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カムバック

「さてと、どうせここで作り変えるんだからここで作っちゃおう!」

 やって来たのは地獄。あの地獄へのエレベーターの所に行ったら猫死神さんが居て、「ハチなら好きに使っても良いニャ」と言われたので使わせてもらった。今回のイベントでは、呪博徒の耳飾りは無くても何とかなると思うし、それなら食べ物を変えるんじゃなくて自分の方を変えてみようと思い、自分で作った呪いのアイテムだったら1つ付け外しが可能になる【カースド・メイカー】の力で呪博徒の耳飾りの代わりになるアイテムを作れるかなと来てみた


「耳飾りの代わりのアクセサリーはどんな物が良いかな?」

 お守りみたいに腰から下げる物、新しい耳飾り、サークレットとかも一応行けそうかな?


「邪魔にならなそうな事と作りやすさを考えたらお守りだな」

 耳飾りとサークレットは金属を加工しないと難しそうだから布とか紐で出来そうなお守りを呪具にするのが良さそうだ


「この辺の赤い草とか使ってみるか」

 エレベーターで降りてきたすぐそばを良く見てみたら赤い草が生えていたからコレを毟って編み込んで袋状にして、中に宝物庫から取ってきた宝石を入れて魔糸で閉じればそれっぽいお守りに出来るんじゃないかな?


「うーん、この草で編み込もうと思ったけど、この草滅茶苦茶千切れやすいな……これじゃあ編み込めない」

 草を採取しようとしてみたらバラッバラになってしまって採取出来なかった。この草はアイテムにならないのかな……


「おいおい、こんな所に人間が居るぜ?」

「へぇ?地獄に迷い込むとはとんでもなく運が無い奴だなぁ?どうするよ?俺達でやっちまうか?」

「うーん、何か別の素材が必要だな……」

「「おい、無視すんな!」」

 草以外の素材を探さなければいけない時になんか邪魔してくるのが来た。そっちを見てみると何だろう……なんか薄紫の肌と翼の生えた姿で悪魔っぽいと言えば悪魔っぽいんだけど、セーレさんとかに比べるとどうしても弱そうに見えてしまう


「あ、すいません。今ちょっとアクセサリーを作ろうと思って素材になりそうな物を探してまして」

「「はぁ?」」

「あ、もし暇だったら手伝ってくれません?使えそうな物があったら教えてくれると助かるんですけど……」

「何言ってんだてめぇ?」

「おいおい?チビ?この地獄で悪魔を相手に勝てると思ってんのか?」

「……ふぅ、一旦落ち着こう。すぐにキレるのは良くない……」

 毎回チビと煽られて怒るのは良くない。精神を落ち着けて……


「なにブツブツ言ってんだこのチビ?」

「もしかして怖くなったんじゃねぇか?このチビ……」

 煽り耐性、上げないとなぁ?




「ふんふふーんふんふんんぇ!?おいハチ!何やってんだ!?」

「あっ、【解除】セーレさんこんにちは。ちょっと人の事をいきなりバカにしてきたんでちょっとした()()してました」

「「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」」

 なんか空中を飛んで散歩してたみたいなセーレさんが声を掛けてきたので【アビスフォーム】を解いて、挨拶した後、いきなり失礼な事を言ってきた2人の悪魔の拘束を解く


「「誠に申し訳ありませんでした!」」

「本当に何やってんだハチ……」

「人の嫌な事を突いてくるって点では悪魔として良いかもしれないけど、そのあとどうなるのかが分かってなかったのが悪い所……おっと、変な説教をしても意味無いですね。だってもう……」

「「ひえっ」」

「待て待てハチ!こんなでも亡者を扱う為には必要な人材なんだ。消されると困る」

 なんか変な勘違いされてるな


「もう僕に何を言ったらダメか分かりましたよね?って確認をするだけだったんですが……」

「なんだ……警告か。まぁそれで勘弁してくれると助かる」

「それは勿論!もう二度とあのような失礼な事は言いません!」

「何かお探ししてるんでしたよね!お手伝いしましょうか!」

 凄い掌返し。相手を見た目で判断してはいけないぞぉ?


「いや、それは良いよ。セーレさんが来たし」

 セーレさんの方がまだ知ってるからこの2人は開放しよう


「えぇ!?俺!?そういえば今度は何しに来たんだ?」

「ちょっとアクセサリーを作る素材とかないかなぁと思って、また新しい呪具を作る為に来ました」

「嘘だろ……あのセーレ様と普通に話してる……」

「とんでもないお方に喧嘩を売ってしまった……とっとと逃げよう」

 翼を広げて飛んで行く2人をスルーして、セーレさんに向き直る


「また呪具を作りに来たって、今度はどんな物を作るつもりなんだ?」

「今度は地獄で素材を入手して、呪具の素になるアクセサリーを作ろうかなと思いまして、セーレさん。ちょっと素材集めを手伝ってくれません?」

 ここで地獄に詳しいセーレさんに協力してもらえればかなり素材を集めるのは楽になるだろう。逃がさないぞぉ?


「嫌って言ってもこの手を離さないだろ……」

「そりゃあ勿論。オッケーを貰うまで離さない……は冗談として、セーレさんが手伝ってくれなかったら地獄を適当に歩き回ってそこらへんに居る悪魔に道を丁寧に聞くしか無くなっちゃいますね。セーレさんが断ったら」

「完全に脅迫じゃねぇか!手伝ってやるから地獄で面倒事は止めてくれ……死神様も居ねぇし、問題が起きたら完全に俺の責任になる……地上なら好きなだけ暴れてくれても構わねぇが、ここでは一応少し大人しくしてくれ」

 そういうことなら大人しくしよう。セーレさんの地獄での立場が不利になるとかはあまり良くないし、手伝ってくれるならわざわざセーレさんを困らせる必要もない


「ところで、さっきの奴ら、何を言ってハチを怒らせたんだ?」

「それ、聞いちゃいます?」

 まぁ僕の嫌な事とか色々知ってもらう為に軽く雑談しながら素材探しするか。セーレさんが僕に嫌な事をした場合は悪いがおあいこという事で地獄で暴れる事になるだろう


「なんか今後失敗しない為にも絶対に聞いておかないとダメな気がしてきた……」

 おっ、察し良いねぇ?



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― 新着の感想 ―
[一言] セーレは賢いなぁ
[一言] いやハチ君のことだからセーレさんが通り過ぎなかった場合散歩がてら超重要な悪魔に出会ってるかもしれない、、、、、、、、多分そんな事あったらセーレさん胃が痛くなりそうだね
[一言] 地獄町内会の地獄回覧板にハチ君の秘密が回覧されてしまう!?
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