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リングイン

「……恐ろしいですね」

「うんうん、これを素でやってるみたいなんだから怖いよぉ?」

 これは褒められてるのかそれとも貶されているのか……


「とりあえず行きますよ……そこの大道芸人達!俺達の戦いを盛り上げる為にファイトクラブまで着いて来な!」

「「「わ、分かった……」」」

 ダメもとで言ってみたらついて来てくれた。これ意外と皆ノリノリなのか?




「かなりついて来たな……とりあえず緊張せずに行きましょう」

「ここが、冥界ファイトクラブ……」

「わおわお、でっかい!」

「「……」」

 小声で4人に向かってリラックスするように声を掛けると皆ファイトクラブの施設の大きさにびっくりしているみたいだ。とりあえずファイトクラブの中に入っていこう


「ようこそ!受付はこちらでーす!」

「受付お願いします」

 さっきのアイドル死神さんが受付カウンターみたいなところに居た。一応参加の受付って事でそれはしっかりやらないといけない事なんだろうけど……覆面集団がこれから参加しますって律儀に受付を済ませる光景とかシュール過ぎない?


「はい!受付完了したのでこちらにどうぞ!」

 控え部屋みたいな所に通される。こういう所は見せてはいけない気がするけど……まぁ良いか




「いやぁ、お客さんいっぱい連れて来てくれたねぇ?」

「とりあえず街中で宣伝してみたら結構来てくれました。そっちの準備は大丈夫でしょうか?」

「とりあえず調子に乗ってる2人、仲が悪い奴2人に、ランペイジの5人って所だね」

「仲が悪いの2人?それって勿論……」

「勿論こっちで勝手にタッグにさせてもらったよ!」

「ナイス!」

 ガッとアイドル死神さんと握手した。分かってるじゃないか……


「いやぁドラマチックな展開という物は皆の気持ちを盛り上げるからねぇ」

「こっちも期待に応えられる様に頑張るよ。一応こっちはそこの2人、こっちの2人、僕の順番で行こうと思ってます」

「なるほどね!じゃあ最初に仲悪コンビ、次に調子乗ってるコンビ、最後にランペイジで行こう!」

「最高の順番だと思います。それじゃあこっちも準備するのであとはそちらの司会進行に任せます」

 より盛り上げる為には周りの協力が必要不可欠だ。こっちも可能な限りやるけど、司会が居ないと中々難しい。どうやって盛り上げるかはその時の司会次第でもある


「任された!とりあえずそこの4人にはもう加護を掛けたからいつでも戦えるよー」

「とりあえず2人ともまずは攻撃魔法禁止で行きましょう。相手が使って来たらこっちも多少解禁という事で」

 幽霊相手にもせっかく打撃で攻撃出来るようになったという事で、まずは攻撃魔法無しでやるのが良いだろう


「はい」

「はいはい!質問!ここで倒されても死にはしないんだよね?」

「そもそも殺し合いじゃないですからもうダメだと思ったらそのまま倒れておけば良いです。そしたらカウントされて負けになりますから」

 これは殺し合いではなく、試合。武器を使うもあるけどそもそも霊同士の戦いで殺すという行為がそもそもあるのだろうか?


「そうそう、ウチはカウントしてる間に攻撃したら出禁だからねー。安全には考慮してるよ?」

 そんな考慮とかあるのか……まぁ流石にダウンしている相手に攻撃するような奴だったら割って入るけど


「て、事らしいです。モルガ師匠」

「オッケーオッケー。それなら安心!」

 死なないだけで痛い物は痛いけどね


「ストレス発散の為にって言ったけど、多分1回戦えばどういう事か分かると思うから飯綱さんも頑張ってね」

「もちろんです。やるからには本気で取り組ませていただきます」

 勝っても負けても良いけど、本気でやらないと怪我をするだろう。やる気があるのは良い事だ


「……会場はもう準備出来てるって!行けそう?」

「いつでも行けます」

「良いよ良いよー!いつでもオッケー!」

「「……」」

「大丈夫らしいんでまずは挨拶に行きますか」

 お相手さんとまずは挨拶だ




「レディース&ジェントルメン!今宵はなァんと!現世からのチャレンジャーが来ているぞォ!しかも1人じゃない。5人組だァ!そしてェ!彼らが勝つとファイトクラブは彼らの物になってしまうとかァ?いったいどうなってしまうんだァ!」

 これ完全に侵略者みたいになってるな……とりあえず悪役側が先に登場する形になるみたいだ。リングまでの道の両脇から火柱が上がっている。演出凄いなぁ?


「「「ウォォォォ!」」」

 観客も熱狂しているのか僕達が登場しただけでなんか盛り上がっている。とりあえず僕を先頭に白武と黒武、飯綱さんとモルガ師匠で鏃っぽくなるようにずらして歩いているだけなんだけどね


「対するはァ!我等冥界ファイトクラブのグレイトファイブだァ!」

 うわぁ……上からなんか幽霊馬車?いやあれはチャリオットだっけ?それに5人が仁王立ちしながら会場内の上を走り回ってリングに降り立った。幽霊だからこその演出か。あれカッコいいなぁ


「さァ!この冥界ファイトクラブの命運を賭けた試合はどちらが勝つのかァ!その瞬間を見逃すなァ!」

 リング上に並んだ10人。これマイクパフォーマンスを他の人にやらせるのは流石に厳しそうだし、とりあえず最初のマイクパフォーマンス戦は1対5になるかな……



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― 新着の感想 ―
[一言] 仲の悪いふたりが強敵との戦いで互いを認めあって戦友となる的な?
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