表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
623/1992

魔法の組み合わせ

「【アイアンニードル】【サンダー】」

 鉄の針と雷の魔法。直線的な電撃の魔法が鉄の針と一緒に飛んで来る事で針の間を電撃が飛び交う。魔法を組み合わせて単体向けの魔法を範囲攻撃にするのか。よく考えられてるなぁ


「展開!」

 攻撃が当たりそうなタイミングでイドの【光盾掌】を展開してみる。うん、ビームシールドだこれ


「やりますね……【クリエイトミラー】【フラッシュレイ】」

 空中に数個鏡の様な物が出てきてそこに反射しながら僕をレーザーが狙ってきた。下手に範囲魔法をぶっ放すより厄介だな。こうやって小さい魔法を組み合わせたら僕の場合、【ディスラプトマイン】だと1回じゃどちらかしか消せない。片方が消えてももう片方が攻撃可能だから対処が難しい。よく考えられている


「そっちこそ、やるじゃん【ミスティックミスト】」

 狂気圧を出したところでまだ距離があるし、一度使った相手にもう一度使ってそこまで効果があるとも思えない。やるなら至近距離で使うべきだろう。一度視線を切って今のうちに他の準備をするか


「【ウィンドカッター】……なるほどこの程度では消えませんか。【カウンタートーチカ】」

 なにあれ?なんかルクレシアさんの足元に3つ光ってる玉みたいな物があるけど……まさか自動砲台とかあるの?ルクレシアさん凄い手強いんだけど


「よし……やってみるか【ジェミニ】」

 正直行き当たりばったりな事をしようとしている。だがこれなら上手く行けそうな気がするんだ


「「ルクレシアさんの対応力を見せてもらおうかな」」

 そう言いながらルクレシアさんに向かって2人で走り出す。助走は付けないとね?


「これは……さっきのですか!」

 多分僕の姿は見えてないけど声が二重に聞こえているから僕が【ジェミニ】を使ったと理解しているんだろう。惑わされないようにと言いたい所だが、ここでもう一つスパイスを追加してあげよう


「【イリュジオ】」

 分身と一緒に左右にステップしながら途中で幻影を出す。幻影なら足場の状況も、重力も関係無い


「3」

「嘘っ!?」

「2」

「突っ切って」

「1」

「来るなんて!?」

 そりゃあ、あれだけ対近接陣を敷いて普通に突っ切ってきたらビックリもするだろう。その間に僕は、僕達は次の一手を打っている


「ふっ!」

 足場がまだしっかりしている場所で分身に踏み台になってもらい、上に跳ぶ


「くっ……」

 重力を感じる中、エゴの【光蹴波】を展開し、空中を一歩進む。多分本来ならもっと強い重力だったのかもしれないけど、【耐圧】が軽減してくれているのかもしれない。実際は分からないが、近付くにはもう一歩。【ダブルジャンプ】でルクレシアさんの上を取る


「えっ!?上も!?」

 ルクレシアさんが気が付いた時には強化された重力によって落下スピードが上がって威力も上がっている踵落としが上から迫る


「【バーストファイ……」

「【ノイジック】」

「うっ!?」

「終わりだ【フラッシュ】」

 そっちが近接キラーならこっちは魔法使いキラーにだってなれるんだ。魔法を使おうとしたタイミングで妨害をする。両耳を何とか塞ぎつつ、上からの攻撃を防ごうとしたタイミングで追い打ちの【フラッシュ】に追加で正面の幻影の胸部から深淵の槍を伸ばす。チェストブレイクアタックだが、それは【スペルバリア】に阻まれたみたいだ。じゃあ何回か突いてやろう


「そんな……がはっ」

 トーチカの反撃は確かに貰った。だが攻撃を受けたのは幻影の方で、トーチカから放たれた岩石みたいな物はそのまま通り抜ける。上にも1発トーチカの攻撃が飛んで来たが、そのまま踵落としで叩き割り、ルクレシアさんの首を捕まえて地面に押さえつける。狙う方が悪かったね


「はい、お疲れさん」

 まぁルクレシアさんもDEFが多くは無いように見えたから僕の一撃を受けて立っていられるかと言えば無理だろう。僕も正直【電磁防御】が発動したら負けを認めようと思ってたからどっちにしても1発勝負だったかもしれないな




「ありがとうございました。やっぱりハチさんには敵いませんでした……」

「これは相性の問題じゃ無いかなぁ?」

 魔法を破壊する事も出来るし、受け流す事も出来るからある意味相性で言えば最悪だったかもしれない。でもあの魔法の組み合わせはかなり良かったなぁ


「ルクレシアさんもあの魔法の組み合わせ方とか凄かったよ。最後は高威力をぶっ放してくるかと思ったからその前に終わらせたけど……」

「魔法の組み合わせは独自で頑張りました。確かに最後に高威力魔法を使おうとしましたが、やっぱり容赦のないハチさんには通用しませんでした」

 そういう言葉のナイフは結構突き刺さるんだよ?まぁ慣れというかスルーするけどさ?


「でも純粋な魔法勝負なら完全に僕の負けだよ。僕を構成する中で比率で言えば魔法よりもスキルの方が多いから」

「いえ、あの分身魔法と幻影魔法の併用は相当制御が難しいハズです。それにあの黒い力……勝ち目は最初から無かったんでしょう」

 まぁ慣れるまで中々難しかったしなぁ


「とりあえず今日はこれで終わりにしましょう。また今度ね」

「星座の件。しっかり纏めておきます」

 戦闘も終わった事でしっかり用事も済ませる事が出来そうだ。最初から本を求めて来たんだし、本当になんで戦闘になったんだか……



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 老若男女平等パンチ! NPCのHP1とか普通に死ぬ直前では?と思うんだけど、大丈夫なの?
[一言] 相手が女でも容赦のない男、ハチ君。 そうだね男女平等だよね
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ