それぞれのスタイル
「ヒャッハー!ジャンジャンお見舞いしてやれ!」
「「「「「ヒャッハー!」」」」」
外の様子を監視水晶を使って確認してみたら世紀末になってた。ダイコーンさんはカタパルトは使わずにバリスタと熱湯釜の2種で戦うみたいだ。ダイコーンさんには是非ともカタパルトで飛んでみて欲しい所だけど……いや、着地がやっぱり危険な気がするな?
「上からの攻撃に注意するんだ!」
1度見せてしまったから相手も警戒している。仕方が無いとはいえ、やっぱりこういう情報は1度見せてしまうと対処されてしまうな。上からの攻撃に備えてか、大盾を持っている人が多い気がする。あれでバリア展開して熱湯をガードするって寸法かな?じゃあちょっとした支援をしようか
『今からホログラムで支援します。皆さん騙されないように』
昨日皆が寝ている間に色んな所に設置しておいたホロジェクターが火を吹くぞ
「さ、下がれ下がれ!」
地面から槍が何本も突き出ながら迫ってくるホログラムを城の城門付近で出す。槍が地面から生えてきているのにそれを防ぐというのは中々無いだろう。そんな事をするよりも下がる方が賢い……だけどそれが狙いだ
「今だァ!やれェ!」
「「「ヒャッハー!」」」
敵が下がったところに横からヒャッハー軍団が攻撃を仕掛ける。奇襲で敵の隊列を破壊して意識が横に向いた所で……
「ヒャハッ!」
サイドからの奇襲攻撃で注意が逸らされていた所に上からの熱湯釜攻撃。多少反応出来る人も居たが全員では無い
「「「「うわぁぁぁ!!」」」」
やっぱり熱湯釜強いな?敵も入ってこなきゃいけない分、熱湯釜のお陰でかなり敵が入ってくるのを抑えている。更に城門で入ってくる人数もある程度制限されてるし、まだ城前の人員だけで対応可能かな?というかヒャッハー軍団過ぎて言語能力が……
「流石に……辛くなってきたぜぇ?」
「へ、へへ……相手もビビってますぜぇ?うごぁ!?」
「ヒャハ崎ィ!」
『すみません、これ以上の支援は厳しいです。一度デスして復活するのも視野に入れてもらえますか?』
『そうだな。ここで生き残っても他の奴の分の回復薬の在庫も足りなくなるだろうからこの辺で城の外を防衛は良いか?』
『はい、ここからは城の中に引き込んで第二段階に移行しましょう』
城外部での防衛に戦力全てを回す事は出来ない。心苦しいがダイコーンさんの部隊には一度デスしてもらって強化と休憩を取ってもらおう。波状攻撃で息を吐く時間すら無いからまさに死力を尽くして戦ってくれたと言っても過言では無い。しっかり休憩してもらおう
「お前ら!行くぞぉ!」
「「「「「おぉー!」」」」」
バイクに乗って、敵集団に突っ込んでいき、バイクをトランスフォームさせながら丸鋸アーム、火炎放射器などを使って最後まで大暴れするダイコーンさんの後ろ姿が映っているモニターから目線を逸らす。空の砂時計に合わせたタイマーを確認したら残りは9:12となっていた。3時間くらい城の外で頑張ってくれてたんだな……防御の施設の時と違って、敵の全戦力が向いているのに3時間もよく持ったと思う。それだけ敵を倒しているのなら何割か敵が城に入ってこれない状態になっているかもしれない。まぁ希望的観測で思っているだけだから他の人には言わないでおこう。不確定の情報は味方に流すべきではない
『ここからは私の出番ですね』
『お願いします。他の場所から敵が入ってこないか監視しているので、城内のホロジェクターは全部使っても構いません』
僕がダイコーンさん達に支援としてしたのは槍が迫ってくる、他には当たらないけど勇者軍の目の前に矢を落とすなど、とにかく足止めで相手に当てない本物だと思わせる程度で留めておいたけど、城の中はドクターの領分だ。ホログラムも相手に当てに行くだろう。ちゃんと中にも防衛の人員は居るからその人達との連携を見せてもらおう。僕は敵がどう入ってくるかの監視をしなくちゃ
「さて、まずは敵があちらに直行しないようにしないといけませんね」
城の中に流れ込んできた敵を相手にする為、ホログラムを展開する。【パフォムエフェクター】の説明文を見て、これは城の中にホロジェクターを沢山設置しないと……と考えていた時には既に指揮官がホロジェクターを城の中に大量に展開していた。このホロジェクター。まさかの指揮官が許可すると同じスキルを持つ私も使用可能という物だった。流石に指揮官が使っている最中のホロジェクターは使用不可能だが、城内の物は全て使っても良いとの事なら遠慮なく使わせてもらう
「まずはこれでどうでしょう?」
城の中に入ってきた敵に挨拶代わりのホログラム幽霊突撃。これでまずは敵にホログラムがあると理解させる
「うわっ!?今のなんだ!?」
「今の……映像?」
「見かけ騙しか!なら行くぞ!」
ホログラムと理解し、見かけ騙しと判断して先に進む
「あーあー、進んでしまいましたね?」
見かけ騙しだからと不用意に進んでしまうと……
「こいつも偽モンなんだろ!」
「本物だよォ!」
ホログラムだと思い込んで無視して先に進もうとした勇者軍の一人は実体のある魔王軍の仲間に胸部をバッサリと斬られていた。さぁ、本物と偽物の見分けは付かないのであればどうするんでしょうか?観察させてもらいますよ?




