第二フェイズ
『えげつねぇ……けど凄まじく有効な戦術ぅ!』
『目くらましからのバリスタはマジえげつない』
バリアを解除する為にフラッシュグレネード擬きを使ったと思ってる人が居るけど、あくまでこれはついでなんだよなぁ……
『とりあえずそのまま攻撃を続けてください。あとちょっとで面白い事が起きますから』
あの2人が着地するまでもう少し時間が掛かる
『指揮官が面白い事が起こるとか言うと怖いんですけど?』
『面白いはちょっと言い過ぎでしたかね。勇者軍を挟み撃ちにするだけですから』
『やる事の内容がヤバいんですが?』
『あ、降りてきましたよ』
空中でクルクル回ってスーパーヒーロー着地を決める白武と黒武の2人。魔法体だからああいう芸当も可能なのかな?僕がやったら間違いなくカタパルトで射出されてから地面に着地する時に衝撃逃がしきれなくて赤ポリゴンになっちゃうだろうな……【ダブルジャンプ】でも使えば落下速度は抑えられるだろうけど、スーパーヒーロー着地をするならそういう着地前に減速するのはちょっとカッコ良さがね……
『こっちがバリスタで攻撃しながら気を引いている間に……』
白武と黒武が槍を交差させ、レーザーを撃つ体制を取る。チビサイズでは無くなったからか、レーザーも結構大きめだぞ?
「なんだあいt……」
左から薙ぐようにレーザーを撃つ2人。こっちを見ていれば後方からレーザーが、レーザーの方を向けば背後からバリスタが。前門の虎後門の狼の様な状況だ
「死にたくなければ防いでください。生き残っていたら城に入る事を許しましょう」
言葉にはしないけど「生き残れるものならね?」と言っている様な物だ
「ドーム系バリアを張るんだ!それが無理ならバリアを張れる奴2人で前後からの攻撃を防ぐんだ!」
判断は的確だけど、冷静に対応出来るかは別だ。バリアを一度解いて移動するのか、どちらが前を防ぎ、どちらが後ろを防ぐのかをすぐに決めないと大ダメージは避けられない。まぁその選択を悠長にさせるつもりは毛頭ない
『落下系の魔法攻撃お願いします』
『鬼ですね。了解です』
前からバリスタ、後ろからレーザー、上から魔法。怒涛の波状攻撃の中、冷静な対処が出来るものならやってみろ
「これどうすんだよ!?」
「ぐあっ!」
「ぎゃっ!」
「腕がっ!?」
「石化だと!?」
うーん、思ってたより凄いな?まぁバリスタでの攻撃は城壁の上からだから、正確に言うと前というより斜めからだけど……空中に氷の塊や岩、光の矢等が生成されて勇者軍の上に降り注ぐ。しかも誰か勇者軍に対して石化攻撃とか仕掛けている人も居る。髪の毛が蛇の人とか居ないよね?割と魔法攻撃だけでも十分なくらいの破壊力があるな……
「こんなのどうすれば良いんだ……」
「突破なんて出来……」
「もっと詰めろ!ドームからはみ出てるぞ!」
バリアのドームからはみ出た人はバリスタの一撃によって右胸を貫かれる。うーん、恐ろしい
『指揮官ヤバい!バリスタの弾がもう無い!』
『おっと……やっぱりその為の撤去でしたか』
撤去と設置。気に入らないポジションに置いてしまったから、射角的に相手に撃てないから、撤去する理由は色々あるだろうけど、一番の理由はリロードか。そりゃあ低コストで設置した物が無限に使用出来たらコスパが良いなんて問題じゃない。カタパルトの弾は自分達で用意したら何回でも使用可能、熱湯釜は1回だけ……でも水の魔法と炎の魔法とかで熱湯を用意出来れば何回か使用出来るかもしれないかな?そしてバリスタ。これは完全に弾数制限アリなのでどうしようもない。もしかしたら槍があれば撃ちだす事が出来るかも知れないけど、武器としての槍を撃ちだすのは勿体無いし、撃てるか分からない
『バリスタ部隊の人は1人撃ち終わる頃になったら足並みを揃えて残りのバリスタに弾が残っていても一旦全部撤去してボーナスで少し再設置時間を早めましょう』
バリスタによる攻撃が無くなる。それはつまり勇者軍が城門を突破してくるという事。そうなるといよいよ近接組のお仕事だ
『了解!そんでもって弾無くなった!』
『分かりました撤去します』
10台分のバリスタを撤去する。これで撤去ボーナスが入って通常よりも短い時間でコストを回復出来る
『それじゃあ遠距離攻撃で勇者軍に攻撃の継続をお願いします。ある程度人が入って熱湯釜を当てたら下に行って近接組の人達の支援に行ってきます』
上から支援するのが安全だけど、安全地帯から指示だけされるのは僕ならあんまり良いイメージは湧かない。同じ場所に立ってくれた方がやる気とかの問題に繋がると思うから下に降りよう。バリスタは離れていてもある程度は自由に設置出来るし、熱湯釜を当てたら下に降りるで充分だろう
『ここから第二フェイズに移行ですね』
遠距離戦で敵の数は減らした。これからは城門から入ってくる敵を近接の人が倒す番だ。あの2人がピンチになりそうだったらパンドーラを閉じてしまえば二人ともすぐに手元に帰ってくる。これだけ強襲役に適している存在もそうそういないだろう




