教会お引っ越し
「じゃあ、話をつけてくるからちょっと待ってて」
「おい……ハチお前、悪魔に教会運ばせるってお前相当ぶっ飛んでるな?他の悪魔だったら右ストレートでぶん殴られてる所だぞ……」
悪魔ってそんなに教会と……って当然か。魔物が弾かれるような所が悪魔を弾かないと考える方が難しいか
「ここは結界とか無いから悪魔でも入れるんだよ。かく言う僕も普通の教会は弾かれて入れないんだよね」
「お前やっぱり悪魔なんじゃねーの?そっちの方が納得出来るわ」
「とりあえずもう供物は渡したんだから僕の言う事は聞いてもらうよ?あと、右ストレート出して来たらその腕へし折ってやるから」
「出来そうな事言うの止めろ。とりあえず待ってるから早い所話をして来てくれ。あまり長時間ここには居たくないからな……」
セーレさんは中庭から飛び出して外で待っているみたいなので中に入って誰かと話をしよう
「おーい、誰か居るー?」
「はい…何でしょう?」
すぐにメリアさんが出て来てくれた
「引っ越し先の準備が整ったんですが、どうでしょう。今から行けますか?」
「あらあら…もう…整ったんですね」
「はい、やっぱり辞めておくとかなら無理にとは言いませんので」
そこは意思を尊重しないとね?あの時から心変わりしてるかもしれないし
「いえ…皆…楽しみに…していたので…行けるのなら…行きましょう」
良かった。全員行けるみたいだ
「分かりました。他の皆は?」
「今…来ると思います」
じゃあ皆が来るまで待つか。ついでにシスター服を着ておいて……これでセーレさんが万が一悪さをしようとしたとしても圧を掛けられるだろう
「とりあえずこれで……あっ!師匠!」
「あれ?その荷物は?」
何やら大荷物を持ったモニク。まさか引っ越し準備でもしていたのか?
「ここを離れる事になるのならこの周辺で取れるアイテムを今の内にと少し集めておきました。それがこれです!」
なるほど、確かにその考えは良い考えだ。最後にアイテム収集して、蓄えてから新しい所に行く。それなら万が一何も無い所に行ったとしても最初はある程度やりくり出来るだろう。意外と考えてたんだな……
「引っ越し先の準備が出来たんだけど、今から引っ越ししても良いか聞きに来たんだ。もし、まだ準備が必要とか、やっぱり心の準備がとか……」
「もう準備万端です!全員いつでもオッケーです!」
「「うん」」
なんか修学旅行みたいだなぁ?
「じゃあ皆は教会の中で待ってて?僕が次に教会の扉を開けた時には新天地だから」
皆の心の準備も完了したみたいだし、セーレさんを呼びに行こう
「おーい」
「んー……どわぁ!?ち、近寄るなぁ!」
「どわぁ!?ってどうしたの?」
「ん?その声……ハチか!?」
シスター服の恰好だから分からなかったか
「うん、そうだよ。とりあえず皆準備出来たから空島に戻ろう」
「まずはその恰好の説明をしない?」
「えー?セーレさんが言う事聞かなかったらお仕置きする為だけに着てるとか言った方が良い?」
何かセーレさんツッコミ系な感じがするし、ちょっとボケてみようかな?
「あのさぁ?ハチの対策ってマジで俺、消滅の可能性あるからね?気に入ってるから言う事聞くって言ってるじゃん!?」
「地獄じゃ刺激的な事とか無いかなぁと思って……」
「生命の危険を感じる程の刺激とか要らねーよ!?」
これはモニクとはまた違った弄り甲斐があるな?
「まぁクッキーでも食べて落ち着いて」
「お、おう……んー、サクサクで美味い!ってこれ俺が土産で持たせた地獄ッキーじゃねぇか!」
「一応こっちでの知り合いに食べさせてみたら美味いって言ってたし、もう少し貰った方が良かったかなと、そういえば地獄ッキーって供物になる?」
ボケつつ、気になった事を聞いてみる
「相手は選ぶが出来なくはない……ってくらいだな。欲しかったらもっとやるから俺に心の安寧を寄越せェ!」
「ごめんごめん、この教会全体と中に居るシスター達を運んでくれたらもう運んで欲しい物は今の所無いからゆっくり休んで」
揶揄い過ぎても良くないし、この辺で止めておこう
「まったく……さっきの空島に戻るぞ!」
「え?……え!?」
セーレさんが指を鳴らしたらいつの間にか僕とセーレさんは空島に戻っていた。泉を使ってないのにワープ……ひょっとして今僕はセーレさんに運ばれたのか?
「で、何処に設置するんだ?」
「え?あ、あぁ……えーっと、あの門の近くに……」
「どの辺だ」
「!?」
冥界と繋がる門のすぐそばにワープした。セーレさんが得意げな顔をしている。やっと僕を驚かせたと喜びの感情が表情から見て取れる
「で?どの辺にするんだ?」
「じゃ、じゃあもう少しだけ門から離れた所で……やるじゃん」
「ふっ、これが悪魔の力って奴よ!ふぅ……」
自身の力を見せつける様なセーレさん。戦闘になったらワープは厄介極まりないよなぁ……でもなんか疲れてるっぽいから自分を飛ばすのは意外と難しいのかな?
「この辺が良いかな。じゃあ頼むよ」
「よし、それじゃあここに出すぞ」
光が村の時の様に集まり、遂に空島に教会が現れた




