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600/2003

島、任せます

「じゃ、トーマ君も釣り頑張ってね?」

「色々と言いたい事もありますが……はい頑張ります!」

 トーマ君にエールを送ってフォーシアスの街に向かう。途中で話しかけられたらガン無視して泉で空島経由でルールイアまでワープで行くか




「あれ……あの人」

「やっぱそうじゃね?」

「お願いしてみる?」

 隠れないでフォーシアスの街を歩いたら滅茶苦茶見られた。やっぱり僕には日陰を歩くのが一番合っている気がする


「……っし、走るか」

「「「うわっ速っ!」」」

 フォーシアスの街に入って大通りを歩いているだけで何か話しかけられそうになる。話しかけてくる前にさっさと泉まで逃げこもう。【パルクール】があればある程度人を回避して進めるし、人混みを越えて追いかけて来る事が出来るのならやってみろ


「いやぁ、改めて見たけど……やっぱすげぇわ」

「なんだあの身体能力……」

「あんな人かも分からないの捕まえられる訳ないよ……」

 小さな人混みは【ダブルジャンプ】で飛び超えて、大きな人混みは壁に向かって飛んで壁を走って先に進む。誰にもぶつからないように人とぶつかりそうになったらサイドステップとか急速でターンして回避しながら進めば追手は追いつけないだろう


「やっぱり僕、もうお尋ね者と言っても過言じゃないよな……」

 海外逃亡ならぬ海底逃亡か。ほとぼりが冷めるまで……って冷める事はあるんだろうか?まぁ新人とかも居るし、僕が行動を起こさなかったらある程度他に目立つ人も出てくるだろう。海底と空島の村側だけに行動を絞るか


「メッセージも全拒否にして集中出来る環境にして、レベル上げだ!」

 こうしてしまえば全力でレベル上げ出来る。あとは僕がレベル上げしている間に誰か別の人が有名になってくれれば皆の興味もそっちに向くだろう。そうなれば僕も動きやすくなる




「という訳でこれから姿を隠すつもりだから城の方はジェリスさんとヘックスさんに、街は姫様とゴブリン達に任せるよ。村とか教会の方には顔は出すからさ」

 とりあえず住民説明会的な事を教会付近でする事にした。空島の街の方にはいかないから情報収集とか、管理とかトラブル解消は村の皆に任せる事にする


「経験を積む為に人々の前から姿を消すのだな?」

「あの試練も突破したから準備は出来たという訳だな。頑張るのだぞ?」

「島の事は任された!」

「お気をつけて…」

 アトラ様、ヴァイア様、ヘックスさん、メリアさんの何だろう……上位層メンバー?TOP4?とりあえずこの島のリーダー格の4人にエールを貰った。正直戦闘出来ないここなら問題があっても小競り合い程度だから問題は無いと思うけど……


「ハチの事を聞かれてもちゃんと黙るぞ!」

「「「もちろんです!」」」

「ワイは村にずっと居るけど、姫さんみたいな人と会う奴は気を付けるんやで?」

「深海魚とか料理してみたいから、余裕があったらついでに獲って来てくれるか?」

「あ、私の分も頼むわ!」

「ぽよぽよーぽよ!」

 姫様達とミミックさんは秘密を洩らさないように注意、村の初期メンバー3人は深海魚を獲ってきて欲しいみたいだ。ちのりんが魚っぽい形をしているし、ワリアさんとドナークさんも直接言ってきた。アンコウとか居るかなぁ?


「お気をつけて」

「お土産位持ってきなさいよ?」

 ソイルさんはお腹減ってないから武士口調じゃない。なんか武士口調じゃないとソイルさんしっくりこないな……エアラさんは相変わらずツンツンしてる


「まぁお別れという訳でもないですから」

「師匠の行動範囲広すぎでは?」

「いって、らっしゃい」

 ミリアさん、モニク、イアさんもそれぞれ頑張れと言っている事にしよう


「ハチ、頑張れー!」

「更なる強さを手に入れる事を願っています」

 ホーライ君とパーライさんもパチパチ小さな電気を発生させながら祝福?してくれているのだろう。次帰って来る時にはしっかり強くなっていないとなぁ……


「じゃ、行ってきまーす!」

 近いし教会の泉から行かせてもらおう


「ちょいちょいちょーい!何か門出っぽいのになんで呼んでくれないねーん!」

「あ、ウカタマの事忘れてた」

 いつの間にか社から猛ダッシュでこっちに向かって来たウカタマ。社経由でこの空島にも来れるんだったな……


「いや、別にちょっと深海でレベル上げしてくるだけだし……」

「どんだけ非常識な事言ってるか分かってる?分かってないよね?それだけは分かるよ?」

 何か言い負けた気がするが、気が付いてない感じで流せば問題無い


「島の皆に僕が居ない間の管理任せてただけだからウカタマには何も言わなくても良いかなぁって」

「たまにこっちに来て作物の状態とか確認してるんですぜぇ?旦那ぁ?」

「おぉ、それはありがとう!ほら、お礼に喉撫でてあげるー」

「くぅーん」

「チョロい……」

 これで神様なんだから僕は心配だよ


「一応、街の方に行かないだけで村に帰っては来るつもりだから、ウカタマにはそれ程影響が無いはずだよ。だからこれからも作物の様子を見てくれると嬉しいな」

「あっそうだ。たまに飯綱を連れてきても良いか?」

「連れてこれるのなら良いと思うよ。まぁ街の方に連れて行くと厄介事になるかもしれないけど……」

 僕が居ない間に街に行って問題が起こっても困る。村の方なら大丈夫だと思うけど、街の方はやめておいた方が良いと思う


「分かった!これで待ちきれなくて勝手に作った社も十全に機能するぞ!」

 やっぱり勝手に建ててた物だったかぁ……


「んじゃ改めて行ってくるよ。島の事は頼んだよー」

 皆に別れの言葉を残し、レベル上げを開始する為に海底都市ルールイアにワープした



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― 新着の感想 ―
[良い点] お見送りの友人(オール人外)達が優しい(ほっこり
[一言] 流石ハチ君だぜ!ぶれない!! あ、600部分おめでとうございます!
[一言] 600話おめでとうございます♪ >「やっぱり僕、もうお尋ね者と言っても過言じゃないよな……」 まぁ毎回イベントやらある度に捜索されてるもんね~www >まぁ新人とかも居るし、僕が行動を…
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