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価値観ブレイカー

「すみませんそこの軍人のお二方!出来れば後ろのヒールブーツの素晴らしいお方!」

 うわっ、ハスバさんだっ!


「いきなり呼びかけてしまい申し訳ありません。不躾なお願いなのですが!どうか!どうかそのおみ足で踏みしめて頂けませんか!」

「「やりやがった!」」

「マジかよあの野郎ッ」

 その反応が辛い……


「お、おいこれは……」

 ニクリウスさんも引いてる……これ、人間の愚かさです……というかこんなキワモノ見せちゃったら皆を地上に出す事躊躇っちゃうじゃないか


「失せろ豚が」

「っ!ありがとうございます!ありがとうございます!!」

 声を女性っぽくとか何もせずに、ただ見下して普通にハスバさんに言ってみたから多分今のでハスバさんも気が付いただろう


「豚は豚らしく地面に転がっておりますので!」

 地面に寝転がるハスバさん。これは分かっててやってるな……


「豚野郎に興味はない。中佐、行きましょう」

「あ、あぁ……」

「おふぅ!」

 ニクリウスさんと一緒に移動する時にハスバさんを踏みつけて先に進む。あとで誤解を解いておかないとなぁ……


「羨ましい……」

「軽蔑していたハズのハスバさんを尊敬する日が来るとは……」

「見ろよ。あの満足そうな顔を」

 周りで見ていた男たちは自分の欲を通した英雄(変態)を称えた


「素晴らしい!やはり私の眼に狂いはなかった!」

「「「おぉぉぉ!」」」

「豚野郎は頭が狂っているだけだ。今度目の前に現れれば地面のシミにする」

「「「………」」」

 最後に一言だけ言い捨てたけど、周りの人達全員黙ってしまった。絶対君達ノリで会話してたよね?


「んー、まるでデザートの様な罵倒……こういうのもまたアリ」

 今のハスバさんには罵倒はデザート感覚の様だ……あの人本当に凄いな


「さっきのはどういう……」

「アレは冷たい態度とか罵倒されると逆に喜ぶという特殊な一部の人間です。戦闘においては結構頼りにはなりますが……趣味嗜好の1つと言う事です」

「なるほど……昔聞いた事が有る。冷たくされると喜ぶ…確かツンデレという奴だな?」

 いやぁ、それとは違うと思うけど……どうする?これ黙っておこうかな


「アレはそういうのとまた違うかもしれません」

「そ、そうか…難しいものだな」

 ニクリウスさんって外界との関わりを断ってたし、軽く世間知らずのお嬢様的な一面があるんじゃないかこれ?これは下手な言動をすると地上の事も間違って伝わってしまうかもしれないから慎重にいかないとヤバいかも……


「ヒャッハー!どいたどいたァ!急患が通るぜぇ?道開けなぁ!」

 子供を抱きかかえて街中を走る世紀末モヒカン。今度はダイコーンさんか……


「そこの軍人さん達もどきなぁ!」

「うえっ!?」

 猛然と走って来る子供を抱える世紀末モヒカン。人となりを知らなかったら絶対ビックリするよなぁ……今もニクリウスさんがビックリしているし


「【レスト】」

「その魔法はっ…!感謝するぜぇ!軍人さんよぉ?ヒャッハー!」

 驚いて大きく避けたニクリウスさんと、少しだけ避けてすれ違いざまに子供に【レスト】を掛けたら多分ダイコーンさんは僕に気が付いてくれたと思う……子供を助ける行為をしたから普通に感謝しただけかもしれないけど、多分【レスト】は僕以外使ってる人を見た事が無いから気が付いていると思う。こっちも向こうも一緒の相手に深入りはしないで一瞬でお互いを理解出来たと思えば、まぁ良いだろう


「今のは…」

「見た目こそ勘違いされやすいですが、彼は子供を救っていただけです」

「なんと…凄まじい迫力だったが、アレなら確かに道を開けるのも分かる…今の世は人の命を救うのにあのような姿が合理的なのだな」

 凄い勘違いしてる……


「あれはあの者の趣味嗜好の姿かと」

「何!?先程の者もそうだったが、我が籠っていた間に奇抜な姿をしなければならない決まりでも出来たのか?」

「いえ、そんな事はありません」

 スク水忍者頭巾の次にヒャッハー世紀末モヒカン見たらそりゃあ自分が地下に引きこもっていた間に世界がどんな変化起こしたんだとなってしまうのも無理はない。ニクリウスさんが嫌な思いをした時から自由で開放的になったと適当な言い訳をしておこう。因みにその2人と友達とか言ったらどんな表情をするのか分からないけど、一応そこまで関わる事も無いだろうし、黙って居よう


「分かりましたか?あのような者達が居るので、彼らが地上に出ても悪目立つ事も少ないし、困った事が起こってもあのように手を貸してくれます」

「時代の移り変わりとは恐ろしいな…」

 価値観の破壊という面ではあの2人は凄く役立ってくれた。地下街の彼らを地上に出すか出さないかの判断をしているこの場面で出会えた事に一応感謝しておこう


「まだああいう者達はこの辺には少ないですが、その内もっと増えます」

「まだあのような者達が居るのか?我々は霞んでしまうな…」

 その内もっと旅人は来るだろう。それに比べたら獣人っぽい人達とかまるでインパクトが無い。多分ニクリウスさんの頭の中には今10人くらいハスバさんとかダイコーンさんみたいな人が腕組んで並んでいる様な姿を想像しているのかもしれない



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― 新着の感想 ―
[良い点] ハスバさん、いい空気すってんなぁ!www 楽しそうで何より。 ハチくん共々この世界で自由を謳歌してる一人ですね。 [一言] 〉ハスバ 最近真面目なイケメンムーブが多かったからなぁ。 たまっ…
[一言] 安心と信頼のハスバクオリティー!!! そしてダイコーンさんの安心感よ。
[一言] 一般プレイヤー「誠に遺憾である。」
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