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飛行船を造る為に

「あとどのくらいカーボンウッドが必要ですか」

「あと300程必要になる。軽くて丈夫なカーボンウッドは薄く切り分けても使用出来るからな。どうだ?頼めるか?」

 300かぁ……多分他にも青く燃える木の場所を探せば何とか集められそう……かな?


「分かりました。とりあえず探してみます。報酬は……造船所の中を見てみたいとかダメですかね?」

 入れない所に入れるって結構お金じゃどうにも出来ない事だと思うから頼んでみる


「金じゃなくて良いのか?」

「お金よりも船を造ってるロマン溢れる所を見学出来る方が頑張り甲斐がありますね」

「そうかそうか!良いぜ。素材が集まったら俺が案内してやるよ!船のロマンが分かる奴がカーボンウッドを持ってきてくれるのは嬉しいぜ!」

 男のロマンでお手伝いすると言えば報酬でお金を排除する事が出来るだろう


「ちょっとずつになるかもですが、頑張って集めてきますね」

「おう!頼んだぜ!」

 これでカーボンウッドを集められたら最初の期限よりも早く船を造れるって事だな。もう一度行ってみるか


「じゃあもう一回採りに行ってきます」

「気を付けてな!」

 見送られたのでもう一度火山の方を目指そう。今度は100個くらい入手出来ると良いな?




「さて、また来たけど……ここはもうやめておいた方が良いな」

 さっきカーボンウッドを採りに行ったところには既にサラマンダー達が戻っていて周りを警戒している。完全にこれ以上取られないよう守っている様に見える。だったら別の場所を探してみよう


「もう少し麓を歩き回ってみるしかないか」

 麓に生えてる青く燃える木を入手する為には他の青く燃える木の生えている場所を探してみよう。他の所なら幻影で注意を引いて木を採る方法はまだ通用するはずだ




「おぉ、あったあった。あそこはまだ行ってない所だな……む?人が居るな」

 狩場が被っちゃったか


「退け退け!撤退だ!」

 サラマンダー3体が冒険者4人を追いかけている。これは救援に入った方が良いかな?


「くっ!俺は置いていけ!」

「馬鹿言うな!皆で帰るんだ!」

 感動的だなぁ……でもあのままだと絶対全滅しちゃうよなぁ?


「また顔を隠してやりますか。ついでに2人にも手伝ってもらうかな?」

 手遅れになる前に仮面を前に使った蟲人スタイルにして、匣からあの2人を呼び出す


「白武、黒武、奴らを倒すぞ」

「「……」」

 相手が3体ならこっちも3人で行こう


「うわっ!?正面からも化け物が!」

「クソッ!俺達はここで終わりなのか……」

「金を稼ごうと欲を出し過ぎたか!」

「どっちも引き受けるのは流石に無理だ!」

 なんか凄い勘違いされてるなぁ……これちょっと遊んじゃうか?




「あの4人を飛び越えて後ろのトカゲに攻撃するよ。前の奴らは無視で」

 左右の2人に指示を出して4人の頭上を飛び越える。槍を持っている白武と黒武の2人は棒高跳びの要領で4人を飛び越えてそのままサラマンダーの背中に着地しながら槍を突き立てるアクロバティックな攻撃を、僕は【ダブルジャンプ】で人を飛び越えてサラマンダーの上を取り、深淵尻尾で目を攻撃する。失敗してもそのまま顔に巻き付いて視線は切れるからどっちみちサラマンダーの歩みは止める事は可能だろう


「「「シャアァァァァ!?」」」

 槍の刺さった2体と目を潰した1体で4人を追いかけていたサラマンダー3体の足を止める事に成功した。サラマンダー3体を僕達が受け持ってヘイトもこっちに完全に移っているだろうからあの4人は無事に街まで帰還出来るだろう


「ひっ……」

 なーんで尻もち付いてるんですかねぇ?さっさと逃げて欲しいんだけどなぁ


「行け」

「「「「えっ?」」」」

「早く行け!」

 とりあえず逃げて欲しいのでぶっきらぼうに言う。言ってる間にもサラマンダーは暴れ回っているから4人の方に行かないように首を掴んで反対を向かせようとしている間に丁寧な口調とかやってられない


「お、おう!」

「敵じゃ、ないのか……?」

「良いから逃げるぞ!」

「あんなの巻き込まれたら堪ったもんじゃない!カーボンウッドは諦めてさっさと逃げるぞ!」

 やっぱりと言うべきかこの人達絶対ギルドで出されたクエストか何かで来たんだろう。プレイヤーぽくない所を見るにNPCのパーティがクエストを受けてるって所かな?


「とりあえず死んでもらおうか」

 サラマンダーの口から炎が出るが、背中をとっているので攻撃は当たらない。白武と黒武の2人もサラマンダーの背に乗り、槍で攻撃しているので炎攻撃は喰らっていない。何となく頭にドラゴンライダーって単語が浮かんだけどサラマンダーじゃトカゲらしさがあり過ぎてドラゴンライダーというには語弊がある気がするし、そもそも乗ってる奴を攻撃してるんだからライダーでもないよなぁ。とかどうでも良い事を考えていたら僕が乗っていた奴は頭部が破壊されて赤ポリゴンまみれになっているし、2人の乗っていたサラマンダーも動かなくなっていた。この2人ホントに優秀だわぁ


「よし、片付け完了と。あ、ついでにカーボンウッドを採りに行くのを手伝ってくれない?」

「「……」」

 白武と黒武の2人が頷く。この2人が持つ槍は形態変化をするからチェーンソーみたいな形で伐採作業をやってもらえるかもしれないし、残りのサラマンダーを倒して青く燃える木を独占出来る可能性も出てきた。既にあの4人は居なくなっているし、サラマンダー達の来た方向とかを考えながら3人で進んで行く事にした



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― 新着の感想 ―
[一言] 船はロマン~だおおきいーなー
[一言] カーボンウッド植林出来ないかなぁ...
[一言] そしてサラマンダーから助けてくれた蟲人の存在がフィフティシアの都市伝説に……
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