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地下街の情報

「えーと、これで終わりですかね?じゃあ僕はこれで!お疲れさまでした!」

 情報屋であるチェルシーさんが居る前で下手に話すと根掘り葉掘り聞かれるかもしれない。それに今は5対1。止められる可能性も充分ある


「むむっ!これは何か怪しい気配がしますね……さてはハチさん何か知ってますね!」

「知りません!フィフティシアの地下街の事とか知りません!」

「絶対に何か知ってますよね!?」

 勿論ミスでは無く、話がそっちに流れるようにワザと漏らした。とりあえず領主に話したとしても止められるとは思うけど、禁書の方から話題は逸らした方が良いだろう。地下街の話であれば空島からの通路で地下街に行ってもらって交流とか、商売とかに話が流れてくれるかな……


「なんの事だか……」

「どう考えても今のは怪し過ぎるでしょ!?」

「流石に今のはいただけないわねぇ?」

「何か知ってるのー?」

「ハチ君、また何か情報を持っているのかい?」

「教えてくれませんか?今ならホフマンさんの作ったプリンあげます」

 何だって?ホフマンさんが作ったプリンだと?これは思いがけない利益かも


「そこまで言うのなら仕方がないですね……ホフマンさんのプリンに免じて教えてあげます」

 やったー!プリンゲット!


「教えてくれたらあげます」

 ちぃ……流石に先払いでは無いか




「流石にここまでしなくても良いんじゃないでしょうか?」

 僕を取り囲むようにして5人が立ち、話を聞く準備出来ましたみたいな雰囲気を出してくる。完全に尋問だコレ


「ハチさんだとこれでも普通に抜け出そうですがね……今回は私達でも行けそうな場所ですから、しっかり情報を記録しておきたいので、このような状態にさせてもらっています。情報情報!ささっ!新しい情報を!」

「まだ私が拘束弾を撃ってないんだからまだ有情よ」

「ハチ、怒られてるみたーい」

「ごめんなさい。でもハチさんのお話を聞かせてください。今回は他と違って私達でも行けるんですよね?あの子が関係してるんですよね?」

「ハチ君、話を聞かせてもらえるかな?」

 アイリスさんはキャティ君と会ってるし、あの時は特殊な地下街としか言わなかったからフィフティシアの地下街だとは言ってない。が、もうアイリスさん的にはキャティ君はフィフティシアの地下街から来たと想定しているんだろう


「分かりました話します。イベント前に新しい装備でも入手出来たら良いなぁと思って街をぶらついてたら神隠しの都市伝説みたいなのを聞きまして……」

「あっ!その噂は確かにフィフティシアでありましたね。人が消えて、戻ってきた時には記憶が少し無くなってたりするみたいな……」

 流石は情報屋だ。そんな情報もバッチリ入ってるんだな


「はい、それで気になったのなら確かめようって事で、色々解決していったらなんか地下街の住人と仲良くなりまして……そこの住人の1人が空島に色々学びに来ていたりしてます。あとはその地下街と繋がってるワープゲートも空島に用意されてますね。言ってしまうとまだ誰も参入していない市場を1つ持ってるって状態です」

「「「「っ!?」」」」

「んー?」

 こう言ってしまうととんでもない物を持っている様に聞こえるけど、単純に外界との繋がりが無いだけでほとんど地下街で完結しているような物だから、新規参入で何か商売を始めようって人は難しいとは思うけどね。キリアさんは良く分かってない感じだけど、他の4人は驚いてるなぁ……


「市場1つ……確かに言いたくないって言うのも納得ですね……」

「ハチ君がお金を持つ事が出来ないという状態でなければ絶対に言わない様な案件だな……根掘り葉掘り聞いたらとんでもない物を発見してしまった」

 思って居たよりも規模が大きくてビックリしている様だ


「これは、フレンドだから話して良いとかそういう話題では無いと思ったんです。下手にこの市場を自分達の利益を優先して使用してしまったら地下街が死ぬか地下街の方々と戦う事になってしまいかねません。僕はそんな事を望んでいないので、これは今の所僕だけの秘密にしておいて、地上とのやり取りが問題無く出来そうな体制が出来たら情報を出そうかと思ってました」

 地下街で入手出来る物とかにもよると思うが、値段設定とかその辺を間違えてしまうと地上でも価格崩壊とか起こってしまうかもしれないので気軽に色々は出来ない


「ハチさんの空島とは少し違うみたいですしね……」

 僕の空島産のアイテムは基本的に空島で入手して空島で加工して、空島で販売。地上に戻るみたいなほとんど空島で完結している状態だが、地下街は地上から持ち込み、地下で加工、地上で販売的な事が出来る可能性があるから割と価格関係がぶっ壊れる可能性もある


「ゲームだからと私利私欲で街1つぶっ潰すような人では無いと皆さんの事は思ってますが、この情報はかなり危ない物だと思ってます。チェルシーさんは分かっているとは思いますが……」

「もちろんです。ハチさんの情報は扱いに困る物が多いですねぇ……」

 実際扱いに困るから情報を出すタイミングを考えていたしなぁ……



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― 新着の感想 ―
[一言] 〉値段設定とかその辺を間違えてしまうと地上でも価格崩壊とか起こってしまうかもしれないので気軽に色々は出来ない んだなぁ。ビー玉=土地みたいな戦争案件は流石に避けたい。
[一言] ハチ君いろんなところで種族間での軋轢とか諸々解消しようと色々背負ってるのに、それを考慮せずに根掘り葉掘り聞こうとするの 『????』ってなってしまう。 特に、今回都市伝説になってんだから人間…
[良い点] 今ならパッと見暗躍できそうな市場なんだけど、下手に手を出すと国崩フィクサーとどえらい保護者にシバかれるんよなぁw
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