やり方の違い
「やっと倒せた……」
「やっぱハチでも時間が掛かるか……となるとコイツには何らかの作用があるってこった!」
『Lv44にレベルアップしました 魔法【ディスラプトマイン】を習得』
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ハチ 補助術士Lv44 天衣無縫の器Lv4
HP 580→590
MP 1000→1015
STR 36→37
DEF 36→37
INT 63→64
MIND 148→150
AGI 116→118
DEX 136→138
成長ポイント 40
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『ディスラプトマイン 消費MP500 空中に魔法とスキルを無効化する感知機雷を設置する(上限3つ)』
「滅茶苦茶硬いですね……早く倒すつもりだったのにさっきより時間掛かっていたかも……」
弾を回避して近接戦をしていたらとんでもなく硬かった。踏み潰しや押し潰しの様に下に回ればスタンプ攻撃、上に回ればその甲羅に閉じこもり、ガード体勢を取るせいで碌にダメージを与えられない。下から地道に攻撃しなければダメージを与えられなかったので驚いた。何とか殴りで倒せたは良いけどトラフォトータスは体を維持出来なくなったように崩れ、辺りに岩と鉱石、そして何か液体の様な物が飛び散った
「これ、素材ってどうなるんです?」
バラバラに砕け散ったトラフォトータスを見てダイコーンさんに聞いてみる
「今回みたいに普通にトラフォトータスを倒すと周りに良質な鉱石が出てくんだが、トラフォタイトが少ねぇんだ……やっぱりそう言う事みてぇだな」
トラフォタイトって溶ける物なのかな?まぁトラフォタイトが溶けて周りの鉱石を良くしている可能性がかなり高い。溶けなかったトラフォタイトは少ないけど何とか入手出来るレア素材って事か
「ダイコーンさんはこれまで何回か倒した事はあるんですか?」
「俺だけじゃねぇが、これまで調査に来た奴らもトラフォトータスはぶっ潰してるハズだ。まぁ、出回ってる物は所詮溶け出たトラフォタイトで良質な物に変化した鉱石の物だろうがなぁ?」
プレイヤーの装備が強化された事の裏にはこういう事が関わっていたのか。まぁ調査って言ったって僕達だけじゃなくて別の坑道に入っている人も居るだろうから、プレイヤー全体レベルで出回るならそれくらい無いと無理だろう。倒したトラフォトータス本体じゃなくて周りの地形が美味しくなるのは凄いな……トラフォトータスの危険度が低くなるというか、倒し方が確立されればまた色んな人が入れるようになりそうだな
「こうしてみると倒し方で入手出来る物が全然違うんですねぇ」
「少なくともこれまでに濃縮トラフォニウムなんてアイテムは今まで見た事が無ぇ。例え最後まで耐えたとしてもアレをキャッチ出来なきゃ入手出来ねぇ段階で入手難易度が高過ぎる」
「まぁ弾をキャッチするより弾いたり防いだりする方が楽ですからね」
あ、もしかして弾かれたり防がれて地面に転がった分はそのまま地形に溶けるのかな?それでトータス本体に残ったトラフォタイトしか取れなくてレア素材って事なのかも。取り方さえ分かればそこまでレアじゃない可能性が出てきた
「濃縮トラフォニウムまで撃たせれば防御力もガタ落ちだからまさにあれは命を懸けた最後の切り札って感じですね。もう少し集めてみますか」
「あぁ、本当はトラフォタイトが入手出来りゃ良いと思っていたが、こんな新しい物を見つけたらもうちょっとだけ頼むぜ」
「はい、戦闘時間は長いけど経験値も良いですから頑張りますよ!あっ、でも他の人が近かったら今までの戦い方で行きましょう。その時はパーティ申請します」
「あぁ、ここから先は未知だから他の調査の奴と当たる可能性があるからな気を付けて行こうぜぇ?」
まぁオーラを感知したら先んじてパーティを組んでおくのは全然アリだ。詮索されてそれに時間を割くのはただの無駄だ
「ふぅ……とりあえず20体くらい倒しましたけど、そろそろ戻りますか?」
「あぁ、これだけあればフル改造してお釣りがくるレベルだぜぇ?だが、まだ帰さねぇぜ?」
「え?」
「頑張った奴には褒美がねぇとなぁ?」
スッとカツカレーを僕に差し出すダイコーンさん。あぁ、ご飯か
「ホフマンに頼んで作ってもらったブツだ。見せびらかして喰っても良かったが、ここで喰って行こうぜ?」
「へっへっへ、アニキもワルですね?誰にもバレない内に喰っちゃいましょう!カツカレーを作ってくれたホフマンさんとアニキに感謝っす!」
うーん、こんな感じで良かったかな?なんか違う気もするけど……せっかくのカツカレーを頂くとしよう
「ヒャッハー!ちゃんと感謝出来るハチにはカツを1切れプレゼントだぁ!」
スプーンで真ん中の一番大きいカツを自分の分から掬って僕の方に入れてくれた。うーん、めっちゃ良い人
「いただきます。はむっ!おぉ!ちょっと辛めなカレーと甘めのソースで味が付いたカツでバランスが取れてて、スプーンが止まらない!はむっ、はむっ」
このカレー、前に食べた紫色のカレーの改良版かな?普通の色になってるし、味も更に奥深くなっている。そして米が、カツが、更に料理としての完成度を後押ししている。ホフマンさん恐るべし……
「ヌォォォォォ!!」
「「!?」」
カツカレーを食べていたら坑道の奥から凄い声が聞こえてきた。この声はトラフォトータス?
「おい、ハ……こんにゃく。誰か近くに居るか?」
「ベア(まだ誰も感じません。さっさと食べ切って奥に調べに行きましょう)」
「先に喰ってからかよ……」
「ベア(だって残すの勿体無いじゃないですか!)」
先にカツカレーを完食する方が先だ。誰か戦っていたとしてもトラフォタイトはかなり集まっているし、焦って行く程でもないだろう




