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博物館脱出

「ちっ、ありがとうございました」

「はぁ、はぁ、ハチ君が居なかったら間違いなく何か壊していた気がするよ」

「全く、触らない様に後ろから叩いてくれって何ですか。途中からそれ目的で触りに行こうとしてましたよね?」

 理性が保てずに展示物に触りそうになったらケツを叩いてくれと言われたので展示物に誘われたハスバさんを捕まえたら展示物にぶつからない様に逆を向かせて尻を叩いたり、キックして止めていた。途中からハスバさんがお仕置きされたくて展示物に向かっていた気がするけど、なんとか展示物を触らない様にしたけど……正直中身の物はあんまり覚えてない。これ以上中に居ても危険と判断して博物館を後にした。最後に受付の人に舌打ちされた気がしたけど、多分気のせいだろう


「ハチ君のお陰で何も壊さずになんとかなったけど、あそこはかなりの危険地帯だな……」

「これ、チェルシーさん辺りに紹介したら中の物とか全部壊しそうですね?」

「あぁ、彼女ならやらかしそうだね。どうする?紹介してみるかい?」

 やらかしたらどうなるのかを知れると期待して声を掛けるのはアリじゃないかな


「チェルシーさんには実験台になってもらいましょうかね」

「了解した。それじゃあちょっとメッセージを送ってみる」

 いたずら小僧2人によって情報屋が1人餌食になろうとしていた




「えぇ……」

「どうしました?」

「もう既に中の物を壊した後らしい。結構な額を弁償する事になったとか」

「もうやらかした後だったんかい!」

 まさかの既に色々やらかした後だったらしい。あの博物館やば……


「情報は色々あったけど危険な物ばっかりだったからあそこはただの危険な施設だったのか、それとも旧王族の情報があっただけなのか……」

 置いてあった物的に得られる情報は王族の物くらいしかなかった。ちゃんと見れば他に何か情報があったかもしれないな……


「なにか、見落としがあったかなぁ」

「因みに弁償額は全部で630万らしい」

「どんだけ壊したんだ……」

 片っ端から触っていって破壊し尽くしていったのか?


「ただ、壊した物の中になんかの地図が入っていて、今はお宝探しをしてるらしい。その情報は売らないそうだけど」

「なるほど、一歩遅かったって奴ですか。弁償した費用を回収する為にこの情報は売らないって事か」

 ヒントになる物はあったけど、チェルシーさんが先に持って行っていたか……


「まぁ、お宝はチェルシーさんが回収するでしょうから回収したらどんな物を回収したか聞いてみれば良いんじゃないですかね?元取れれば良いですけど」

 これで何かお宝が出て来てもそこまで高くない物の可能性とかもありそうだなぁ……


「何かお宝があっても流石に630万は厳しいんじゃないか?」

「お宝を鑑定する番組でも500万を超える物は中々ないですよね」

 そうそうそんな大金は入手出来ないと思うから、まぁチェルシーさんの報告を楽しみにしよう


「まぁ、危険ではあったけど、収穫もあったよ」

「何かありましたっけ?」

 後半とかハスバさんが物に触れないようにお仕置きして止めるように動いていたので展示物の説明とかあんまり読んでなかった


「過去の物品はここにあるけど書物の類は無い。どうやら書物関係は別の所に保管されているらしい」

「何処に保管されてるとか書いてたんですか」

「ほら、パンフレットに書いてあるよ。書物はマジナリア魔法学園に寄贈、保管されていますって」

「……パンフレットなんてあったんですね」

 ここにパンフレットがあったのも驚きだけどまさかの書物の保管先がマジナリア魔法学園……まぁあそこなら書物関係はしっかり保管されるだろうしなぁ……それに博物館から寄贈したって言うより売ったんじゃないか?ここなら全然それもあり得るぞ


「その内この学園に行ってみるのもアリかもな……」

「ハスバさん?まさかそのスク水の恰好で行くつもりじゃないですよね?そんな事したら間違いなく入る以前の問題ですよ」

 絶対に許されないと思う。隣の席の奴がスク水とか絶対に嫌だ


「流石にあの学園にこの恰好で行けるとは思ってないよ。そもそも他の学園にも入学失敗したし」

「えぇ……」

 本当に何してるんですかねこの人……


「まぁ入学は無理でも書物を見るくらいは出来るんじゃないかなと」

「そもそも書物が保管されてる時点でお宝とかは既に取られてると思うんですけどね。多分、魔法学校ならかなり優秀で賢い人がそういう書物を管理しているでしょうし」

 だって管理してるのルクレシアさんでしょ?絶対その辺もしっかり確認してるはずだ


「うぅむ、そうかぁ……」

 お宝探しが出来なくて残念そうなハスバさん。お宝がありそうな所とか何処かあるかなぁ?


「一応聞くだけ聞いてみるかな」

「ちょっとハチ君?」

「はいはい、なんでしょう」

「ハチ君、マジナリア魔法学園に伝手があるのかい?」

「伝手っていうか、一応マジナリア魔法学園に在学?してますし……」

 本当に形だけだけど


「是非確認してくれないか!?」

 結構必死なハスバさん。何かあるのかな?


「別に良いですけど……なんでそんなにお宝を?」

 どれだけお宝が欲しいんだろう?


「そろそろ新しいイベントが来るらしいから装備を強化したくてね。ハチ君はまだ見ていないのかい?ほら」

 ハスバさんがウィンドウを見せてくる


『新イベント 夜明けの逃走劇 のお知らせ』

 遂に新しいイベントの情報が一般公開されたのか



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― 新着の感想 ―
[一言] ほらやっぱり危険物館じゃないか!(歓喜)
[一言] 弁償金使ってまた危険物展示してるあたり、確信犯っぽい…… ついにイベント告知ですねぇ ハスバさんは装備更新を考えてるみたいだけど、ハチ君もイベントに向けて何か強化するのかな?
[良い点] 被害が、無くて良かった。 [気になる点] "ちっ"で言ったぞ。 [一言] 在学してましたね。 幽霊学生ですけど。
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