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紫電鳥さんの所へ

「あっ!いっその事あの紫電鳥達も呼べば更に安心かな?」

 アトラさんにヴァイア様。ドナークさんにワリアさんにちのりんと姫様とゴブリン達。そこにミミックさんと紫電鳥の親子が居れば例の紋章を装備する時に(そもそも装備出来るか分からないけど)暴走するとか何かあれば皆に殺してもらおう。これだけいれば痛みを感じる前に死ねるだろう……多分恐ろしい程の過剰戦力だろうけど


「む?まだ誰かこの背嚢に入れるのか?」

「いや、多分背嚢に入れる必要は無いと思うよ?」

 紫電ボードを取り出しながらヴァイア様と話す


「これをくれた大きな鳥さん達が大木に居るから来てもらうついでに乗せてもらおうかなって」

 色々思っているけど、正直に言うとあのあったかもふもふにまた触れたいだけです。はい


「ほう?で、その羽根は何に使うのだ?」

「こう使うんだよ!」

 紫電ボードに飛び乗り魔力を流す


「「うおっ!」」

 後ろから声が2つ聞こえた。いつの間にかミミックさんも顔を出していたみたいだ……っていうか宝箱の部分が全部出てる気がするけど、どうなってるんだミミックさん……


「ほう!中々面白いな!」

「兄さん面白い物持ってますな!」

 左肩にミニヴァイア様、右肩に宝箱。これバランスめっちゃ取り難いよ……


「おとと……おっとっと」

 グーフィースタンス(右足が前)だと宝箱で視界が全く確保出来ないからレギュラースタンス(左足が前)で滑る。ミニヴァイア様なら視界の邪魔にならないから良いけどやっぱり若干後ろに引っ張られる感覚があるから難しい


「出来るだけ動かないでね?こけちゃうかもしれないから」

「おっと、こりゃ失礼。兄さんの邪魔になっとりますか?」

 そりゃ宝箱で見えないから邪魔といえば邪魔だけどある程度慣れてきたからこのままでも良い。でも急に動いたりされれば流石に危ない


「急に敵でも出てこない限り大丈夫だよ。まぁ出て来ても大半はスルー出来るけどねー」

「「ガウガウッ!」」

 両肩に乗っているミニヴァイア様とミミックに話しかけていると前方から2匹の狼がやってきた


「スルー出来ない方が来ちゃったなぁ……」

「邪魔だ!」

 ミニヴァイア様が口から凄まじい勢いの水の光線を発射する。狼があっという間にポリゴンと化した


「ひえっ」

「ふふん!では先に進もうか!」

「おらぁ絶対逆らわねぇ様にしよう……」

 このサイズでこの威力……元のサイズだったら僕とかミミックさんも簡単に消し炭……藻屑?だろう。ミミックさんの言う通りヴァイア様には逆らわない様にした方が良いだろう




 2人を肩に乗せて紫電ボードで進んでいくが、敵が出るたびにミニヴァイア様が水レーザーで消滅させていく。スルー出来るって言ってるのにも拘わらず全て倒していくから進むだけでポリゴンが巻き起こる


「ヴァイア様が凄い強いのは分かったんでそのレーザーはもう控えてもらっても良いですか?大木も斬れちゃいそうですから……」

「そうか?まぁそれなら仕方が無いな」

「あのレーザーがこっちを向いた時はヒヤヒヤしたで……」

 小声で僕だけに聞こえる様に囁くミミックさん。左肩に乗ってたヴァイア様が横から迫って来ていたそこそこデカい猪に向かってレーザーを発射するのだが、首を振りながら猪を攻撃するからこっち側にも一瞬レーザーが向きかなり怖かった。猪が大きかった為、体の一部が残っていたのでナイフを刺してみると猪の肉が取れた


「でもお陰でお土産も出来たからね……?」

「ん?何を話しているんだ?」

「ヴァイア様は綺麗なのに強いから凄いなぁってミミックさんと話してただけですよ」

「あ、ああ!そうや!ほんまビックリするくらい強いな!」

「むふふっ!なんだなんだ?褒めてもレーザーしか出さんぞ?」

 ミミックさんと頷き合って息の合った返事をすることが出来た。ヴァイア様は上機嫌だ




 やっと大木まで辿り着いた。ここからはボードを降りて登らなきゃ

「じゃあ一旦2人とも背嚢の中にしっかり入ってくれます?この木を登るんで」

「分かった。中で待って居よう」

「ほな、また後で」

 2人とも背嚢から出ていた顔を引っ込めたのを確認したら大木を登る。この大木を登るのも2回目だな


「よいしょっと!」

 一度登った事もあったからルートが何となく見える。どういう所を進めばより早く登れるか……なんかタイムアタックしてる気分だな?




「居るかな?」

「あっ!ハチ!」

「やあ、こんにちわ」

 息子くんの方が巣に居た。また大きくなっているなぁ……


「お母さんは?」

「もう少ししたら来ると思う!」

「そっか、これ食べる?」

 さっき入手した猪の肉を手渡す


「お肉!食べる!」

 むしゃむしゃと肉を食べる息子くん。その間に背嚢からちょこっと顔を出すヴァイア様


「うおっ!凄い毛玉じゃ」

「ん?蛇?食べて良い?」

「ダメダメ!そのお肉はこのヴァイア様が取ってくれたんだよ?」

「ヴァイア様?お肉ありがとう!」

「おぉ、良い良い気にする程でもない」

 とりあえず何でも食べようとする感じ子供っぽいね?


「おーい!餌を持ってきたぞー……ってあれ?あぁハチさん!」

 紫電鳥さんも巣に帰って来た。よし、これで相談する事が出来るよ



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