表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
572/2001

地上に帰還

『三稜鏡帝の執事服 を入手しました』


「これ以上話していたらハチに悪い。これからは気ままな空の旅をするよ」

 それだけ言い残してプリズムカイザーは何処かへと飛んで行ってしまった……


『特殊クエスト 取り戻す色彩 をクリアしました』


「マジで皇帝だったのか……というか、皇帝が何処かに飛んで行っちゃったけど大丈夫なんだろうか?」

 皇帝なら他のプリズム達を纏めるとかした方が良いんじゃないのかと思ったけど、僕が勝手に作った皇帝だと国も何もあった物じゃないから名ばかり皇帝なのかも……


「皇帝の行方を追うのも良いが、そろそろ地上に降ろしてもらえないだろうか?」

「おっと、ごめんハスバさん。とりあえず降りますか」

 この3人なら10mくらい飛び降りても問題無いだろう。足場を用意しながら飛び降りて行こう。ついでに装備を確認しよう


 ---------------


 三稜鏡帝の執事服


 レアリティ ユニーク


 STR +100

 INT +100

 AGI +100

 DEX +100


 耐久値 破壊不可


 特殊能力 執事の誇り(※1) プリズムチャージ(※2)


(※1 この服を装備している間は執事として様々な事に対応出来る ※2 属性を1つ保存し、使用出来る)


 エレメントプリズムの皇帝から渡された執事服。これを着れば我儘王女様や意地悪王子、性悪王女等からの無茶振りだろうと乗り越えられるだろう……


 ---------------


 説明曖昧な奴だ……これは実際に使ってみるまで何が起こるか分からないぞ……


「そういえばどんな物貰ったんだい?」

「着地したら着てみます。ここで着たら足場を用意出来なくなって、皆揃って落下死しますよ?」

 あくまで【精神防壁】で仮の足場を用意して地上まで降りて行っているので、ここで着替えてしまうと【精神防壁】を使用出来なくなってしまうので装備を変える事は出来ない。地上に降りて安全を確保してから着てみよう


「ハチさん本当にいつも危険と隣り合わせですね。これだけ危険だからこそ、あれだけの力を持っているんでしょうか?」

「さぁ?皆も困った時は棒を投げて進む道を決めたりしてみたら良いんじゃないですかね?」

 僕は大体何処に行こうか悩んだ時はそうしてるし……


「あのでっかいプリズムは何処に行くんでしょうか?」

「さぁ……何処に飛んで行くのか僕には分からないな」

 風に揺られて飛ばされていた様にも見えるし、自らの意思で行き先を決めて飛んでいた様にも見えたプリズムカイザー。また何処かで会う事があったらその時は国を作っていたりするんだろうか?だとしたら天空でプリズム達の楽園でも作って欲しいなぁ。夜に見つけたら絶対綺麗だろうし……


「にしてもハチさんって飛行は出来なくても落下に関してはどうにか出来るんですね……」

「まぁ手段は2つ3つあるかな。え?紐無しバンジーがしたい?しょうがないなぁ……」

「ちょっと待っ……」

 チェルシーさんが落下に対して知りたいというのなら仕方がない。一度足場を消して20mくらい落下する


「きゃあぁぁぁぁぁ!」

「ハチ君!?ちょっ!?これは流石にこれはぁぁぁ!」

 ハスバさんは申し訳ないが道連れだ。まぁ楽しんでくれるだろう


「よっと」

「「ぐえぇっ」」

 空中で紫電ボードを出して落下速度を緩める。ボードに乗っているのは僕だけなので、魔糸で繋がっているだけの2人はお腹に負荷が掛かっているだろう。何か絞り出そうな声を出していた


「とまぁ、こんな感じで落ちる事に関しては別に問題は無いんですよ。上に上がるのは方法がほとんどないですけど」

【精神防壁】も上に足場として防壁を展開して上を目指した事はあったけど、それに関しては高さに制限があるみたいで空まで防壁階段で駆け上がるって事は出来なかった。それこそ飛行魔法か飛行生物、飛行船でもない限り空へ上がる事はとても難しいのだろう


「こんな感じ~じゃなくて!急に死にそうになる事は止めてくださいよ!?」

「そうだぞ!こんなタマヒュン味わう準備が出来ていなかった!もう一度やってくれ!」

 この違いである。流石はハスバさんだ


「そう?じゃあもう一回……」

「ストップ!私が悪かったです!だからもう急に落下するのは勘弁してください……」

 まぁこのくらいで許してあげよう。これ以上やったらチェルシーさんが泣き出すかもしれない。後は地上まで遊覧……とはいかないけど、紫電ボードでゆっくり落下してある程度の高さまで来たら防壁でジャンプ降りにしよう




「よっと、これでもう安全圏ですね」

「ふぅ、マジで生きた心地がしませんでしたよ……」

「いやぁ、楽しかったがこれ……下手にハチ君が何かを見つけたからってついて行ったら場合によっては死ぬな」

 確かに今回は(一応)何とか安全に地上に帰る事が出来たけど、今後もついて来たいと言われても安全に帰せる保証はない。今回は無かったけど、空で鳥型のモンスターに襲われる可能性もある。それを考えると今後ついて来たいと言われてもたまには断る事も考えた方が良いかな……


「これからはついて行きたいって言われたとしても断ろうかな……」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 〉「ちょっと待っ……」 どうせ懲りないんだから、偶にはこのくらいはねw 〉下手にハチ君が何かを見つけたからってついて行ったら場合によっては死ぬな 許可取っていけば多分大丈夫。だめなら断ら…
[良い点] >執事服 また、新たな姿が増えますね。 そして明らかに不穏な説明文。厄介事(クエスト)の気配が匂い立ちますねぇ まあ、先んじて対応できるアイテムが手に入ったと喜んでおきましょう
[一言] >「まぁ手段は2つ3つあるかな。え?紐無しバンジーがしたい?しょうがないなぁ……」 ハチえもん「しょうがないなぁ~チェルシーさんは~お空の自由行動~♪(自由に動けるとは言っていない)」 …
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ