大集合
「ここが新しい場所……」
「大きい、あの門、何?」
「あれは…冥界と繋がっている門…ですね」
「ここが師匠の島ですか!今後はここで生活するんですね!」
よしよし、不満は無さそうで良かった
「とりあえずここならそこまで大量に来るって事は無いと思うから頑張ってみて」
モニクがどれだけシスターとして頑張れるのか……もし、上手く行かなくてモニクが辞めたいとか言ったとしてもモニクだったらアストライトの方に保護とかしてもらえるんじゃないかな?まぁまずは村の皆とも会わせた方が良いか
「そうそう、この島には人以外にも色々居るから」
「え?それってどういう……」
「セーレさん、ちょっと村の皆連れて来てくれる?」
「連れて来ても良いが、その前に1つ聞かせろ。何で悪魔がシスター何かやってんだ?」
当然と言えば当然の質問だ
「前に話したよね?僕が悪魔と戦ったって。その悪魔がコイツだよ」
「倒した悪魔をシスターにするって……お前悪魔かよ」
悪魔から見てシスターにされるってそんなに嫌な事なのか……
「セーレさんもやります?教会のシスター」
「俺は絶対にお前とだけは敵対しないわ……もちろんシスターもやらん!」
「そっかー、男の娘悪魔シスターとか需要ありそうなのに……」
「限定的過ぎるわ!とりあえずさっきの奴ら連れて来れば良いんだろ……ほら」
パチンと指を弾いたら目の前に村の皆が現れた
「ん?ここは……」
「急に呼び出してゴメンね?新しい住人として僕の弟子?と前にドナークさんに教えてもらった棄てられた教会の面々を連れてきたんだ」
「教会の面々……また凄い面子を連れてきたもんだ」
「ハチさん…凄い方々と…お知り合い…なんですね?」
どっちも相手を凄いと評しているが、この謙遜合戦的なのはやっぱりやっちゃうよなぁ……ここまで来たらせっかくだしパンドーラを使ってウカタマと白武と黒武も呼ぶか
「おーい、今3人とも来れるかな?」
パンドーラのマイク部分に話しかける
「ん?今か。行けるぞー」
「「ドンドン」」
ウカタマを呼びたい時ってまずオッケー貰えるし、暇なのかな?あの2人も何かを叩いている音が聞こえるから呼び出してオッケーみたいだ
「カモン!ウカタマ、白武、黒武!」
呼び出すのに最低限のMPを使って3人を呼び出す
「呼ばれて飛び出るウカタマさんだぞ?」
「「……」」
ミニウカタマが狐状態であざといポーズをしている間に、ミニ白武と黒武はご命令をと言わんばかりに二人並んで片膝を突いて待っている。僕には完全にウカタマの方が引き立て役に見える
「一応紹介すると、こんなのでも豊穣の神様です」
「はーい、こんなのでも神様でーす!って誰がちゃらんぽらんやねーん!」
そんな事は言ってない。だが、ノリツッコミの要領で僕の近くに生えていた花が急激に伸び、その花の葉が僕の頭をソッと叩いたのを見て皆驚いているし、挨拶のインパクトとしては充分じゃ無いだろうか
「一見ふざけているけど、これでも結構助けてもらってるから感謝も尊敬もしてるし、自分の国を持ってるからかなり偉いんだ。もし、この島で見かける事があったら優しくしてあげて」
「ハチ?そういうネタバラシはもうちょい後にしてくれない?せっかくの衝撃が……」
「それに関してはもう充分だと思いますけど?」
だってもう皆口があんぐりしている。そりゃあ神様なんて早々会える訳が無いからね
「ハチ……一応神と繋がりがあるとは分かっていたが、配下にしているのか……」
アトラさんそういえば僕が持ってる称号とか分かるんだっけ。でも完全にどんな称号なのか理解してる訳じゃ無いのかな?
「配下じゃなくて困った時に手を貸してもらうって感じだから上とか下とかじゃなくて大体対等な関係だよね?」
「ハチとは友達だからな!」
やっぱり、友達って公言してくれると嬉しいな
「サンキュ、他にも黒い金属の巨人とか、黒い粘液生物とか、影の精霊とか友達は居るしそれに……」
「この集まりは何事だ!」
「おっ、来た来た」
皆に話していたら1人、白い翼で飛んで来た
「お仕事ご苦労様ジェリス。この人達は新しくこの島の住人になる人達だから心配要らないよ」
「そういった事は早く話してくれないと……というかそもそもそこに居るのは悪魔じゃないか!」
「そういうジェリスだって天使かどうか怪しい存在になったでしょ?」
「うぐっ……それは……」
悪魔がどうこう言い出したらすぐに言い返す準備は出来ていたので正直これは想定済みだ
「とりあえず紹介!この人はジェリス。一応元天使って言うのが正確かな?説得してこの島の住人として治安維持とかしてるよ。真面目に頑張ってるからこの島の事はジェリスに任せてるって言っても過言じゃ無いね。ジェリス。こちらの面々は僕の友達だよ。僕より強いのが結構居るよー?」
「お、お初にお目にかかります……」
明らかに僕より強いって言ったら委縮したなぁ……
「皆良い人達だから仲良くしてくれると嬉しいよ。そして、もう一度言っておくね。空島にようこそ!」
僕の友達が空島に大集合だ