表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
700/2129

報酬?

「何について話せば良いのでしょうか?」

 とりあえず胸倉を掴まれるくらい詰め寄られたので2人に聞かれない様に小声で話す事にする


「聞いてないぞハチ君!?血を飲ませたって……私も飲んでないのに!?」

「2人が喉が湧いたって言うんで」

「そんなジュース飲むくらい気軽に!?」

 別に気軽では無い。喉が渇いて辛そうだったから飲ませてあげただけだ


「まぁ2回くらいですけど」

「2回も!?」

 吸血鬼に血を飲ませるって普通は何回も経験する事では無いか。でもあれはある意味医療行為みたいな物だし、悪い事では無いと思うんだけど……


「リリウム姉さま、ハチと何を話してるの?」

「何か大事な話ですか?」

 流石にリリウムさんが大きい声で何度も聞き返すから2人とも気になってこっちに来た


「2人ともハチの血を飲んだというのは本当かい?」

「うん!かなり美味しい血だった!」

「味わい深くてまた飲みたいくらいです!」

「そんなに美味しいのか……」

 2人の血液レビューを聞いたせいでリリウムさんがこっちに振り返り獲物を狙う目みたいになってる。吸血鬼3人に勝てる訳……無い事も無いか?


「ここまで2人を無事に連れてきた相手に『よく連れて来てくれた。では血を貰う』というのがリリウム様の相手に対する礼という物なのですね。良く分かりました。今後の関係は……」

「ま、待ってハチ君!そんなことしないから!」

 ガッカリしたという雰囲気を出して帰ろうとしてみたら即座に謝るリリウムさん。そんな事をするのなら完全に礼を失しているので、今後リリウムさんと関わらないと匂わせてみたら簡単に僕の包囲網?が崩壊した


「というかハチ君は吸血鬼に噛まれても平気なのかい?」

「ん?なんか勘違いしてるみたいですけど、一度も噛まれてはいませんよ」

「え?」

「自分で腕を切って飲ませていたので噛まれてはいません」

 一応噛まれるのは良くないと思ってた事はあってたみたいだ。噛まれても平気なのか?と聞いてる時点でもし、噛まれていたら何かしらの危険な状態になっていたかも


「そんな……羨ましい」

「ふんふんふーん、おっ!もう来てた!エリちゃん、フォビ君!」

「「あ、モルガ様!」」

 ナイスタイミングだ。おやつ抜き……モルガ師匠


「とりあえず2人の魅了を何とかしてあげてください。僕も体感しましたが、あれは結構嫌な気持ちになるんで」

「はいはーい、準備出来てるから2人ともこっちおいでー」

 エリシアちゃんとフォビオ君を城の奥に連れて行くモルガ師匠。リリウムさんと2人きりとかちょっと嫌だな


「それ、見に行っても良いんですかね?」

「うーんうーん、集中したいのと、ハチ君が居たら何か変な干渉を起こして失敗するかもしれないからダメ。リリもだからね」

 失敗する可能性があるというのなら止めておこう。リリウムさんとのタイマン時間潰しは避けられそうにないな




「ハチ君?それで……血の件だけど」

 3人が居なくなった途端に話しかけてくるリリウムさん。血への執着が凄いな


「あげませんよ」

「なんで!?2人にはあげたのになんで私はダメなんだい!?」

「だってあげる理由が無いですし。欲しいと言われても血を吸われるなんてそもそも嫌なんですから拒否しますよ」

「がーん……」

 四つん這いでがっかりするリリウムさん。見てる人が居ないとキャラ崩壊が凄い


「んで、噛まれたらどうなるんです?」

「吸血鬼化させようと思えば相手を吸血鬼に出来る。気に入らない相手ならそのまま気絶させたり出来る」

 気絶させたり……って言ってるけど、それって多分吸い尽くして殺すとか出来ちゃうやつだよね?


「あっぶね……」

「ハチ君ならそれは無いと思うけどね。2人ともハチ君の事を気に入っていたみたいだし、血が美味しいという事は仲間にしてしまうより、人間のままで居てくれた方が良いからね」

 エサ扱いみたいな感じかな?まぁ何にせよ吸血鬼にならなくて良かった


「で、ハチ君?ねぇ、ちょっとで良いからさ?勿論お礼もするよ?だからぁ……」

「味見させてくれですか?」

 リリウムさんが起き上がり、僕に抱き着きながら耳元で囁いてくる。多分僕に対して魅了も使っているような気もするけどそれは効かない。でもそこまでしてでも血を吸ってみたいって事か。人間で置き換えたらあの人の料理美味しいって口コミで聞いただけの状態でどうしても食べてみたいくらいが妥当な所かな?


「さっきも言いましたが、今日はお断りします」

「……あれ?今日は?」

「ここに来る間に2人に吸われているので、更に吸われたら干からびます。だから今日はお断りします」

「という事はいつかくれるという事だね!」

 一応希望だけは持たせておこう。ここで返事はしないし、具体的な日付も言わない。これで、いつかあげる(あげるとは言ってない)状態で保留に出来るだろう


「さて、それでは帰りますかね」

「待ったハチ君。まだ君に2人を護衛してくれた報酬を払っていない」

「じゃあリリウムさんが僕に血を要求しない事で良いです」

「それは私が良くなーい!」

 ちぃ……これで終わらせようと思ったら納得しなかったか


「ちゃんとしたお礼をするからこっちに来てくれ」

「別にお礼は良いんだけどなぁ……」

 断っても帰してくれなさそうだし、ついて行くか



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 他人の血がどうかは知らないけど 実際 自身の血は美味しいと思ったことはあるね バッサリやっちゃった時に飲んだことが……
[一言] よく考えたら、影の中に居る間のパッシブがハチに自動的に移るなら、 特別なパッシブ効果のキャラが入れば、何かしらの強化になるかもしれないですね。
[一言] ついに第700話!おめでとうございます!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ