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お宝に向かって

「皆さんお茶飲みますか?自分、一応持ってきたんですけど……」

「おっ、じゃあ貰っちゃおうかな」

「ヒャッハー!一杯貰うぜぇ?」

「気が利くね。トーマ君」

「なんかお茶菓子になりそうな物あったかな……」

 トーマ君がお茶を用意してくれたみたいなので何かお茶菓子になりそうな物があるかどうか探してみる。パンケーキはまだ残ってるけど、歩きながら飲むとか食べるには適してないよな……


「ヒャッハー、それならこいつはどうだ?」

 ダイコーンさんが懐から細長い袋を取り出す


「チュロスだぁ!」

 世紀末モヒカンの懐からチュロスが出てくるのか……


「チュロス良いですねぇ。食べやすいですし」

「なんかテーマパークに来たみたいだな」

「テンション上がっちゃいますね」

「ぐぬぬ、いただきます」

 お茶菓子が用意出来なくて悔しいが、チュロスはしっかり頂く。お茶もしっかりと貰おう


「「「「「美味い!」」」」」

 お茶とチュロスを食べながら地図の×印の所に向かう。道中出てきた敵もドクターが作っていた敵避けのスプレーを使って行く事で邪魔もなく進めるし、なんて平和なお宝探しなんだ




「到着したけど……場所的に特に何も置いて無さそうだし、ヒントを手分けして探しますか」

「了解だ」

「はい!手分けして探しましょう!」

「ヒャッハー!俺が最初に見つけてやるぜぇ?」

「なにかヒントになる物があるんでしょうかね?」

 辿り着いたのは土がむき出しの土地。そこらへんに石像や石碑なんかも無いので、ヒントらしい物が見当たらない。これは人海戦術でヒントになりそうな物を片っ端から探していこう


「これって、やっぱり草が生えてないこの辺が怪しいんですかね?」

「何も生えてないって事はこの辺に何かあるんじゃないか?」

「こいつぁ何か発見するのも大変そうだぜぇ」

「ヒントらしい物が無いのは中々難しいですね……」

「ルクレシアさんが発見した場所だから何も無い事は無いと思うけど……ん、雨か。一旦雨宿りしましょう」

 地図の場所を5人で手分けして調査してたけど、特に誰もヒントになりそうな物を発見出来ず、雨が降ってきてしまったので、近くの木で雨宿りを提案する


「そうだね、一旦中止して……いや、ちょっと待ってくれ」

「ハスバさんどうしました?」

「地面の色が雨で変わった。これってヒントじゃないか?」

 ハスバさんの所に向かってみると、確かに雨で濡れた地面の色が所々違う。何かの模様にも見える気がするけど……


「3か所色が変わってますね?」

「こいつぁ、とりあえず1か所ずつ立ってみるか」

「何か起きるかもしれません」

 三か所に1人ずつ立とうとするけど、ちょっと待てよ?この3か所の丸い模様……街と火山とまだ見てない墓と思われる所から繋いだ地点がここで、丸い模様があるのはその線上にある気がする


「ちょっと待って下さい。一応もしかしたら何処かにワープするとかあるかもしれないので、聞いておきたいんですけど、火山みたいな熱い所、アンデッド系が出てくるかもしれない場所、あとは……市街地戦?何処が得意とかあります?」

「火山と墓地と市街地……つまりさっきの地図で見た目印の地形の場所にワープかモチーフにした特殊エリアに飛ばされるかもしれないと危惧しているんだね」

 ハスバさんが僕の考えてたことを分かりやすく言ってくれたので他の皆も何処が得意か話し合う事になった。僕?どこでも問題無い


「ヒャッハー!一応リスク分散の為にも3か所に別れるとして、アンデッド特効武器、熱耐性、市街地戦は……特に適性は問わないって所かぁ?」

「市街地戦は民間人を守る防衛戦の可能性もありませんか?」

「なるほど、その可能性も充分ありますね」

「ハチ君は……全部得意そうだからどこでも対応出来るとして、余った所をハチ君に任せるって形でも良いかな?5人なら間違いなく何処か1か所は1人担当が出てくるし」

「どこでも問題ないですよ?余った所でも、もう一人欲しいって所でも」

 戦力分散するなら可能な限り自分の要望通りの所に行った方が良い。それなら1人になったとしても割り切れる




「とりあえず分担として市街地にトーマ君とドクター、墓は私とダイコーン、火山はハチ君に任せるという事でオッケーかな?」

「オッケーです!」

「問題無いです」

「了解だぜぇ」

「あくまで戦闘の可能性があるってだけなんで、雨が止む前にあの模様の上に乗ってみますか」

 何が起こるかは分からない。戦闘の可能性があってのパーティ分割だからそもそも模様の上に立ったところで何も起こらない可能性も高い。でも何か起きる方に賭けて乗ってみよう


「さぁ、何か起きるかな」

 これでどうなるか……


「なんか模様が動いてますよ!」

「線が出てるぞ!」

「どこかに繋がるのか?皆気を付けろ!」

 丸い模様の上に乗っていたら3つの丸を繋ぐように直線が伸びて三角が地面に描かれる。そして目を開けてられない位眩しい光が発生した




「ん……火山地帯か。なんだこれ?」

 目を開けるとそこにあったのは火山の火口。でも前に行ったドラゴンさんが居た火口とは違うみたいだ。でもそれよりも気になったのは聳え立つ三つの棒と5つの積み重なっている徐々に小さくなっている謎の円盤。これってもしかしなくてもデカいハノイの塔では?



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― 新着の感想 ―
[一言] 段数次第で賽の河原になるパズルだー!? その場合の解決方法は…暴力しかないというw
[一言] でかいハノイの塔の円盤を動かすのは自力なのか仕掛けがあるのかで難易度が大きく変わりますね
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