表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
559/1996

練習準備

「うーん、とりあえずあんまり激しいダンスは無いと思うんだよなぁ……」

 それなりにダンスが題材の映画とか動画を見てみた。1日経ってしまったけど、中々情報としては良い物が集まったと思う。まぁ映画の方はかなりの確率で恋愛映画だったけど……ゆったりした音楽に合わせて男女ペアでダンスして、2人の仲が盛り上がってきたら激しい曲調になって……みたいな流れを良く見たけど、正直そんな事ある?と、どの映画も疑問符が浮いて、あまり内容自体は楽しめなかった。やっぱりどうせ見るならアクション映画が良い……じゃなくて、城のパーティーでも多分そんな事になるのはまず無いだろう。スローテンポの曲を中心に練習しておけば良いかな?


「まぁ激しい曲調はスローテンポな物をしっかり踊れるようになってからだな」

 まずはハスバさんと練習をしてキチンと踊れないとね?


「ある程度色んなダンスの種類は何となく分かったし、後はハスバさんと実際に会ってやってみるか」

 まぁプレイヤーを集めてダンスパーティーをするとなるとそこまで難しいダンスは要求されないと思うけど……


「さて、始めますか!」

 ログインしてハスバさんにメッセージを送ろう




「おい、聞いたか?」

「何を?」

「指揮官がサーディライのダンスパーティーに参加するらしいぞ?」

「え?相手誰?」

「それが分からないんだって……」

「本人に聞いた?」

「お前聞けるか?」

「いや……無理だなぁ」

 なんかログインしたら空島のプレイヤー達がざわざわしていた。んーどうしよう?話しかけてみるべきか?


「ちょ!?やばっ!」

「あっ、お、おはようございます!」

「おはようございます。まぁもうお昼過ぎというか夕方近いですが……」

 なんかいつの間にか僕がダンスパーティーに参加する事が広まっている?


「なんか凄い焦っている様ですが、大丈夫ですか?」

「だ、大丈夫です!」

「問題有りません!」

 絶対問題がある時の言い方なんだよなぁ……


「何か聞きたい事でもありますか?」

「あ、いやぁ……」

「特には……」

「そうですか、では僕も色々やらないといけない事もあるのでこれで」

 聞きたい事が無いのならさっさと準備しよう。まずハスバさんを城に呼ぶ前にジェリスさんに城に人を入れるという事を先に説明しておかないと


「おーい、ジェリスさんやー?」

「何か問題でも起きましたか?」

 城の前に居たジェリスさん。今は門番中だったようで要件をすぐに伝えられる


「問題は起きてないんだけど、これから友達を1人を城に入れたいから先にそれだけ言っておかないと多分追い返しちゃうと思ってね」

「了解です。因みにですが、そのご友人は人間ですか?」

 ちょっと前にあれだけ連れてきたら流石に友人が人間かどうか疑うのも仕方が無いか……


「人間ですよ。もしかするとちょっと奇妙な恰好をしてるかもしれませんが、変な恰好をしているだけで良い人ではあるので、その人が来た時は止めないでくれると助かります。城に入ろうとした時に名前を聞いてハスバカゲロウと言ったら通してあげてください」

「ハスバカゲロウ?あぁ、よく城修復の為に寄付をしている妙な恰好な奴ですか。アイツが来たら通してやれば良いんですね?」

「そうそう……ってなんかちょっと喋り方おかしくない?」

「そうですか?別におかしなところは無いと思いますが」

「何かもうちょっと僕に対して不遜だった様な気がするんだけど……」

 なんかいつもより物腰柔らかいというか、優しいような


「あれだけの素晴らしい方々がハチは優しくて凄いと話を色々聞かされたら貴方に対しての認識を変えるべきでしょう。これまで不遜な態度で申し訳ありませんでした」

「うーん、僕としては今までの態度で接してくれた方が嬉しいかな。無理して変えないでそのままで居てくれた方がジェリスさんらしいというか……」

 別にMとかそういう話じゃなくて、ジェリスさんは多少不遜な方がジェリスさんらしいと感じるから変に敬うとかしてほしくない


「む、そうか……だが、見直したのは本当だ。最初は渋々始めたが、今なら胸を張ってこの島の警備担当だと言える」

「そっか、それなら好きにして」

 それが良いと言うのならそれでもいい。無理しないのが一番だ


「まぁ今までのような話し方が良いと言うのなら、可能な限りそうする。とにかくハスバカゲロウという人が来た場合は通して良いと、そういう事だな?」

「うん、あとはこれから何日間か城でやらなきゃいけない事があるから、もし何か島で起きたのなら僕に一言知らせて頂戴」

 これで、いつでもハスバさんを呼べるわけだ。でもまずは先にダンスする場所を決めよう




「この部屋とか良さそうだな。ハスバさんを呼んで、来るまでに掃除しておくか」

 お互いに午後から出来ると曖昧な言い方をしたから、正確な時間は決めてない。今から出来ますか?と声を掛けても来るまでに時間も掛かるだろう。その間に城の1階にあった壊れていないダンス出来そうな部屋があったので、掃除をしておこう。時間の有効活用だ



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] >「まぁ激しい曲調はスローテンポな物をしっかり踊れるようになってからだな」 >まずはハスバさんと練習をしてキチンと踊れないとね? 所でそのダンスだが、どちらがどちらのパートを担当するのかな…
[一言] 映画を見る事が少ないから、映画で踊ってるものと聞いてまず浮かぶのが『BACK TO THE FUTURE』シリーズであって 確かにやや激しめな躍りがあったなぁ。と思った。
[一言] >正直そんなことある? インド映画も唐突に踊りだすから、まさにそう思う
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ