理論だと確かに街のリーダーであるレナーグさんが最適解かもしれない


「じゃあ頼んでも良いですかね?僕もこの街の事をもう少ししっかり知りたいなと思いまして、いつかしっかり聞ける機会を作ろうとは思って居たので、今がその時かなと」

「なるほど、ではご案内しましょう!こほん……アグラウドにようこそ!皆で話し合って新しい街の名前を考えたんですが……どうでしょう?」

 アグラウド……アンダーグラウンドの略っぽくて覚えやすくて良いかも


「カッコイイ街の名前ですね。良いと思います」

「ありがとうございます!では案内させていただきます!」

 レナーグさんの案内によって街の施設とか、名産品とかを見せてもらった。食べ物としては根菜類が強いみたいで、大根、蕪、じゃがいも等があった。あと、気になった物は木の根っこみたいな物が街の外側にあり、それは普通に木材として使用出来るので街中の机や椅子とかはその根っこで作られた物らしい。採掘等も盛んで、鉱石の類や金とかもたまに出て来るとか……この街かなりハイスペックなのでは?




「ちょっと想像以上でしたね……」

「ハチ君が危惧するのも分かる……」

「これは地上とのやり取りが出来るとすぐに大盛り上がりになりそうですね……」

「でも見た感じ、ここの連中はそこまで大量に来て欲しくは無いんでしょう?」

「この街結構たのしー!」

 5人も何だかんだ街を見て色々理解してくれたみたいだ。とりあえず交流に関して話してみるか



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― 新着の感想 ―
[一言] これは…いくつ目かのハチ領ができる流れ!?
[一言] 教会がいつの間にか現れてた件を考えると、水族館的なナニカがいつの間にかあってもおかしくない
[一言] 地下街行くのに空島経由って普通に考えると謎(笑) ハチ君クオリティって言えば知ってる人は皆納得(爆)
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