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565/2002

プリズム達の実験

「よし、今日も調査だ」

 ハスバさんとのダンス練習を終えてから、サーディライに飛んで来てプリズムの観察。今日は属性結晶を持ってきたからこれで何か変わったりするのかも検証だ


「おっすー、じゃあ今日も見させてもらうよ」

 返事は無いけど、向こうもこっちに危害を加えるつもりも無いみたいだし、今日も観察してみよう


「さぁ、どうなるかなぁ」

 まずは近くで数個の属性結晶をプリズムの近くに置いて離れて見る。属性結晶だと食べたりするのかな?


「おっ?興味ありか」

 今見ているのは氷の粒を纏っているプリズム。そのプリズムは氷の属性結晶に近寄っている。他の属性結晶には見向きもしていない。同じ属性の物には惹かれるのかな?


「ただ惹かれているだけなのか、それとも何か吸い取ってるのか?」

 急に接近したらビックリして逃げちゃうかもしれないので、プリズムが何か動きを見せるまで待つ


「食べてる訳では無さそうだな」

 とりあえず10分くらい見ていたけどただその属性結晶に近くに寄ってただけっぽい。同じ属性に引き寄せられているのなら他のプリズムも属性結晶を使えば一か所に集める事が出来るのでは?


「このプリズム達が複数纏まってる所を見た事無いし、これで集めてみるか」

 プリズム達は草原に何体も居る事は居るが、数体が纏まっている事は無かった。必ず1体で居るのは昨日見ていた時に気が付いたから、いつか1か所に集めて並べて見たいと思ってたんだよねー




「良い感じに纏められたな!にしてもプリズム達にあんな特性みたいな物があるとは……よーし次は……」

「あっ!本当に居た!」

「マジでエレメントプリズムを観察してやがる……」

 なんだ?今こっちは良い所なのに……


「おい、ちょっと」

「とりあえずこれはメモしておこう」

「ちょっと!」

「なんですか?今忙しいんですが」

 僕に声を掛けてきたのはジェイドさんとガチ宮さんだ。勿論覚えているけど、今はプリズム達の事をもっと知りたいから話しかけないで欲しい


「なんだ?攻撃出来ない事情でもあるのか?だったら代わりにこんな雑魚共片付けて……」

「邪魔しないでって言ってるのが分からないんですか?」

「そ、それはっ!?」

「ど、どうしたガチ宮?」

 ガチ宮さんは見た事があるだろう【違法改造】済みの野戦生薬をチラつかせる。邪魔をするならこれを飲ませるぞと脅迫する


「僕は今、このプリズム達を観察したいんです。邪魔をする気なら受けて立ちますが、人のやりたい事を邪魔してまでの用なのか。それを考えてからにしてくれますか?」

「す、すまなかった……俺達の要件はそこまでの用じゃない。ジェイド、帰ろう」

「え、だが……」

「あれはヤバいんだって!」

【違法改造】野戦生薬の苦さを知っているガチ宮さんは必死になってジェイドさんを止める


「邪魔して悪かった。もし、良かったら時間がある時にフォーシアスにあるギルドに来てくれないか?」

「……考えておきます」

 考えておくだけね?


「アイツ……やっぱ只者じゃないぜ?」

「彼の邪魔をしたら本当に殺されるかもしれない」

 あれだけ敵意丸出しで言っておけばこれ以上絡んでくる事も無いだろう。これでプリズム達の調査に集中出来る




「いやぁ、まさかプリズム達が磁石みたいな性質を持っているとはなぁ」

 プリズム達がどうして単体でしか居ないのか、それは僕がプリズムを属性結晶を使って移動させている時に他のプリズムとの距離が近くなりそうな時に一定の距離を保とうと、僕が結晶で引っ張っていなかったプリズムは離れて行った。だから試しに触れても問題無さそうな地属性っぽいプリズムを氷属性結晶を地面においてそれに寄っていた氷のプリズムに向かってゆっくりと手で押してみたら近付くにつれて抵抗感がドンドン増していき、お互いに反発してるような状態だから複数が同時に近くに居ないと言う事が分かった


「属性結晶みたいな属性がある物にプリズムが寄ってくる、プリズム同士が近付く事は反発でまず無い」鉄にはくっ付くけど、同じ極同士じゃ磁力を超える力で無理矢理しないと絶対に付かない。磁石のような特性と言っても過言じゃないと思う。だからこの特性を使ってプリズムを各属性結晶で誘引して、自然には起こらない位近くに別属性のプリズムが居る状況にしたところであの2人が邪魔しに来た。これからって時に邪魔されて僕も大分不機嫌だったと思う


「もし、磁石と一緒ならこれでどうなる?」

 本当に磁石と似ているのなら、プリズム達の間にお互いと同じ属性結晶があれば反発力を越えてくっ付いてもおかしくない。鉄を間に挟めば反発しあう磁石だってくっ付く


「おぉー!出来た!」

 地面に置いた属性結晶を一度拾い上げて魔糸でくっ付けて、一応安全の為に【イリュジオ】の僕に持たせてプリズム同士の間で持っておく。核の高さ位でキープしていたら、2体のプリズムが属性結晶を挟んでくっ付いた。氷と地の2属性を纏うプリズムがその場に誕生した


「という事は、この場に居る全部のプリズム達を繋げる事も可能?」

 属性結晶でお互いの反発力を上回っておけばプリズム達をリング状に繋げたりも出来るんじゃないか?


「よし、やってみよう!」

 気になったらならやってみるしかないよね



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― 新着の感想 ―
[一言] ジェイド……、お前まだ上位?プレイヤーの肩書が通じると思ってるのかいな(・_・;) 普段こういう対応されないんだろうなぁ。 なにか用件があるにしても礼儀を欠き過ぎである。どんな状況であれ相…
[一言] やばい匂いしかしないw
[一言] >「なんだ?攻撃出来ない事情でもあるのか?だったら代わりにこんな雑魚共片付けて……」 >「邪魔しないでって言ってるのが分からないんですか?」 良かったな、事前に声を掛けたから生きてるぞ♪w…
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