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(小)悪魔姉妹

「やっぱきついか……拾った命だ。ハスバは俺が抑える!お前らは俺が抑えられるうちに何とか突破するんだぜぇ?」

「「「「「ヒャッハー先輩!」」」」」

「「「ダイコーンの兄貴……!」」」

 ダイコーンさんがバイクを身に纏い、ハスバさんと対峙する。キリアさん、流石に今回だけは許してあげてください。これは男同士の譲れないバトルなんです……


『ハスバさんとダイコーンさんのバトルは邪魔しないであげてください。あれはキリアさんが強い奴と戦いたいって感じの漢同士の戦いがしたいんだと思います。あの2人だけはそっとしてあげてください。お願いします』

 2人に懇願メッセージを送る。正直、これでも手を出してくるかもしれないなら油断は出来ないけど、ハスバさんへのお膳立てが出来るのはこのくらいだ


「はーい!」

「まぁ良いわ。さっさと終わらせなさいよ?」

「恩に着る!勝負だ!ダイコーン!」

 良かった。これで安心して漢同士の戦いが繰り広げる事が出来るんですね……




「やるなぁダイコーン!」

「ヒャッハー!そっちこそなぁ!ハスバァ!」

 大剣と丸鋸アームのかち合い……捕まえる為には大剣である必要はない気もするけど、折角の漢と漢の勝負だ。ここは何も言わずに見ているのが優しさという物だろう……


『あっ、残りの人はもうボッコボコに、好きにしちゃってください』


「アハッ!やった!」

「そうこなくっちゃね!」

 あの2人には漢の勝負をしてもらい、残りはこっちで処理をしていこう。とりあえず白武と黒武を呼んで、キリエさん達のサポートをさせよう。多分、白武と黒武の2人では捕縛する事は不可能かもしれないけど、攻撃によって足止めする事は出来るだろう。邪魔にならないようにキリアさんの攻撃が届かない範囲の逃亡者に攻撃するようにした方が良いかな?


「白武、黒武、あの人が周りの人を捕まえられる様に追い込むようなサポートをしてあげて」

『りょうかい』


 小さめのホワイトボード持参で来てくれたので、意思疎通が出来る!一方通行じゃなくて良かった……


「ん?なになに~?お~!よろしく!」

「「……」」

 キリアさんの所に走って行き、ホワイトボードを見せる白武。協力するとか、何か書いてあるんだろう。許可が貰えたのを確認したら僕の方に向かってサムズアップしてきた。2人は今回3頭身位の大きさなので、ちょっと可愛い


「……」

「な、なんだこいつ等!?」

「痛って!?あれ?捕まらない?」

「な、なんだ?アイツらには捕まらないのか?」

 捕まえられないけど、槍で勢いを付けた飛び蹴りをする白武と黒武。その飛び蹴りを嫌って攻撃してこない位置に移動すると……


「アハハハハ!」

「うわっ!?吸い込まれっ…」

「吸引されるっ!?」

 なんか竜巻みたいに回転しているキリアさんに吸い寄せられてそのまま捕まるというかキルされるというか……恐ろしい事になっている


「全く、弾を使うのが勿体ないわ。ハチ、回復頼むわよ!」

「了解でーす」

 多分だけど、あの回転しているキリアさんに吸引されるっていうのは多分正しくはない。キリエさんがさっきまで操っていた岩の球体は何処にも見当たらないけど、何か手の動きとかで、まだキリエさんが何かを操っているのは理解出来た。憶測だけど、キリエさん……岩を粉砕してその粒を操って周りの人をキリアさんに向けて押し出しているんだろう。そうじゃ無ければあのキリエさんが僕に回復しろとかそうそう言ってこないだろう。ポーカーフェイスだけど案外しんどいのかもしれない


「回復します」

 シスター服に変え、祈りでキリエさんのMPを回復する。祈っている間は僕は攻撃も防御も参加出来ないけど、キリエさんの回復をすれば僕が戦闘に参加出来なくてもまだ問題無い


「これならいくらでも戦えるわね?」

「僕も僕でやりたい事が有るんで、そこまで補助は出来ませんが、この程度なら」

 2人の補助をして、可能な限り相手を減らす。2人が疲れるまでは僕は裏で回復とかする程度で抑えておこう。2人が疲れて動けないとかになった時は僕が1人でこの大人数を相手にする事になるだろうから今、僕は体力を消耗する訳にはいかない


「さぁ、どんどん行くわよ!キリア!」

「うん!行けるよお姉ちゃん!」

 回転していたキリアさんが回転を止めると、フランキスカを地面に落とし、逃亡者達に向き直る。正直今は目を回してるんだろうけど、相手も何をしてくるか分からないから行くに行けないって状況なんだろう。まぁこの瞳がグルグルしているキリアさんと向き合うとか中々に怖い状況か


「ほうほう……」

 空中に舞っていた粉砕された岩がまた集まり、地面に1本の柱が現れた。それをキリアさんが引っこ抜き……


「アハハッ!」

 ぶん回す


「「「「「ぐあぁぁぁ!?」」」」」

 ボウリングのピンの様に弾き飛ばされ、宙に舞う人達。5mはありそうな岩の柱をぶん回したキリアさんの圧倒的パワー。そう言えば第二の職が【グラップラー】とかで僕も投げ飛ばされた事あったなぁ……


「あ、ラッキー♪」

 弾き飛ばされた人達は地面に落ちる事はなかった。どうやら岩の柱は触れた判定があるみたいで、体で受けて弾き飛ばされた人達はそのまま転送されたようだ


「あれアリなんだ……」

 丸太みたいな岩の柱に触れた判定があるってヤバいな?キリアさんその内丸太を持って吸血鬼討伐とかしないよな?



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― 新着の感想 ―
[一言] 三等身の白黒♪ その内ぬいぐるみとかできそう。
[一言] あの漫画のせいで、丸太=吸血鬼特効みたいな常識が
[気になる点] 「ほうほう……」  空中に舞っていた粉砕された岩がまた集まり、地面に1本の柱が現れた。それをキリエさんが引っこ抜き…… >先生!前後はキリアですけど、これどっちですか!
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