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キャティ君を迎えに

「ハチ様には今回のイベントに協力して頂く際にサインして頂きましたが、その中にハチ様のゲーム内グッズを生成しても良いと書いてありましたが、お読みになりましたか?」

「あ、そんな事書いてたんですね?」

 協力してくれますかのサインを書く機会があったけど、その時に注釈とか軽く流し読み程度だったけど、そんな事書いてあったんだ


「許可を頂けたものとしてSDキャラのハチ様人形を製作したのですが……」

「僕の人形ですか?それってどうなんでしょう?報酬になるんでしょうか……」

「今回のイベントでの報酬は戦闘力の向上というよりも生活の質の向上を目的としたアイテムを用意していました。それでハチ様の人形……今回のイベント中に使われていた姿で人気が有りそうな姿がありましたのでその姿を人形化させていただきました」

 人形になってたんだ僕……


「因みにこのような人形になっています」

 2頭身の人形が数体出てきた。白ローブ姿、軍人スタイル(男)軍人スタイル(女)、ピエロ、アラクネ、エイリアン、貞子にジェイ〇ン、てけてけ……凄いバリエーションがあるんですが?


「え?こんなに人形になってるんですか?」

「魂の欠片を沢山集めていればコンプリートして隠しフォームにもなれるパーフェクトハチ様人形とか、あります。欠片1つから交換出来ます」

「あ、そういう……」

 結構な種類あるからコンプリートするなら欠片とかが量要る奴だな……


「他にはハスバカゲロウ様人形、キリエ様人形、キリア様人形もございます」

「あぁ……」

 キリキリ姉妹の人形はかなり人気になるかもしれないけど、ハスバさん人形はちょっとなぁ……


「とにかく、その辺でこの話は置いておくとして、問題が無いのであればそろそろ送り出しますが、よろしいですか?」

 まぁ、もしかすると欠片1つ幾らとか鍵1つ幾らで買い取りますみたいなお金のやり取りとかもあるかもしれないから人形が欲しい人と、お金が欲しい人でトレードが成立も全然考えられる


「他にも数時間経験値アップする薬なんかもあります」

「へぇ、それは良いですね」

「これは初心者の方々向けの物ですが……」

 最初に区切った時の簡単な方は報酬に経験値アップとかもあるんだな。確かにそれは良いかもしれない


「色々用意されてるんですね……そうそう。これは個人的に聞いておきたい事なんですが……運営から見た僕って上手く捕縛者出来てましたか?」

「正直我々の期待を簡単に飛び越えてしまっていたのでこちらも色々せざるを得ない状況でした。捕縛者としては凄く優秀だったと思います」

 言わせた感があるけど、ちゃんと出来てたなら良いか


「ありがとうございます。それじゃあ送って貰えますか?」

「了解です」

 オーブさんに空島まで送ってもらおう




「ただいま空島!」

 いやぁ、殺伐としていたあの場所から戻ってきたけど、やっぱり青空の下が良いな


「よし、それじゃあキャティ君を迎えに行くか」

 イベントが終わったらまずやろうと思っていたキャティ君の空島に受け入れする作業を終わらせておこう。空島とあの地下街とのワープゲートはちゃんと稼動しているみたいだし、ササっと迎えに行こう。あ、軍人スタイルにしておかないと分からないかな?




「キャティは居るか?」

「ハチさん!お待ちしておりました。今呼んで参ります」

 キャティ君の父親であるレナーグさんを見かけたから声を掛けてみたらすぐに呼んで来るとの事。それなら大人しく待って居よう


「教官!準備出来てます!」

「……なんだその恰好は?」

 キャティ君が準備出来たとやって来たが、問題はその恰好。大きなカバンを持つのは良い。なんでスカート履いて女装してるの?


「え?だって他所に行く時は女装をするのが教官の所では常識なのでは?ニクリウス様と地上に行った時も女装されてましたよね?」

「……」

 無言で頭を抱えた。そういえばそうじゃん……僕が女装して地上に向かったからキャティ君は出掛ける時は女装するという間違った知識を僕の所では常識なんだと勘違いしてしまっているんだ。これはまず最初に修正しないといけないなぁ……


「キャティ。あれは要人警護の為の高度な情報戦の為の姿だ。常日頃からそのような恰好をする必要はない」

「え?」

 高度な情報戦で女装するとか言い訳として大分酷い気はする。でもあれは日常では無く、非日常であると理解してもらわなければ……


「……実は、女装をする事に興味はあったんです。でも、リーダーの息子だからそういう趣味を見せたらダメだと父さんに言われて……でも教官の所ではそれが問題にならないって思って……」

「分かった、許可しよう。その姿が良いんだな?島に居る間は好きな姿で構わない」

 小声で耳打ちで話されたけど、ちょっと重いの来ちゃったよ。そんなの言われたら許可出すしかないじゃん……


「ありがとうございます!」

「では行こうか」

「はい!」

 女装趣味があったキャティ君を連れて空島に戻る。まぁ別に女装するのが悪い事とは思わないけど、世間体的な物は確かにあまり良いとは言わないかもしれないな……




「よし、空島に戻ってきたから僕もいつもの姿に戻らせてもらうよ」

 白ローブに着替え、口調をいつも通りに戻す


「教か…ハチさんと呼べば良いんですよね?」

「好きに呼んだら良いよ。それで、キャティ君の部屋だけど……」

「は、ハチさん!?その人はいったい……」

 oh……まさかのアイリスさん。確かにイベントが終わったら一緒にクエストにでも行こうと言っていたけど、これは面倒な事になりそうな予感……



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― 新着の感想 ―
[一言] アイリスは交換アイテムを見て、正規脱出したの後悔してそう。2個だけどそれでもアイテム内容がなぁ
[一言] 賞品の事聞いてハチ君だと、金はダメ、武器ダメ、防具も難しく、アクセも枠の問題があり、スキルにしてもむしろナーフ候補にすら上がってるのでなし。 欲しいのは情報、服、称号か面白アイテムくらいなん…
[一言] これは性別が明らかになったらなったでハチ君の性癖が誤解される流れ!?
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