地獄産アクセサリー
「他の奴にも一応警告しておくかな……失敗して悪魔を減らされたら堪ったもんじゃねぇし……」
「うーん、それ大丈夫ですかね?下手に煽ろうとしてくる悪魔増えません?」
人の嫌がる事をするのが悪魔ならそんな事したらかえって悪影響になる気がするんだけど
「悪魔が悪魔に警告する人間だぞ?上の奴らは違うにしろ下っ端は確実に喧嘩を売ろうとはしないさ」
「じゃあ上の奴ら?には言わないのが一番安全そう……絶対その上の奴らって人の中に争い大好きみたいなの居ますよね?」
「……まぁ、居ないとは言わないな。確かにそういうの大好きな奴が居るからそっちには黙っておくか」
よしよし、これで余計な喧嘩を売られる事も少なくなるだろう
「で、何処かにお守りの素材になりそうな物ありますかね?」
「お守りを地獄の素材で作るつもりかよ……」
「ダメですかね?折角呪いのアイテムにするなら地獄の素材を使ったお守りを作ってみたいなって。多分これくらいのレベルの物を作ろうとしたら地獄の素材もあった方が良いかなぁって」
流石にモニクの最高傑作である呪枷レベルは無理だろうけど、耳飾りを越えるくらいの物は作ってみたい
「本当にやりたい事をやってんなぁ?まぁ良いぜ。やっぱそうじゃなきゃな!採取を考えたらあの辺が良いか」
セーレさんも立場とかあるのが大変そうだな。でも、普通に面白がって協力してくれるみたいだ
「おっと、ここは?」
「あの辺じゃ特に素材になりそうな物はないからな。それなりに素材がありそうな所まで連れてきたんだよ」
確かに周りにはさっきよりも大きい草や赤い池などがある。大きめの岩とかもあるし、ここなら素材になりそうな物はあるかも
「ありがとうセーレさん。これなら何か作れそうだよ」
「そんじゃあどんな物を作るか見せてもらおうかね」
セーレさんは見てるらしい。まぁここでセーレさんだけ帰ったら僕は地獄で彷徨う事になるから見ててくれるのはありがたい
『地獄草 地獄に生えている草。普通は取る物では無い』
『地獄鉱 地獄の岩の中に含まれている鉱物。ボロボロと崩れやすい。普通は取る物では無い』
とりあえず取ってみた素材から感じるここに来る事が想定してるのかしてないのか良く分からないこれを使ってそれっぽいお守りを作ってみよう
「ほう?そうやって作るのか」
「まぁ手抜きと言ってしまえば手抜きですけどね」
草をお互いに交差させるのを何度も繰り返し、布状にしてそれを2枚作り、糸で張り付ける。周りの余った所はナイフで切って丸くすると見た目も良いかな?
「あとはこれにしっかり砕いた地獄鉱とどれにしようかな……」
宝物庫から持ってきた宝石のどれを入れようかな?
「ん?その宝石、どうしたんだ?」
「これはちょっと前に昔の王国の宝物庫?みたいな物を見つけてもらってきました」
「へぇ……そんじゃあそのダイヤを使えば良いんじゃないか?」
「これですか?」
セーレさんが並べた宝石の中から1つのダイヤを指差して言った
「それ、持ってる奴が不幸になる呪いの出来損ないみたいなのが付いてんぞ。消えかけてるからただの人間が悪魔の真似をしてやったんだろう。それだけ薄れてたらハチでもまだ分からなくても仕方ないさ」
へぇ、不幸になるダイヤですか。そんなの現実でもあったなぁ……というか人間が悪魔の真似事で呪いの出来損ないを作ってるって言ったけど、僕は真似事じゃなくて直接指導だったからしっかりした呪いのアイテムが作れるようになったって事で良いのかなこれ?まぁ、丁度良い物があったと言う事でこれを使おう
「そんな面白そうな物だったんですねこれ。よし、じゃあ今からちゃんとした呪いのアイテムにしてあげるからな。しっかりお守りになってくれよー」
「常人ならそんな事はぜってぇ言わねぇぞ……まぁどんな物が出来るのか楽しみっちゃ楽しみだな」
とりあえずこの半端に呪われたダイヤと砕いた地獄鉱を入れて魔糸で縛り、お守りの形にはなったかな?
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地獄のお守り?
レアリティ PM
INT +4%
耐久値 100%
特殊能力 不確定の未来 これを装備すると悪い事が起こる……かもしれない
お守りと呼んでいいかも分からない地獄で採取された素材といわく付きの宝石で作られた代物。いったい何から守って欲しいんでしょうかね?
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それは僕も知りたい。でもこれはお守りとして認めて貰えたみたいだ。これで呪いのアイテムの素材にはなるだろう。まぁこの特殊能力は消えちゃうけど別にこれはどうでも良い
「うん、良い感じのが出来た」
「なんだこりゃ、なんか普通の装備としてもおかしな物だな?」
「呪いの装備にするにはマズいですかね?」
「いや、多分大丈夫だろう。それじゃあ溜まり場に行くか」
「お願いします」
これを呪いのアイテム化させる為に負の感情の溜まり場にまた連れて行ってもらう。これで晴れて呪いのアイテムだ
「おぉ、今日もまた凄い恨みとか感じますねぇ」
「そりゃあ地獄だしな」
さて、どんな念を込めようかなぁ?




