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53/2001

ワリアさんとおでかけ

 イベントの情報を色々見ていたらカップ麺にお湯を入れた事を忘れていた。あーあぁ、麺がものすっごい伸びてる……これもう汁が無いじゃん……


「んー……あんまり美味しくないなぁ……」

 完全にイベント情報の見過ぎで時間が経ったカップ麺はあんまり美味しくない。失敗したなぁ


「まぁ失敗したけど今度からは気を付けよう。案外これも良い……良いんだ!」

 自分に言い聞かせて伸びきった麺をズルズル食べる。さっさと食べてアルターの方で何か美味しい物でも作って食べよう。気分だけだとしてもこの失敗料理(カップ麺)で終わるつもりは無い!




「んん……あっドナークさん。おはようございます」

「おぉ、ハチおはよう。まぁ今は夜だけどな?わりぃ装備はまだ出来てないんだ」

「作ってくれるだけでも嬉しいんでゆっくりで良いですよ」

 アルターに入るとドナークさんが鋏で切ったり糸で縫ったりしていた。まだ出来ていないのなら川とかに行って釣りでもしてみるかな?


「夜かぁ、ちょっと川にでも行ってみます。何か釣れるかなぁ?」

「夜は昼に出てきた奴とは違う奴らが出てくるからな。まぁ今のハチなら大丈夫だろうけど気を付けてなー」

「はーい、行ってきまーす」

 ドナークさんの家から出て、外を見渡す。月の光で辛うじてだけども景色も見える


「村を出る前に松明でも作った方が良いかな?でも手塞がっちゃうんだよなぁ……目が慣れれば暗くても行けるかな?」

 幸い視界ゼロという訳では無いのでこのまま出発しよう……でも心配だから村の誰かに川の場所を聞いてから出発しよう。夜だからね


「誰か居るかな……おっ、ワリアさーん!」

「ん?おぉ、ハチ。どうした?」

 丁度何か背負い籠の様な物と竿を背負ったワリアさんが目に入ったので声を掛けた


「ワリアさん何処か行くんですか?」

「あぁちょっと魚を取りにな?ハチも来るか?」

「丁度僕も魚が欲しかったんでついて行きます!」

 これは渡りに船だ。ワリアさんに川まで連れて行ってもらって一緒に釣りをしよう


「よし、そういえばハチは釣り竿は持っているのか?」

 ワリアさんに聞かれたので自分で作った釣り竿を見せる


「これです」

「ほぉ……ん!?ちょっと待て!これはフックの実か?」

「あぁなんか何処かで服に引っかかってたので針になりそう物だったから使ってました」

「ちょっと家から針と錘取ってくるからそのフックの実をくれないか?」

 ワリアさんが目の色を変えてガシッと僕の両手を掴んでくる。目は無いけど


「あの、これ一回使っちゃってるんですけど……魚も食い付いた事ありますし……それでも良いんですか?」

 あげても良いけど使えない物だったら申し訳ないし、一応確認だけしておこう


「そのフックの実は俺は見つけられなくてな?一度育ててみたかったんだ。フックの実は種の量が極端に少ないけどその分確実に種を残す為に種は頑丈だからその程度なら問題ないぞ?」

 凄いな?そんなに頑丈だったんだこの種


「針と錘貰えるなら良いですよ。ちょっと待って下さい……よし取れた!はいどうぞ」

「おぉ!やったぜ!家に行くから少し待っててくれるか?」

「はい、待ってますね」

 フックの実を外してワリアさんに渡す。あぁこの狼の毛とかもはや懐かしい


『釣り竿が使用不可になりました』


「よし!持ってきたぞ!これを付けてみろ!」

「うおっ!速いですね?」

「まぁな?速さにもちょっと自信があってよ?針と錘を取ってくるついでにフックの実も植えてきた」

「そこまでやってきたんですか!?」

 めっちゃ速いぞワリアさん。家は近いけどそれにしたってこのスピードでそれだけの事を済ませてくるのは凄い


「ハチだって待つのは嫌だろ?それより川に行こうぜ?針とか取り付けるのはその時で良いだろう?」

「分かりました。じゃあ行きましょう!」


『釣り針×1 錘×1 を入手』




「この辺夜になると虫が出てくるんだ。ボルウ虫っていう弱い奴だけど……」

「ボルウ虫が出てくるんですか!?」

 オーガと戦った時にとてもお世話になったあのボルウ虫の殻の持ち主か!


「なんだ?アイツの素材が欲しいのか?」

「是非!」

「それじゃあ少しボルウ虫を狩ってから川に行くか」

「はい!」

 どこで出てくるのかと気になっていたけどまさか夜に出てくるとは……これは予想していなかった


「お、居た居た。このボルウ虫、素材を取るなら丸まってる時に攻撃してもダメだ。内側を攻撃すればすぐに倒せるから慣れれば簡単だ。ほら!」

 こっちの事を発見したボルウ虫は丸まって地面を転がっている。見た目は大きいダンゴムシだ。それをワリアさんは掴んで空中に放り投げる。すると丸まっていたボルウ虫は空中で開き、落下してくるボルウ虫をワリアさんがろっ骨の内部に隠していた短剣で内側を刺していく。そんな所に武器を隠していたのか……


「ほら、やってみろ」

 ワリアさんが地面に居たボルウ虫を1匹、僕に投げてきた。空中で体が開き、多脚が露わになる。うわぁ……通常サイズのダンゴムシくらいなら可愛らしいけど野球ボールサイズになると中々に気持ち悪い。【リインフォース】を使いながらボルウ虫に貫き手で迎撃する



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[良い点] 面白くて暇な時や仕事の休憩の時にも読んでます ウィンクッ(-ν‹)──✰✰✰ [気になる点] やはり?はてなが?多いですね? (。-`ω´-)ンー [一言] ٩( •̀ω•́ )ﻭ頑張…
[気になる点] 某地球を守るゲームでめちゃくちゃでかいのを見てるから大丈……ぶではない(´;Д;`)
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